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こんにちは、沖縄の在住の箱庭キュレーターMOSAICKAFEです。
寒くなって来て温かいお茶が美味しい季節ですね。
今回は沖縄の県産茶葉を使った自家焙煎ほうじ茶専門店「ROASTED GREEN TEA APARTMENT」さんを紹介したいと思います。ここ数年、ほうじ茶スウィーツを目にする機会が増え、東京や大阪、静岡などでは自家焙煎のほうじ茶をスタイリッシュに楽しめるカフェが誕生していますが、沖縄では初の専門店です。

181209mosaickafe_01こちらでは店内のロースターで焙煎したほうじ茶や煎茶をシンプルに急須でいただけるほか、お茶スウィーツやドリンク、軽食を楽しむことができます。

181209mosaickafe_02こちらがロースター(焙煎機)。思いの外小さい?と思いましたがその理由があとで分かりました。

181209mosaickafe_15オリジナルの自家焙煎ほうじ茶販売中。近日中にはティーパックの販売も始まるそうです。お土産に良さそうですね。

181209mosaickafe_03使用する茶葉は沖縄県名護市にある「金川製茶」、京都宇治にある「一保堂茶舗」、静岡にある「和田長治商店」と「丸善製茶」のもの。店主である中村栄文さん(写真中央)が、沖縄県産だけには縛られることなく自ら何度もお茶の名産地へと足を運んで厳選した4社です。

なぜ沖縄で日本茶のお店を?

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冒頭でも触れた通り、沖縄では初となる自家焙煎ほうじ茶の専門店「ROASTED GREEN TEA APARTMENT」。このお店が生まれたきっかけについて店主の中村さんに伺ってみました。

中村さん:「沖縄もそうですが、国内ではあちこちに自家焙煎コーヒー屋があり、コーヒー文化が浸透しています。僕もコーヒーが好きであちこち飲み歩いてきましたが、2年ほど前にふとお茶も美味しいのになぜ日本人はこんなにコーヒーに魅了されているんだろうと疑問に思ったんです。調べてみたら日本にはこれだけ各地に茶畑があって煎茶や玉露、抹茶にほうじ茶と色々なスタイルがある。なのにお茶は家で飲むものっていう固定概念があるからか、茶葉の焙煎をしているその場で飲めるお店は全国的にも少なかった。もともと僕は沖縄そば屋を経営していて沖縄そばで海外を目指していたけれど、そばだけでは足りない。ドリンク事業もやりたいと思っていて、そこに自家焙煎の日本茶カフェが結びつきました。これで沖縄に日本茶のムーブメントを起こせたらいいなと。でもお茶の焙煎自体が県内初の試み。茶葉の種類別に必要な焙煎時間や温度などのデータをかけて集めながら、そば屋の定休日を使って京都や静岡などお茶の名産地に頻繁に足を運び情報収拾をしました」

美味しさのピークは焙煎後3日間。サードウェーブコーヒーがヒントに

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中村さん:「ブルーボトルコーヒーでは、焙煎後48時間以内のものだけを販売すると公言していて、ふとお茶はどうなんだろう?と思い調べてみたんです。自分で焙煎して初めてわかったのですが、ほうじ茶は焙煎後3日過ぎると明らかに味と香りが落ちます。もちろん賞味期限内であれば普通に美味しくいただけますが、焙煎後3日以内のものとは差が歴然。焙煎したての味や香りを多くの人に知って欲しい、楽しんで欲しいという気持ちが確立しました。もともと沖縄にはさんぴん茶(ジャスミンティー)を飲む習慣がありますが、現在沖縄で売られているさんぴん茶は、実はほぼ中国産。しかも沖縄本島の北部ではお茶の葉の栽培をしていますが、焙煎は静岡など県外で行われているのです。せっかく県内でも茶葉の生産をしているのだから、県内で焙煎してフレッシュなうちに消費できればと思って」

焙煎後たった3日でそんなにも味が落ちるとは驚きです!だから少量づつ焙煎するんですね。美味しいものを美味しいうちに味わってほしいという中村さんの想いが伝わってきました。

ここからは、そんなこだわりを持って作られるメニューをいくつかご紹介したいと思います。

焙煎したての香りを閉じ込めたほうじ茶シロップを開発

焙煎後すぐのほうじ茶を煮詰めてきび砂糖を加えた「ほうじ茶シロップ」は、煮詰める時間や温度、砂糖の分量の配合など研究を重ねて誕生。焙煎したての味と香りを閉じ込め保存がきくため、ほうじ茶ベースとして様々なメニューに活用されています。注目はほうじ茶ソーダ。芳ばしい香りと爽やかな炭酸、ほのかな甘みが絶妙です。あんこたっぷりの最中とも合うので、一緒にテイクアウトして街歩きのお供にも。

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抹茶のアフォガードは、京都一保堂の抹茶を濃茶で点ててとろみを効かせ、静岡のMaruzen Tea Roasteryの玉露で作ったジェラートにかけた、ものすごく手のこんだ一品です。

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「実は抹茶も玉露も元は同じかぶせ茶。新芽が出る頃から2週間くらい太陽の光を遮って旨味を凝縮させ、抹茶は粉末に、玉露は手もみで仕上げたものなんです。産地は違いますが、もとは同じお茶が別々の道を辿って、沖縄で一つのメニューになるってなんだか面白いかなと思って」と中村さん。

新メニューのスモークハムチーズサンドもこだわりいっぱい!

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茶葉でスモークした香り高いハムに、トロリとろけたチーズが相性抜群!パンは小さめに見えますがハード系で意外にずっしり。食べてみるとなかなかのボリュームです。

ノマドスペースとしても活用できる場所に

長く滞在してくれるお客様が増えるようにと、店内には無料Wi-Fiと電源を完備。店内奥にはガラス張りのミーティングルーム的な半個室もあり、コワーキングスペースとしても利用可能です。中村さん自身が休みの日に外でパソコン仕事をしたり、ミーティングに使ったりしたいと思える場所をイメージして作ったとのこと。沖縄は意外にこういったシチュエーションで使えるカフェは少ないので、助かる人も多いはず。

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将来的には路面店としての展開を構想中

「いずれはここをセントラルキッチンとして、那覇市内でコーヒースタンド的に小さな路面店をいくつか展開できればと構想しています。それで、沖縄にも茶畑があることを知ってもらい、さんぴん茶以外の日本茶を広く認めてもらえたら嬉しいですね。そしてうちの他にも県産の日本茶のお店が増えてきたら、日本茶のムーブメントが確立できたことになるかなと期待しています」

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古いビルの3Fでエレベーターはなく、小さな木の看板を目印に細い階段を登らなくてはいけないこのお店。

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ちょっと苦労した先にあるからこそ、この空間がより特別なものに感じられそうですね。
旅の途中に、仕事の合間に。
ほっと一息つける場所を、見つけました。

    ROASTED GREEN TEA APARTMENT

    住所 沖縄県那覇市松尾2-6-12-3F
    TEL 098-988-9303
    営業時間 9:30-18:00
    定休日 水曜日
    URL https://roastedgreentea.jp/