ターゲットって言葉に違和感があるのは「リトケイ」にとっては当たり前。仲間を見つけるって感じに近いのでは!?

鯨本 あつこ

鯨本 あつこ (いさもと あつこ)

1982年、大分県日田市出身。
株式会社離島経済新聞社主宰。『離島経済新聞』『季刊リトケイ』編集長。編集者、イラストレーター、広告ディレクターとして、地方情報誌やビジネス誌の制作に携わった後、2010年にクリエイター仲間と離島経済新聞社を設立。離島以外の活動では編集レーベル「鯨本編緝室」として地域メディアやイベントの編集やプロデュースに携わる。趣味はお酒とコミュニケーションと考え事。

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h:今後やっていきたことを教えてください!

鯨:そうですね。島々には、それぞれ「課題」があって、たとえば「売りたいものがあるけどどうやって売っていいかわからない」とか「人を集めたいけど方法がわからない」など。
 リトケイはこれまで情報を出してSNSでコミュニケーションをとるくらいのメディアだったんですが、これからはリアルな課題解決として「島のものが売れる」「人が集まる」など、島がやりたいことを支えられるような仕事がしたいと思っていて、10月からは島のものを売るための「しまもの便」という企画と、島人をゲストに島を学ぶ「リトラボ」というスクールをスタートしました。
 『季刊リトケイ』などの媒体に関しては、100万部を目指しています!!というよりは、「島が好きな人」に喜んでもらえる内容をしっかりつくりたく。いま、リトケイは「島が好きな人」が3万人いたらステキだなと思っているので、その数をしっかり届けていけるような流通を整えていきたいと思っています。戦略とかマーケティグの世界では「ターゲット」という言葉をよくつかうんですが、ターゲットって「敵」ですよね。リトケイにとっては、「島が好き」な読者は私たちと同じ気持ちをもっているわけで、むしろ仲間です。だからあまりリトケイのなかではターゲットという言葉は使いたくないですね。

鯨本 あつこ

h:鯨本さんいとって島の魅力って何ですか?

鯨:
 なんでしょうね。私は島のことをしているといっても運動が苦手なので海には入らない派だから「海」ではないですし。ただ、2年間島々をみてきて感じているのは島との「相性」はいいかなと(笑)。私の趣味というか好きなものは「人」「お酒」「考え事」なんですが、島にはステキな人がたくさんいますし、お酒もあるし、のんびり考え事もできるので、個人的に魅力的な要素だらけです。
 リトケイでは、島が好きな人や島人に「島の好きなところ」をよく伺うのですが、大体のこたえが「人」「自然」「時間」なんです。だからそういった部分はどの島にも共通した魅力じゃないかなと思っています。あと、島とひとくくりにいっても大きな島もあれば小さな島もあって、人口も気候もさまざまです。人が暮らしている島が約430島あるとはいえ、絶対に同じ個性の島がないというところも魅力ですね。
 あともうひとつ、島って「多い」とか「早い」といった効率的なものがほとんどないんですね。基本的には「少ない」「小さい」「ゆっくり」ばかり。だからこそ人間本来のペースで、ものごとを考えることができのだと思います。島は、人々の営み自体が自然なんです。

h:最後に箱庭の読者へメッセージをお願いします!

鯨:私は島の人々と出逢ってきて、島や島人の暮らしから学ぶことが本当に多かったなと感じています。なので、私やリトケイが得てきたことも『離島経済新聞』や『季刊リトケイ』からお届けしていきたいと思うので、島が好きな人はもちろん、島に何かしらの想いがある方に注目してもらえたら嬉しいです。