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Webライターを目指す方、そしてWeb発信担当で文章にお困りの方必見!

こんにちは!です。

今日お届けするのは、箱庭STUDYの編集・ライター編です。

これまでのSTUDY記事では、フォントやイラストなどデザインに関わることをノウハウとしてお伝えしてきました。
それは、「箱庭」は女子クリエイター向けのライフスタイルつくりマガジンであり、もともとデザイナーやウェブクリエイターを仕事としているメンバーが多かったから。でも、クリエイターといっても、デザインに関わる仕事だけではなく編集・ライター、フォトグラファー、ものづくり作家など、いろんな職種がありますよね。デザイン以外についても、箱庭がもっているノウハウを記事にしたら誰かの役に立てるかな?そんな想いもあり、箱庭メンバーで編集やライターを仕事としているメンバーにノウハウを教えてもらうことにしました。

生徒は私です。
私は箱庭に加入して1年ちょっとがたちますが、箱庭加入前は全然畑違いの所で働いていたのであります。ですので、勉強する身として!これを絶好の機会として!一緒に勉強させていただきます。

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記念すべき第一回目として、記事の書き方の基本を教えてくれるのは、この方!ぱいせん、なかじです!
なかじは、雑誌やウェブサイトの編集&ライティングからコンテンツ制作、ディレクションまで幅広くこなし、箱庭初の書籍「かんたんなのに、ほとんどの人がやっていないお店にファンをつくるウェブ発信の新ルール」の著者という、同じ箱庭メンバーながらとてつもない凄い人です。
私も箱庭に入った当初、なかじの記事をそれはそれは読み込んで、参考にしながら記事執筆していました。なかじに習えば間違いなし!

それでは、なかじに学んだ記事の書き方、きほんの「き」です。

記事の基本構成を知ろう!

まずは、記事の基本スタイルから学びましょう。

・基本のスタイル

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基本のスタイルは、下記で構成されています。
1.タイトル
2.サブタイトル(なくてもOK)
3.リード文
4.見出し
5.本文

「タイトル(サブタイトル)」「リード」「見出し」「本文」は記事をつくるうえで欠かせません。WEBだけでなく雑誌の場合でも基本的には同じです。この基本のスタイルは読者にとって読みやすい形!ぜひ心がけましょう。
※補足:またWEBの場合、タイトルや見出し(=タグ)は検索エンジンに大事なキーワードを見つけてもらうためにもSEO上で重要な役割を果たします。重要なキーワードはできるだけタイトルや見出しに入れるように心がけましょう。

では、ここからはそれぞれの役割と書き方のコツを詳しく説明していきましょう。

タイトルの役割・決め方のコツは?

タイトルは、記事を読んでもらえるかどうかの大事な要素です。特にWEBの場合は「読まれるかor読まれないか」はタイトル次第!どれだけ内容がおもしろくても、タイトルがいまいちだと興味を持ってもらえずにスルーされてしまう可能性も…。どうせなら「おっ!」と興味を引くようなタイトルを心がけましょう。…とわかってはいるけど、なかなか難しいのがタイトルの付け方。

そこで、タイトルの決め方に困った時のコツを教えてもらいました。どれも基本的なことですが、覚えておくと迷った時に役立つはず!箱庭での実用例もあわせてご紹介します。

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「数字」でイメージしやすく

…「10選」「3つの方法」「〜は9割」など具体的な数字が入っていると、より内容をイメージしやすくなりますね。これと同じように「ランキング化」(〜BEST10、〜TOP3など)もよく使われるテクニックです。

(例)
今週末行きたいイベント8選 4/23(土)・4/24(日)

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「簡単さ」でとっつきやすく

…初心者向けのHOWTOはお役立ち度が高いです。例えば、やったことのない趣味でも「ちょっと気になるもの」ってありますよね。専門的な内容までは興味がなくても、簡単にできる初心者向けの内容なら知りたい…。そんな人に対してハードルの低さをタイトルで謳うのも効果的です。

(例)
初心者でも簡単!オシャレに画像加工やデザインがつくれるWEBサービス「Canva」で旅の写真をまとめる方法

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「?」で関心を引く

…疑問系や問いかけも関心を引くコツのひとつ。人は「?」と質問されることで興味を刺激されたり、考えさせられたりします。例えば「〜どう思う?」「〜は好き?」と問いかけられたら自分はどうだろう?好きor嫌いどっちかな?と反射的に考えてしまいますよね。「◯◯とは?」も、その◯◯について興味を持ってもらうきっかけになります。

(例)
【箱庭スペシャル連載】西荻窪でついにフェスが開催!?『西荻ラバーズフェス』とは?

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「新しさ」で興味を引く

…毎日トレンドや話題のものを配信するニュースサイトなどでは定番ですが、「新発売」「日本初上陸」「新オープン」など新しさをタイトルにつけるのもテクニックのひとつ。誰でも未知のものには興味をそそられます。内容が実際に体験したレポートの場合は、そのことも添えるといいですね。

(例)
トイカメラのHolgaからデジタル版が本日新発売!ひと足先に使ってみました!

