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日本の各地には素晴らしい民藝品がたくさんあります!
いまを生きる民藝を紹介する「民藝の教科書」

こんにちは、森ふみです。
今日はぜひ手にとってほしい6冊のシリーズ本をご紹介します。

その名も「民藝の教科書」シリーズです。

ー 「民藝」?なんとなくわかるけど、「民藝」って何?
ー 教科書って小難しそう…。

という風に、ちょっと構えてしまう人もいるかな。
でも、こんなに初心者にも詳しくわかりやすく、何より民藝の良さを熱く楽しく伝えてくれる本はないと思います。

民藝品が大好きな人や、クラフト市が好きな人、まだ民藝のことを何もわからない人まで、
誰が読んでも楽しく、民藝いいな、そして日本っていい!!と思える本です。

私もうつわは大好きですが、あまり民藝については知らない初心者です。
「民藝」ってキーワードは好きですが、あまり知らない。そんなあまちゃんです。
そんな方におくる、この本の魅力をお伝えします。

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まずは6冊の表紙を見てください。
かわいい!!
表紙は、小田中耕一さんの「型染」という手仕事で作成されたもの。
この絵からもすでに、手仕事のあたたかさが出ていますよね。

シリーズは、「うつわ」からはじまり「染めと織り」「木と漆」「かごとざる」と、
工芸品をその分野ごとに分けて紹介されています。
第5巻は、第1巻~第4巻では紹介できていないガラスや金工、紙など「諸工芸」をまとめた「手仕事いろいろ」。最終巻の第6巻は、第1巻~第5巻までに紹介した全製品を網羅した「暮らしの道具カタログ」です。

まずは自分の好きな工芸品から読んでみたり、最終巻の6巻を手に取ってみてもいいかもしれません。
シリーズものではありますが、それぞれで完結している本なので、第2巻だけ読む!ということもできます。
もちろんじっくり民藝を極めたい人は、第1巻から全巻読んでみるのもいいですね。

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画像:第1巻「うつわ」
本は、教科書っぽっく1時間目からはじまりますよ。全部で3時間目まであります!
第6巻のみ少し構成が異なるのですが、第1巻~第5巻は同じ構成で、
まずは各工芸品の基礎知識を教えてくれます。

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画像:第3巻「木と漆」
基礎知識も、やっぱりまずは民藝についてですよね!
そもそも民藝って?どういうものをいうの?そういったところから、丁寧に教えてくれます。

民藝とは…
1925年に思想家で美学者の柳宗悦(やなぎ・むねよし)が、陶芸家の浜田庄司や河井寛次郎とともに、「民衆的工藝」を略してつくられた造語

当時、誰も価値を見出せていなかった無名の職人にがつくった庶民のうつわや生活道具に、
美を見出したところからはじまったそうです。

民藝というと、高級なもの・ハードルの高いもの、そういったイメージでとらえている人がいるかもしれませんが、本来は身近な日用品だったんですね。
ただ、日用品=民藝品ではないので、何をもって民藝品なのか分からず難しく考えがちな人もいるかもしれません。

この本では”現代の民藝の条件”が掲載されていて、民藝品とは何を指すのかを教えてくれますし、
それ以上に「あまり難しく考えずに、まずはものと向き合ってみること」という監修久野さんの言葉が、
民藝に対するハードルを低くしてくれます。

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画像:第1巻「うつわ」
他にも基礎知識として掲載されている「いまさら聞けないいろは」では、あ!知りたかった!というちょっと聞いてみたかったことが学べます。
毎日使っているうつわも、知らないことがたくさん!
ずっと長く使っていくうつわのこと、知っているとより愛着も湧いてきます。

1時間目で予習を終えたら、2時間目。
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画像:第2巻「染めと織り」
2時間目は、「産地を訪れて知る」ということで、全国のつくり手とその民藝のできるまでが紹介されています。この2時間目が本当にすごいんです!見応えたっぷり!

