大学生の頃から活動拠点は小金井。「消費されるデザイン」ではなく、自分にしかできない仕事をしたい!

やまさき薫さん

やまさき薫さん(やまさきかおる)

絵とデザインのアトリエ「ヤマコヤ」主宰。
シルクスクリーン版画作家・イラストレーター・デザイナー。
1981年3月生まれ、 鹿児島県鹿屋市出身。
東京学芸大学教育学部美術科卒業。
デザイン事務所勤務を経て、 現在フリーランスで活動中。
場所や人、媒体のありようを真摯にとらえながら、「描く・つくる」で表現します。作品制作や図工のワークショップを中心に「暮らすこと、つくること、伝えること」を大切にした、ものづくりを目指します。

~絵とデザインのアトリエ「ヤマコヤ」~
ヤマコヤは、やまさき薫の主宰するアトリエです。
くらしの中から生まれる絵やデザインを、
シルクスクリーン版画、工作、紙布雑貨で表現します。
作品やワークショップの開催などを通して、
つくることに寄りそう目線を提案していきます。

【LINK】
やまさき薫公式サイト
やまさき薫Facebook


アトリエテンポFacebook

【WORKS】
むさしのカレッジ
むさしのカレッジ

今回お話を伺ったのは、シルクスクリーン版画作家、イラストレーター、デザイナーとして活躍するやまさき薫さん。
2人のお子さんのママでもありながら精力的に活動されていて、各地でワークショップを開催したり、昨年11月には東小金井駅近くの高架下にできたお店『atelier tempo[アトリエ テンポ]』の中に、ご自身の目標の1つだった自分のアトリエ「ヤマコヤ」をオープンしたり。
飾らない、やわらかな雰囲気がとってもステキなやまさきさんに、お仕事のこと、小金井の魅力、これからのこと...いろいろ教えてもらってきました!
シルクスクリーンの実演もしてもらいましたよ~!

やまさき薫さん

箱庭(以下:h):まずは簡単に、やまさきさんのことを教えてください!

やまさきさん(以下:や):やまさき薫です。2014年11月に東小金井に『atelier tempo[アトリエ テンポ]』をオープンさせたときに屋号を設けて、「ヤマコヤ」と付けました。それまでは作家名で活動していました。仕事は主にイラストと、紙媒体のデザインを中心にしていますが、学生の頃からシルクスクリーンをずっとやっていて、ワークショップをしたりもしています。シルクスクリーンは布にも紙にも刷れるので、いろんな雑貨にも落とし込めるんです。それから、大学が教育学部の美術科だったので、子どもに教えることも学生の頃からちょこちょこやっていました。
出身が鹿児島なのですが、「デザインを学ぶなら東京に行ったほうがいいよ」って恩師に言われたんです。その先生は東京学芸大学卒で、私も同じ大学に進みました。「教育学部の大学だけど、デザイン事務所に行く人もいたよ」と聞いていたので。

h:じゃあその頃からこの小金井周辺に慣れ親しんでいたんですね?

はい、鹿児島から一気に小金井に引っ越してきました。大学の寮は小金井市に近い小平市で、在学中はその寮に住んでいたんですけど、大学は小金井市だったので、最寄りでよく使う駅は武蔵小金井でした。卒業してから住む街を変える勇気もなく(笑)、住みやすかったのでそのまま小金井に。

h:大学を卒業してから、一度デザイン事務所に入られているんですよね?

や:そうですね。小さなデザイン事務所に2年間くらい。

やまさき薫さん

h:そこを辞めて独立しようと思ったきっかけは何だったのですか?

や:え~と...ちょうど、倒産したんですよね(笑)。衝撃的な展開なんですけど。そのときに、ひとつのデザイン事務所の行く末を見たというか。ひとつの小さなデザイン事務所でしたけど、デザインをやっていると、流行りのものを知ってアウトプットしていって...とか、「消費される」部分がある。でも、そんな消費されるデザインではなくて、主を自分に持って、自分にしかできない仕事をやっていかないと、使い古されて終わっちゃうんだなって思ったんです。危機感を覚えました。それで、卒業してからずっとイラストを描いたりとか、シルクスクリーンの展示会なんかもしていたので、イラストも描けるデザイナーとしてそのままちょっとやってみようって。

h:その前から、いつかは独立しようと考えていたんですか?