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「役立つこと」を伝える

…アイデアやコツなど、役立つ情報が載っていることをタイトルで伝えましょう。例えばこの記事のように「記事の書き方」とタイトルにあると、中身はライティングの方法やHOWTOであることがわかりますよね。「〜のアイデア」「〜のコツ」というのも同様です。

(例)
デザインのひきだし見せます!手描きのイラストバナーの作り方

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アーカイブ性を訴求する

…ネット上には数えきれないほどたくさんの情報があります。欲しい情報をひとつひとつ探して繋ぎ合わせていくのは大変。だから、効率よく情報を集めたい人にとって「まとめ」はとても魅力的です。また「保存版」や「〜集」なども、情報がアーカイブされていることをイメージしやすいワードです。

(例)
たまには気分を変えてみる?グッドデザインなデスクトップピクチャまとめ

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「固有名詞」を必ず入れる

…抽象的な文句ではなく、なるべく具体的な固有名詞(商品名や人名、イベント名など)を入れてわかりやすくしましょう。例を挙げると「おいしいピザの店」より「窯焼きのおいしいピザが食べられる西荻窪の『◯◯◯』」と書かれているほうがパッとイメージしやすいですよね。

(例)
お寺が一人一人の願いや悩みに合わせたオリジナルお守りをつくってくれるサービス「OMAMO」

一概には言えませんが、タイトルはなるべくシンプルかつ簡潔に。あまりダラダラと長すぎると、何を伝えたいのかぼんやりしてしまいます。目安として30文字前後におさまるとなおGOOD!

サブタイトルの役割は?

箱庭では、上からタイトル⇒TOP画像⇒サブタイトル⇒リード…(以下省略)という構成で記事を書いています。サブタイトルは必須ではありませんが、タイトルでは伝えきれないことを伝えたり、記事の内容をざっくりと説明する役割があります。

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タイトルで表しきれないことを補足する

(例)
タイトル:週末読みたい本「こどもとデザイン」
サブタイトル:こどもとおとなをワクワクさせてくれるデザイン100選

ここでは、タイトルで連載ものであることと、本のタイトル(固有名詞)がわかるようにしています。
一方、サブタイトルでは本の内容を補足しています。

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タイトルとは別の切り口にする

(例)
タイトル:トイカメラのHolgaからデジタル版が本日新発売!ひと足先に使ってみました!
サブタイトル:トイカメラの風合いはそのままに!便利さがプラスされた「Holga Digital」新登場

上記の例では、タイトルとサブタイトルで同じ「Holga Digital」を違う角度から説明しています。タイトルでは「新発売であること」と実際に使用してみたことを、サブタイトルではそのカメラの特徴(トイカメラの風合い、便利な機能が追加されていること)に焦点を当てています。タイトルと同じ内容が重複して書かれているだけではしつこいだけ。その場合は、サブタイトルがなくてもいいかもしれません。

リード文に大切なことは?

リード文は、本文の冒頭部分にあたる部分で記事の中へ“導く文章”のこと。記事の概要がつかみやすくなったり、下に続く本文へスムーズに入り込みやすくしてくれます。役割は大きくわけて以下の2つに分類されます。

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本文のサマリー(要約)

HOWTO系の記事などで多く見られます。例えば、リード部分で「ここでは◯◯さんに聞いた△△の基礎知識と使い方のコツを紹介します」といったように、最初に概要(=以降に書かれている記事の内容)を説明するタイプが一般的です。

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本文へスッと入り込みやすくするための前フリ(導入)

箱庭では、この本文に入りやすくするための“前フリ”を多く使っています。例えば、あるお店を紹介する時「先週末にふらりと長野市へ。駅前を散策している時にたまたま見つけたのが、今回紹介する『◯◯』です」というふうに、そこに至るまでの流れや経緯を説明するなど。音楽でいうとイントロのようなものですね。

リード文もタイトル同様、ダラダラさせずになるべくコンパクトにするのがポイント。特に最初の一文目は短く簡潔に。とっかかりが長過ぎると、読み手は疲れてしまいます。

本文を書くときの心がけ

さて、最後は肝心の本文です。ログとして自分の日常を日記のように書き残す場合は別ですが、あるモノやコトを紹介する場合は、どうすれば読みやすいか?魅力が伝わるか?を意識しましょう。せっかく自分が「いい!」と思ったものを紹介するのなら、ちゃんとそれが“伝わる文章”にしたいですよね。

よくある良くない例として、「全体にまとまりがない」「何が言いたいかわからない」「ダラダラとしていて中だるみする」などが挙げられます。読む人がストレスなく読める文章のコツをご紹介します。

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まず、全体の骨組みを決める

まっさらな状態から書き始めると、途中で「あれ?ここからどうしよう?」と混乱してしまうことはありませんか?普段から慣れていない人は特に、書いている途中で立ち止まってしまうことがあります。ノープランでさくさく書ける人もいますが、慣れない人はまず記事の大枠を決めてから書き始めるのがおすすめ。

例えば、こちらの記事。
http://www.haconiwa-mag.com/magazine/2016/03/pillar-bracket/

《リード文》…模様替えに便利な「PILLAR BRACKET」を紹介します。
[段落1]基本スペック・使い方
[段落2]さまざまな使用例
[段落3]使用後の楽しみ方(instagramでシェア)
《締め》…自分の好きなカスタマイズ方法で楽しんでみて!