最近はライフスタイルショップやクラフト市が増えて、各地の民藝品とも出会える機会が増えましたが、
全国を見てみるとやっぱりまだまだ知らない民藝品がたくさん。
この一冊で、全国各地の民藝品に出会えます。

全国各地を旅して取材されたこの本には、
その民藝品の生まれた背景や歴史から、伝統の技、つくり手さんの想いまで、
普通のお店で民藝品に出会うだけでは知ることのできないことがたくさん書かれています。

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画像:第5巻「手仕事いろいろ」
さらに、この本は写真もとても素敵で、つくり手さんが働く姿はカッコよくて写真集を見ているかのような気分に。写真からもつくり手さんと、この本をつくられた方の想いが伝わります。

今持ってる民藝品の産地を調べてみてもいいですし、パラパラとめくってみて気になる産地から読んでみても。
どのページを読んでも楽しい発見があると思います。

そして最後は3時間目。
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画像:第4巻「かごとざる」
3時間目は、民藝品の暮らしへの取り入れ方をレクチャーしてくれます。
もともと民藝品は、身近な日用品だったもの。毎日触れて、使ってこそよさを体感できます。
この章では、はじめて買う時のアドバイスから、使い方まで教えてくれるので、
より日常に民藝を取り入れやすくしてくれます。

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画像:第5巻「手仕事いろいろ」
使ってみないとよく分からないものは、お試しレポートまで!なんて親切な本!
教科書というと知識を得て終わりというイメージがありますが、実践的なレクチャーをしてくれるのは、
より私たちに民藝を広めたいという想いがあるからだと思います。

まずはいいなぁーと思う民藝から触れてみる。
より知りたくなったら、先へ進んでみる。気負わずにそれでいいかなーと思っています。
そんな風に、この本は民藝を身近に感じることのできるきっかけを与えてくれる本なんです。

もし、どこから民藝に触れてみればいいんだろうか?と迷っている方には、
分野問わず、日本で育まれてきた民藝品を紹介している第6巻がおすすめ!

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画像:第6巻「暮らしの道具カタログ」
第6巻では、123の民藝品をその仕事を育んだ風土によって
「雪国」「山あい」「平野」「海辺」「都」「新しい伝統」の6つに分類し、紹介されています。
地理的には遠く離れている場所でも、同じ風土の手仕事には、素材に加え技法も似通っているものがあったり。面白い!
民藝がうまれる背景に日本の豊かな風土があって、民藝品から日本の良さをあらためて認識することができます。
民藝を知ることは、日本を知ることにも繋がるんですね!

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画像:第6巻「暮らしの道具カタログ」
この本を見ていると、民藝はもちろんのこと、日本をもっと知りたくなります。
全国手仕事マップを見て、その手仕事に会いに行く旅をしてもいいな。

そんな風に民藝の良さ、まだ知らなかった日本に出会える本。
ぜひ、何巻からでも面白いので、手に取ってみてください。

民藝の教科書シリーズ

サイズ:B5判 並製(シリーズ共通)
ページ数:総160頁(シリーズ共通)
定価:本体2,000円(税別)(シリーズ共通)

民藝の教科書1 うつわ

久野恵一・監修/萩原健太郎・著
978-4-7661-2344-9 C0072

民藝の教科書2 染めと織り

久野恵一・監修/萩原健太郎・著
978-4-7661-2407-1 C0072

民藝の教科書3 木と漆

久野恵一・監修/萩原健太郎・著
978-4-7661-2443-9 C0072 

民藝の教科書4 かごとざる

久野恵一・監修/萩原健太郎・著
978-4-7661-2469-9 C0072

民藝の教科書5 手仕事いろいろ

久野恵一 監修
978-4-7661-2571-9 C0072 

民藝の教科書6 暮らしの道具カタログ

久野恵一 監修
978-4-7661-2611-2 C0072 

◆参照元サイト
手しごとフォーラム
グラフィック社

◆監修者の久野さんが2014年に東京にはじめてオープンさせたお店
・民藝のある暮し「手しごと」
 住所:〒158-0082 東京都世田谷区等々力4-13-21 等々力市川ビル1F
 TEL:03-6432-3867
 FAX:03-6432-3868
 営業時間:AM 11:00 〜 PM 19:30 火曜定休(祝日を除く)
 アクセス:東急大井町線 尾山台駅 徒歩3分
 URL:http://oyamadai-teshigoto.com/