や:あんまりそういう気持ちはなかったんですけど、会社がなくなる頃、ちょうど今の主人と「もうそろそろ結婚するね」ってタイミングでもあったんです。事務所に所属してデザインを続けるのは、数年後子どもが生まれたときにやりづらい環境だなと。結構夜も遅かったりするので、子どもも持ちながらデザイン事務所で働くイメージが沸かなくて。それだったら、フリーである程度つながりを作ってから、自宅でもできるような環境を整えたほうがいいかなと思ったんです。

やまさき薫さん

h:フリーになってすぐの頃はどのように仕事の脈を作っていったんですか?

や:前の事務所がなくなってしまう形だったので、細々と続いていたクライアントの仕事をそのまま請け負ったりしました。ただ、フリーになるときに、家の中でひとりで作業することも多くなりそうだったので、視野が広がらないで自分の世界だけで終わっちゃうのが嫌だなって思って。だから編集やデザインの事務所に何か違う形で携われないかといろいろ探したら、フリーランスで活動しながら週2~3日アルバイトでお手伝いに行ける編集の事務所を見つけたんです。

や:それまでのデザインの仕事って、決まったことが下りてきて形にするっていう流れが多かったので、「何故これを作るのに至ったのか」を疑問に思うことが日頃からあったんです。「こういう意図だったらこれじゃなくてもいいのに...」とか。だから、決まる前段階から携わりたいな、知りたいなっていうのがあったので、そういうのをディレクションやプロデュースしている事務所をいろいろ探して、お手伝いできることになったので、そこで事務のお仕事を始めました。フリーを主体としながらメインは自分のところに置きたかったので、違う職種がいいなと思って相談したら事務所が理解してくれて、「事務の仕事をやってみたら?」ということになったんです。その事務所はイラストやデザインを外注する会社だったので、そこからもお仕事をいただいたりという流れができました。

h:それはいい流れでしたね...!

や:そうですね。理解してくれる会社にたまたま出会えました。

h:そのあとはどのような経歴なのでしょう?

や:実は、今もまだそこの会社も続けてて。私のスタンスに合わせて「次はお店持ちたいから週1にしたい」とかプレゼンすると「よし、わかった」って言ってくれて(笑)。会社も「ここにいなきゃいけない」というスタンスじゃなくて、プロジェクトごとに人を編成しているので、別に会社にいなくてもいいし、ここにいながら仕事してもいいし...。それがあるので細々と続いていますね。そしてそのまま、フリーの仕事も細々と...。その間に2人の出産もあったので、仕事の増減はあるんですけれど。

やまさき薫さん
やまさき薫さん

h:現在の主な活動内容は?

や:今は、ほとんどその頃と変わっていなくて、イラストとデザインを主でやっていて、ワークショップなど教える仕事もだんだん増えてきています。ワークショップは割と身近なところだけでやっていたんですけど、見ていただいた方から依頼してもらったりとかして、吉祥寺や東久留米のほうでもちょこちょこと。主な活動場所は小金井と、実家のある鹿児島でもクラフトイベントとかが多いので、そのたびに帰ってやっています。年に3回くらいかな。

つづく
(インタビューのつづきを読む)|第38回|やまさき薫さんに聞くシルクスクリーンの魅力

atelier tempo 旅するバッグ展

atelier tempo 旅するバッグ展

~春のお出かけに寄り添うバッグやカゴたち

春の装いやライフスタイルに合わせたこの季節に寄り添うバッグやカゴたちがatelier tempoに集合します。
また、atelier tempoの食堂「あたらしい日常料理 ふじわら」では、
期間中お花見弁当をご用意します。(要予約 tel:042-316-5613)

開催日時:4月11日(土)~19日(日)水曜定休
営業時間:月~金 12時から20時、土日祝11時から19時
(食堂 昼11時半から14時半、夜18時から22時)
場所:atelier tempo

はけのおいしい朝市 vol68 in 武蔵野公演

はけのおいしい朝市 vol68 in 武蔵野公演

国分寺崖線、通称「はけ」と呼ばれる自然豊かな場所で、 開催している小さな朝市です。
この度、「はけの森をめぐる旅」のイベントとして武蔵野公園で開催します。
パン・惣菜・お菓子・珈琲・お花・手仕事の品など両日ともに約15店舗が出店。
お子様とお楽しみいただけるワークショップも開催します。

【日程】
4月12日(日)、4月19日(日)の2日間 10:30~16:00

【場所】
都立武蔵野公園

【出店者】
下記URLを参照ください。
hakeichi.exblog.jp/20989603/

◆ライター
haconiwa_futatsuya二ッ屋絢子
埼玉県出身。フリーランスで編集ライターをしています。ねこ、睡眠、おいしいデザート…好きなものいっぱい。コーヒーより紅茶(体質的に)。たい焼きはクリーム派。