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こんにちは!森ふみです。

9月末池袋にオープンするホステル「BOOK AND BED TOKYO」。
コンセプトは”泊まれる本屋”!楽しげな妄想膨らむコンセプトで、みんなの心を鷲掴み!オープン前から話題沸騰中のホステルでございます。
9月のオープンまで待てない!というわけで、今回「BOOK AND BED TOKYO」の運営者であり、生みの親であるR-STOREハンサム社長浅井さんと広報の力丸さんにお話を伺ってきました!
”泊まれる本屋”というコンセプトが決まるまでのお話や、「BOOK AND BED TOKYO」の今後についてなど、色々聞いてきましたよ。
開業に先駆けてSHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(以下、SPBS)で公開されたホステルのモデルルーム展示模様と一緒にお届けします!(SPBSでの展示は終了しています。)

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「ホテルと家の境界が曖昧で流動的になっている」

― おしゃれな賃貸サイトで有名なR-STOREさんですが、今回、宿泊業をはじめようと思ったきっかけを教えてください。

浅井さん(以下、浅):日本の人口が減っていて、今後不動産業が縮小していくことは確実な中で、何か別のことをやりたいということは常々考えていたんです。僕たちはR-STOREでカッコいいと思える家だったり、ちょっと変わった家に特化した家さがしをして、その家でどういう暮らしをしたら心地よいだろうなということをすごく考えて、その想いも一緒に紹介しているんですね。そんなふうに色々自分たちで家に対して真剣に考えてやってきたことを活かして、次の事業をやってみたいと考えていたんです。

それで、なぜホテルがいいと思ったかというと、今、Airbnbがすごい流行っているじゃないですか?あれってやっぱりすごく評判がいいんですけど、社員にAirbnbはホテルなのかと聞いたときに、「家」だと答えたんですね。じゃあ、ホテルと家の違いってなんだろうっていうことを考えると、滞在スパンの違いだけなんじゃないかと。ホテルと家の境界って非常に曖昧で、それがまたAirbnbとかの登場でまた流動的になってきてるんですよね。短期滞在する家がホテルで、長期滞在するホテルが家。すごくクロスオーバーしているって感じたんです。

最初、僕たちがリノベーションした家を賃貸するプランも自分の中であったんですが、そうすると一人の人しかその場所を経験してもらえないじゃないですか。
家としてホテルをつくることを考えれば、すごくたくさんの人に経験してもらえるなと。あとは、ビジネス的な観点ですが、ホテルだったら不動産とは違う新しい柱ができるなと。それが、ホテルに着目した出発点ですね。

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「何かの余韻に浸りながら寝れるって気持ちいいな~と」

― 「泊まれる本屋」というコンセプトはどうやって生まれてきたんでしょうか?

浅:ホテルって何なの?と考えたときに、短期滞在できる家ということもできるけど、でもやっぱり本質的には寝れるとこだよねって。(笑)
じゃあ、寝る時ってどういう時が気持ちいいの?ってなった時に、力丸がバーで寝れたら最高だと思うんですよって言ったんです。

力丸さん(以下、力):ちょうどそのミーティングの前の月に、奥さんの妹の結婚式で沖縄の5つ星とってるホテルに行ったんですけど、そこのバーに行った時がすごく疲れていて・・・。
そのバーが暗くて心地よくて、このままここで寝たいってなったんです。(快適な空間が整ってる)部屋よりここが心地いいよ~って。

浅:寝れるバーって面白いじゃないですか?
普通に疲れていると居酒屋とかでも寝る時があるんですけど、居酒屋で寝て起きたら、また元気になって飲める!っていう。そういう体験って気持ちいいな~と。
何かをしながら寝れる場ってすごく面白いってなったんです。だから最初は、ホテル名を「ネレルバ」にしようと思ったくらいなんですよ。

力:寝るがついでであって、それプラスのところがプライオリティが高いんじゃないかという考えだったんです。

浅:寝具にこだわったり、快適な寝心地を提供するというホテルはたくさんあるんですけど、でもそれって寝ちゃうと関係ないじゃないですか?
寝れる場は、そこを力いれなくてもいいんじゃないか。それよりもその前の行為で、その余韻に浸りながら寝れるっていうのがやっぱりいいんじゃないかって思いました。

― 寝る前の行為に着目したホテルは今までないですよね!そこから本に繋がったのは?

浅:飲んじゃうと大騒ぎするやつも出てくるし、ホステルって名乗っているのにちょっとそれはどうなの?ってなって。
最初、スポーツバーっていうアイディアもあったんだだけど、それはさすがに寝れないよね!(笑)
静かに寝れるって、なんだろうと思ったときに、本っていいんじゃないって?
寝る瞬間としても心地いいと思いましたし、ホテルの静かにしなきゃいけないという機能と本というのがすごく相性がいいと思ったんです。

旅と本もいい相性だなと思っていて、たとえば出張とか行く前に移動時間で本を読みたいので、本を買いますよね?
読んだ後、重くて持ち帰るのが大変な時に、ここにおいて行ってもいいかなと。もちろん雑誌とかでもいいですし、各国の雑誌があっても面白いなと思いました。

あと、寝るっていう行為だけ考えると、ホテルも友達の家も一緒だよね。っていうところがあって、でも友達の家に泊まりに行くと、友達の本棚ってなんだか気になりませんか?
この漫画全巻揃ってる!とか、こういう本読むんだねとか。友達の本棚は魅力的なんですよ!
そういう感覚をここでも味わえたらなと思ったんです。
そういう色んな考えからブレイクダウンしていって、最終的に「泊まれる本屋」というコンセプトになりました。

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「僕らのうちに泊まりに来てよ!という雰囲気で迎えたい」

― ということは、本は特にジャンルを問わない?