最初に「基本的な機能」、次に「使用例」、最後に+αの情報として「使用後の楽しみ方」というふうに大きく3つの段落にわかれています。このように伝えたいことを項目ごとにわけて書くと、情報が整理されてわかりやすいですね。どんなことを、どう段落わけして、どういう順番で書くか。書き始める前にぼんやりとこれがイメージできていたら、スムーズに書き進めることができます。

頭の中でまとまらない場合は、ページの中でどんな要素をどう配置するかを示す「ラフ」「絵コンテ」(WEBではワイヤーフレームとも言います)を紙に描いてみるのも手。一度全体を整理することで、記事の流れを俯瞰して見れますし、写真の配置場所に迷うことも少なくなります。

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「どんな人に読んでほしいか」を意識する

どんな記事でも「こういう人に読んでほしい」という想いが込められています。例えば育児に関する記事であれば子育て中のママに、撮影のコツに関する記事であればカメラに興味がある人に、というふうに。世の中の不特定多数の人に向けて、ではなく“特定の誰か”に向けた記事のほうが印象に残りやすいです。

(例1)特定の人に訴求する
△ おすすめのテント
◎ 荷物を軽くしたいアウトドア女子におすすめのテント

△ おすすめの感動映画
◎ 泣きたいあなたにおすすめの感動映画

(例2)“あるある”シーンを連想させる
・旅先でうまく英語が伝わらず、もどかしい気持ちになった経験がありませんか?
・部屋を模様替えしたいけど「賃貸だから無理だ…」と諦めているあなたへ。

遠くにいる1000人の目に当たり障りなく触れる文章より、近くにいる10人の心にグサッと刺さる文章のほうが影響力があります。そして、その10人が周囲の友人に口コミやシェアをするとどうでしょうか?1000人、もしかしたらそれ以上の人に届くかもしれません。
この記事を読んでほしいのはどんな人?何を困っていて、どんなことを知りたがっているか?伝えたい人の人物像をイメージして書いてみましょう。

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トピック(話題)ごとに段落を変える

ひとつの段落の中で話があちこちに飛ぶのはNG。例えばトートバッグを紹介する記事の場合、見出しに「トートバッグの特徴」と書かれているのにも関わらず、そこに「買えるお店」「服との合わせ方」など色んな情報が詰め込まれていると、結局そこで何を言いたいのかわからなくなりますよね。ひとつの段落にはひとつのトピック(話題)を。伝えたいことがたくさんある場合は、段落をわけましょう。

また、「この段落では何を伝えたいのか?」がはっきりすると見出しもつけやすくなります。読む側にとっても記事の中に強弱がついているとテンポよく読み進められますよね。

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「言葉の引き出し」を増やす

伝えたいことがあるのに、それを言葉でどう表現すればいいかわからない。それは言葉の引き出しがまだ少ないから。言葉のレパートリーが増えると、自分の言いたいことをより伝えやすくなります。また、同じことを言っているのに言い回しを変えるだけでしつこさも感じさせません。

(例)
落ち着いている≒大人っぽい、上品な
スタイリッシュ≒洗練されている、シックな
こだわりの一品≒丁寧に作られた、丹精込めた

雑誌や駅のポスターなどを見て「これいいフレーズだな」「どこかで使えそう」と感じた言葉をメモしておいたり、ストックしておくと言葉選びに困った時やとっさの時に役立ちます。例のように、類義語や同義語など“似た者同士のキーワード”を覚えておくと、言葉の言い換えがスムーズにできて記事にもメリハリが生まれます。街中やお店、テレビなど周りをよく観察してみてください。きっとすてきな言葉がたくさん落ちていますよ。

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大事なことは繰り返し言う

記事が長ければ長いほど、繰り返し言わないと最初に書いてあったことは忘れがちです。POINT1で挙げた「PILLAR BRACKET」の記事の場合も、最初と最後で「春はお手軽DIYで模様替えしよう」ということを繰り返し伝えています。大事なことは2回言う、これはボリュームがある記事を書く時に効果的です。ただし、しつこくならないように言い回しは少し変えるのがコツ。

とにかくたくさん記事を書こう!

はじめから何でも上手にできる人なんていません。大事なのはとにかく書いてみること。そして、最初からキレイに書こうとしすぎないこと。体裁を気にしすぎると、小さくまとまってしまったり、どこかで見たことのあるような文章にしてしまいがちです。書いたら自分以外の誰かに見てもらってアドバイスをもらうのもおすすめ。文章はどうしても書く人の主観が入るので、自分では理解できても他人から見ると意味がよくわからないことって結構あるんです。他人に意見を聞くのが恥ずかしいという人は、PCで書いた原稿をスマホでも読んでみて。読む環境が変わると、また少し違った見え方に気付くこともあります。

たくさんの記事を書きながら、少しずつ成長していきましょ!

というわけで、今回はここまで。
次回は、雑貨や文具など【モノを紹介する記事の書き方】についてお勉強します。