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モノづくりの注目キーワード=”生まれ変わる”
捨てられた傘が再生する「CASA PROJECT」


こんにちはーなかじです。

いきなりですが、昨日都内は雨でした。
東京に来てもうすぐ4年になるのですが、引っ越してきた当初にカルチャーショックを受けたことがあります。
昨日みたいに、雨が降るじゃないですか。
そしたら、その帰り道、そして次の朝、駅や道路にすごい量の傘が捨てられてる。
それまで見たことのない光景で、正直びびりました。

一度、台風の日に家まで歩いていたら(当然、傘は即効折れちゃって差せないくらいの強風)、
少し前を歩いていたサラリーマンが、風で折れた傘を何の躊躇いもなく
道端に”ぽいっ”と捨ててびっくりしたことがありました。
そのぽいっが、あまりにライトで、軽くて。うまく言えないけど、なんか ちょっと悲しい。

その様子を見て「おかしい」と思う、でも、そう思う自分が自然に優しいかどうかと問われると、どうだろ。優しくないとも思う。道端にゴミをポイ捨てするようなことはしないけれど、でも日常で常に何かしらのゴミを出している、紙を毎日使っている、夏は躊躇うことなく冷房を使うし、最近はうっかり電気を点けたまま寝てしまったりする。「おかしい。腑に落ちない。じゃあ、自分はどうだ?」問うてみて、違う方向から見てみたら、そういう自分にも反省すべきところがたくさんある。何とも言えない気持ちになる。でも、何をすればいいのかわからない。
捨てられていたり、ポツンと置き忘れられたたくさんの傘を見て、
その何とも言えない気持ちを
『どうにか活用できないか』というプラスの方向へシフトし実行に移したのが、今回紹介するCASA PROJECT
何だか、ワンガリ・マータイの
MOTTAINAI“を思い出します。

雨の日に限らずとも、街中には壊れたり忘れられたりして、不用になってしまった傘が山ほどありますよね。
一見すると”ただのゴミ”ですが、ちょっとだけ見方を変えるだけで、そのゴミが”素材”に変わる。
CASA PROJECT」は、そんな新しいモノづくりを提案しています。


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ただリユースするのではなく、こういうコンセプトも含まれています。

~CASA PROJECTが目指すもの~

◆廃棄される傘を、1本でも多く救う

11人が必要以上にモノを買うことをやめ、生活に必要なものを自分でつくるようになる

◆たくさんの人に「自分でつくることの楽しさ」を思い出してもらう

「でもこの世から”不要な傘”がなくなったら、
CASA PROJECTは成り立たないじゃない」

もちろんです。そうだよね。

だから「CASA
PROJECT
」が最終的に目指すのは、「CASA PROJECTが機能する必要がなくなる」こと、だそうです。こういう潔さって、とても素敵だなと自分は思うわけです。

 

このプロジェクトを行っているのは、井上萌子さんという女性です。
何と、大学在学中からこのプロジェクトを行っているそう。井上さんが手がけたのは、バッグやレインコートなど身のまわりものから、大きなテントまで実に多彩。見た目だけじゃない、傘の特性を生かした実用的なアイテムへと生まれ変わらせてきました。

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考えてみると、傘ってデザインがかわいいものが多いですよね。花柄、ドット、ストライプ...色や柄もカラフルなものが多い気がします。そして、傘布の形状を活かした三角形の切り替えがかわいい。普段は気に留めない傘が、こんな風に生まれ変わるんです。

「環境に優しい」 というのは意外と、とても難しい。
「優しさ」の定義、本質ってなんだろう。自然に優しい生き方ってなんだろう。そう考えていくと、居酒屋で5時間くらい喋ってもゴールに行きつきそうにない。あと途中からディベートみたいになりそう。
けど、このプロジェクトのように「環境に負荷をかけない」というスタンスは、いまの時代にとても合っている気がします。
使わなくなったもの、不要になったもの、捨てようかなと思っているもの。それがちょっとの工夫で、『新たな価値観』を携えて、再び生まれるかもしれない。これからの「モノづくり」は、こういうのがもっと多くなってくるんじゃないかな。うん、多分だけど、そう思う。
東京は、昨日に続いて今夜も雨です。

CASA PROJECT
http://casaproject.com

Information
国立新美術館のミュージアムショップ「SFT(スーベニアフロムトーキョー」内で期間限定の展示&販売を行っています。
会期:2012919日(水)~ 1112日(月)
会場:SFT(スーベニアフロムトーキョー)国立新美術館B1(東京都港区六本木7-22-2
営業時間
10:00-18:00
(金曜日のみ20:00まで)
火曜日定休(祝日または休日に当たる場合は開館し、翌日休館)
www.souvenirfromtokyo.jp