浅:そうです。カテゴリを決めちゃうと、そのジャンルに精通していないと手に取りにくいとかなったりするんで、一通りはそろえる方向でいきます。

力:実際、色んな本屋や、本をコンセプトにしているカフェをまわった時に、本に対するアプローチも2種類あるなぁと思ったんですね。
本を読ませるところと、インテリアとしてだけ本をおいているところ。
インテリアとしておいているところはきれいに本が並んでいて、ちょっと手に取りにくいなと思ったんですよ。それが専門書とかだと特に … 。

浅:あるとき行った本屋さんが、すごくかっこいい写真集の隣にホリエモンの本が置いてあって、そのアンバランスさに親近感を覚えたんですね。
正に友達の家ですよ。。「こいつ普段かっこつけてるけど、ホリエモンも読むんじゃん」みたいな安心感(笑)。

力:それで、そういう感覚をもった人たちに選書をお願いしようということでSPBSさんに依頼しました。

浅:SPBSさんも色んな本が置いてあるんですよ。その雑多な感じが色んな人をひきつけてて、あんまり本が得意じゃない人も入りやすいっていうところがいいなと思いました。
そういうところにシンパシーを感じて依頼しました。

力:選書の時に20冊選んでくださいってなったときに、僕はジャンプとHIPHOP家系図という本と写真集を選んだくらいです。

浅:僕は夏目漱石とか名作だけどまだ読んでないよな?とか、外国人の方も恐らくたくさん来ると思ったので、宮崎駿系の本も選びました。

力:SPBSに選書してもらったものは、4割くらいが洋書ですね。

浅:あとは僕たちが自分の歴史の中で出会ってきた本とか、自分の家からもってきたものとか、それこそ漫画から僕が学生の時に勉強した建築書とか。
建築書とマーケティングの本と料理本が並ぶみたいな。そうすると何かに出会えそうですよね。
僕たちがやる理由じゃないけど、僕らのうち感が出るかなと。僕らのうちに泊まりに来てよっていう雰囲気で迎え入れられればと思っています。

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「ドラえもんの部屋のような、押し入れで寝る感覚」

― 先日、渋谷での展示を見てきたんですけど、内装デザインも素敵ですよね。本棚の奥に2段ベットがある感じなんでしょうか?

力:そうなんです。ドラえもんの部屋のような、押し入れ的な感じです。
籠って読むのもよし、ラウンジスペースで話しながら読むのもよし。
まだハテナな部分が多いんですけどね。これからどうなるか僕らもワクワクしています。

※特別に「BOOK AND BED TOKYO」の模型も見せていただきました。
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― このデザイン案は皆さんで考えられたんでしょうか?

浅:本を読んでそのまま寝るみたいな空間にしようと思ったときに、本棚の面積とかをデザインを依頼したSUPPOSE DESIGN OFFICEさんが考えてきてくれて、この形に行きついたという感じなんですけど。
最初はもっとこうテーブル的なものがあって、図書館の雰囲気だったんですけど、それよりはホテルなのでリラックスしたいので、ラウンジスペースも広めのソファを置いたりしました。

力:センターにテーブルがあると、センターでMacbook開いて仕事してる人が並んでるとかいう雰囲気やだなーみたいな。

浅:スタバみたいになっちゃったので、もっとゆるい感じにしようと。
今は、ダイニングテーブルがちゃんとある家も少ないですし、どっちかというとソファで食事も読書もしますよね?
そういう感じをここでも出したいなと思いました。
他にも、ベッド側(裏側)から本を取れるっていうのもいいなぁ~って思ったんですけど、
本を手前から本棚にしまう時に、奥に入れすぎて寝てる人にゴツンってあたったり、本を取り出して目線があったらやばいよねってなって。(笑)

― すごい分厚い本をとったら奥に顔がありました的な。(笑)

浅:はい。ちゃんと寝れるようにはしようっていうことで、止めました。
僕らの夢の部分とリアルの部分の調整はしました。

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「このビルがもともと芳林堂という書店だったんです」

― 場所は池袋にしようとしたのは、どうしてですか?

