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竹紙(たけがみ)のことを知るきっかけになってほしい!
そんな想いからはじまった、遊び心たっぷりの竹紙ブランド

こんにちは、森ふみです。

クリスマスも終わって、街はすでにお正月モード!
先日までツリーが飾られていた場所が、早速門松に代わっていて、毎年のことながらその速さに感心しきりです。
さて今回は、お正月にもぴったりな日本の心を感じる紙モノ製品のご紹介です。

日本の竹100%の紙、「竹紙」でできた製品ブランド。
その名も「MEETS TAKEGAMI」。

竹といえば、某携帯会社CMでもおなじみ、パッカーンとうまれたかぐちゃんこと「かぐや姫」ですが、
この「MEETS TAKEGAMI」もかぐや姫同様、竹からうまれました。
製紙の原料と聞くと、木材か古紙を思い浮かべますが、”竹”とは珍しいですよね。

竹は木材のように繊維があるものの、中は空洞。
そのため、運搬コストや加工コストがかかり、製紙原料には不向きとされてきました。
そんな竹に向き合い、1998年から竹紙の取り組みをしていた中越パルプ工業がデザインチームのminnaとがコラボし、今年誕生したブランドが「MEETS TAKEGAMI」なんです。

細部まで”竹”をイメージさせる、”竹”にとことんこだわった製品ラインナップは全6種類!

紙が竹で出来ているというだけでなく、どの製品もひと目で竹を感じることができるアイディアたっぷりの製品をご紹介します。

A4 PAPER

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まずは、A4 PAPER 100枚入。
パッケージには、中越パルプ工業の竹紙の取り組みが印刷されています。
中越パルプ工業は、印刷用紙やクラフト紙、新聞用紙などの原紙をつくっている企業。
BtoBの会社なので、ふだんはこういったA4の紙を製造しておらず、もっと大きな紙を製造しています。
製造する紙パルプ量は、なんと基本365日24時間フル稼働で年間約80万トン!!
想像もつかない数字なんですが、このパッケージでは、なんとも大規模な工程が少しだけ垣間見ることができます。

「MEETS TAKEGAMI」は、全製品が竹本来の茶色いパルプの風合いを生かした「竹紙 100 ナチュラル」と酸素漂白をした「竹紙 100 ホワイト」の2色展開。
印刷は、どちらにも同色のインクで刷ってあります。同じ色を刷っても雰囲気が全然違って見えますよね!

B5 NOTE BOOK

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こちらは、B5サイズのノート。

このノート、こんな仕掛けもありました!
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棚に立てかけると、竹のような背表紙があらわれたり、ちょっと丸めて持つと、どうですか!?まさに竹ですよね!

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内面は、1㎜ドット方眼。細かなところですが、ここも竹の節をイメージしてあり、線が少しずつ途切れているんです。
綴じ部分側は、竹藪からの光をイメージして、少しグラデーション調になっています。
みんなに竹を感じてもらいたい!という竹への愛を感じます。

もちろん書き心地も抜群!
竹は、繊維が長い針葉樹と、繊維が短めの広葉樹のちょうど中間くらいの存在で、
そんな竹からできた竹紙は、昔からなめらかな表面で筆の走りがよいと言われてきました。
ボールペンでも万年筆でも、字を書くにも絵を描くにも、なんにでも適した万能な紙なので、勉強もはかどっちゃうかもしれません。

MEMO PAD

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こちらは一節の竹のようなメモ帳。上下のグラデーションが節となり、つなげていくと竹のように見えてくるんです。
竹って、若い竹と長老の竹で節の色が違うって知っていましたか?
「竹紙 100 ホワイト」でつなげると若い竹に、「竹紙 100 ナチュラル」でつなげると長老の竹に見えてくるんです。

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内面はNOTE BOOKと同じ1㎜方眼。
ミシン目をカットすると名刺サイズになるので、ちょっとしたメモとして定期入れや名刺に入れておくにはとっても便利!

LETTER SET

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竹をパッカーン!とカットしたような封筒と便箋のレターセット。
一筆箋として、こういったレターセットを使えたらちょっとおしゃれですよね。

STICKY

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こちらは、七夕の竹の葉のような付箋です。
パソコンのデスクトップに貼り付けていたら、なんだかパンダ気分で癒されるかも。
来年は七夕の短冊として使ってみるのも面白いですよ!