浅:池袋は、山手線内にあるということも含め、本当にアクセスがすごいいんですよ。
浅草や明治神宮、他にも日光なんかもそうですが色んな観光名所に行きやすくて、外国人の方に喜んでもらえるのかなと。
あとはこういうのは物件ありきっていうところもあるんで、理想の物件を探してそれに出会うまでやらないっていう考えもあるかと思うんですけど、僕らとしては早く実現したくてしょうがなかったんで、ここだったらできるなと思ったので、決めました。
この場所だったら色んな人に来てもらえると思ったんです。

それと、本にかかわることでいうと、実はこのビルがもともと芳林堂という書店だったんですよ!
その芳林堂は2003年に閉店したので、今は飲食店が入っているビルなんですけど、池袋の人たちからは、ああ芳林堂のビルねっていう感じなんです。

― なるほど!本が繋げてくれた場所なんですね。ちょっと運命感じちゃいますね。

― オープンはこれからですが、今後この場所がどういう風になっていってほしいですか?

浅:もちろんホステルとしての機能はもちろんですけど、僕たちが個人的に面白いなと思っているのは、なにかイベントやって、そこで寝て帰るみたいな。夜通しイベントみたいなのをしたいなと。
キャンプとかだったら別ですけど、都心型のイベントで泊まれるイベントってないですよね?
みんなと一緒に一つの本を作家と一緒に読むとかでもいいし、夜通し怪談を聞くとか。

― それ寝れないですよ!

力:その時は、ホテルめっちゃ冷やします!(笑)
イベンターの人とか、こういうのやりたいなーという人がいる人はどんどん提案してほしいなーと思っています。
SPBSの店長さんとかは、プロジェクターで星空出して、プラネタリウムにして星の図鑑とか広げたりするのは楽しいんじゃないかって言ってました。

浅:その時は、2段ベッドの上しか使えないかも…みたいな。(笑)
イベントをやるために、あえて1か月に1回とか休館日をつくったりするのもいいなと思っています。
ちゃんとシャワーを浴びてきれいになって帰れますからね。ちょっと仕事に疲れたときに、そういうイベントに参加して、出社するみたいな。
そういう都心の癒し系イベントとか出来たらいいですよね。

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「R-STOREで経験したものをまたちょっと違う形で展開するというのはやりたい」

― 最後に、会社としての今後の野望をお聞かせください。

浅:一つはこの事業に関していえば、今回池袋でやりますけど、これがまた軌道に乗ったら、こことは違うものもつくりたいですね。家をたくさん見てきた僕ららしく。
和にこだわったものでもいいし、すごい洋館みたいなものをリノベーションしてもいいし。R-STOREで経験したものをまたちょっと違う形で展開するというのはやりたいと思います。

力:場所も都心とかにかかわらず、田舎とかでもいいですし。
地方の空き家の問題って今大変じゃないですか。この「BOOK AND BED TOKYO」のプランニングやこれまでのR-STOREでの家選びの経験を活かして、そういう家を宿とする事業とかのプランニングのお手伝いもできたらいいですし。

浅:あとは、日本に住む外国の人たちが今多いんですけど、その人たちの家さがしって本当に大変なんですよ。
もう少し楽に外国人の方が家を探せたらいいなぁと思っているんですね。
今年に入って外国人向けの賃貸サービス「R-ESTATE TOKYO」をはじめたんですけど、たとえば家が見つかるまで「BOOK AND BED TOKYO」を仮住まいとして使ってもらって、一緒に家さがしをお手伝いできたらと。なので、そのサイトとここはリンクさせようとは思っているんです。
あとは、物販をやってみたいとか。ちょろっとしたアイディアはいくつかあります。
最初からは色々できないですけど、ゆくゆくは、御土産とかを自分たちで開発したり。
こういう場をひとつもつとすごい可能性とか広がるなぁと思ったので、これからどんどん広げていきたいと思います。

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※写真左から、今回お話を伺ったR-STOREの広報力丸さん、ハンサム社長浅井さん。
そして、「BOOK AND BED TOKYO」プロジェクトのメンバー大野さんも加わっていただいて撮影。
(R-STOREの中庭にて)

お話ししながらも色んなアイディアが出てくる、出てくる!
9月末のオープンがますます楽しくなったインタビューでした。
では、またオープンしたらレポートしますね!!お楽しみに!

    BOOK AND BED TOKYO

    2015年9月末オープン予定
    住所:〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-17-7 ルミエールビル7階
    アクセス:
    JR 池袋駅 西口 徒歩1分
    地下鉄丸ノ内線、有楽町線、副都心線 池袋駅 徒歩1分
    東武東上線 池袋駅 徒歩1分
    西武池袋線 池袋駅 徒歩1分
    URL:http://bookandbedtokyo.com/
    Instagram:https://instagram.com/bookandbedtokyo/
    運営:株式会社アールストア(http://www.r-store.jp

BOOK AND BED TOKYO スタッフ募集中!

場所を一緒に盛り上げてくれるオープニングスタッフを募集します。
旅行が好きな方、コミュニケーションが好きな方、お待ちしています。
詳細は、以下をご確認ください。
http://www.r-store.jp/recruit/

BOOK AND BED TOKYO 募本受付中!

本棚には最大6千冊の本が入ります。
SPBSさんにセレクトをお願いした本だけでは圧倒的に足りません・・・ということで、本の寄付を募っております!
読み終わった本、池袋で読みたい本、ジャンルは問いません。もちろん漫画もOKです。
募金ならぬ募本していただけるよという方は info@bookandbedtokyo.com までメールください!