MEMO TOWER

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そして、最後にご紹介するのは、一節の竹のような茶筒型パッケージに、6種類の丸型カードがぎっしりと詰まったメモタワーです。
ひと茶筒に入っている数は、350枚!毎日メモを書いても約1年使えます!

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丸型カードのデザインも、もちろん竹をモチーフにしていて、
よーく見ると、漢字の”竹”と書かれていたり、竹の葉が繋がっていたり。

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そして茶筒は、重ねると竹になります。
メモをすべて使い終わった後も、こうやって小物入れとして置けるところがいいですよね!

でも、そもそもどうして竹なの??
このブランドに秘められた想いを、生みの親である中越パルプ工業の西村さんとminnaの長谷川さんにお話を伺ってきました。

放置竹林の課題解決のために、ひとりの従業員が動き出したところからはじまった

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中越パルプ工業の西村さん(写真右)とminnaの長谷川さん(写真左)

中越パルプ工業の西村さん(以下:西):放置竹林って知っていますか?
昔は、タケノコ産業が盛んだったり、竹籠やざる、土壁の骨組みなど、多くの竹の需要があったんですが、
近年は輸入タケノコの増加や竹製品の利用の減少があって、放置される竹林が増えているんです。
竹は成長も早いので、管理されていない竹林では、伸びた竹が森林や里山に侵食し、そこに生育する樹木の健全な成長を阻害します。
いままでは、竹を伐採して、コストをかけて燃やしたり粉砕するか、何年も山積みにして腐らせるのを待つしかなかったんです。

西:中越パルプ工業では、鹿児島県と富山県に工場があるんですけど、鹿児島は竹林面積が日本一なんです。
それで、地域の方から「伐採した竹を製紙原料に使えないだろうか」と従業員の一人が相談を受けたのがはじまりだったんです。
効率が悪いのでどの企業も竹から紙をつくっていない中、その従業員は地域のために「やってみましょう!」と言って、どうにかできることを考えたんです。
試行錯誤を繰り返しながら、1998年にスタートして、今では年間2万トンを超える大量の竹を持続的に買い取り、活用することを可能としています。
効率のいい仕事ばかりを追い求めるのではなく、地域のため、社会のために起こしたある一人の行動が、こうやって形になっていた。
それってすごいことだと思いましたし、もっとこの取り組みを伝えることで、誰かが何か行動をおこしてくれたら、何か少しでも感じてもらえたら、と思いました。
ただ、わが社はBtoBの会社、製紙業界では取り組みを分かってもらえても、一般の人にはあまり広まらなかった。

みなさんが竹紙と出逢うきっかけとなる商品をつくろう!

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minnaの長谷川さん:西村さんから話を聞いて、いい取り組みだけど社会になかなか伝わらない、それはなぜだろうと模索しました。
その結果、社会と竹紙の接点を増やして、竹紙の存在をみんなに知ってもらえる入り口をつくることから始めるのがいいなと思ったんです。
それでブランド名も、”竹紙との出逢い”という「MEETS TAKEGAMI」にしました。
ロゴにもこだわっていて、竹で描かれているのですが、それだけではなく、下から生える竹のように下揃えになっているんです。ロゴには珍しいですよね。
いきなり竹紙の取り組みを伝えるのではなく、「面白いな」、「竹で何かやっているのかなぁ?」と気づいてもらえるモノ、楽しそうだなと思って手に取ってもらえるモノをつくろうと思いました。

西:この商品を単純に楽しいな、いいなと思ってくれればそれだけでも十分ですが、
こういう問題を課題として取り組んでいる誰かがいると知ってもらえること、そして、また違う誰かが意識するきっかけとなったら嬉しいなと思っています。

そういう風に言いながら笑いあう2人の笑顔に、私も熱いものを感じながら、何か出来ればと思い、いつもより長めに記事を執筆しております!
ぜひ!みなさん、こういう取り組みがあるんだよ~、そしてこんなかわいい商品あるんだよ~ってちょっとしたときに広めてもらえると嬉しいです。
来年の1/17(日)まで代官山 蔦屋書店1号館1階では、商品お披露目フェアをやっているので、気になった方は足を運んでみてください。