記事の書き方

お店取材から記事執筆まで。実際に心がけていることを聞きました。

こんにちは!箱庭のです。

編集・ライターに聞く箱庭STUDY。今回は「お店のレポート」記事について、書き方のポイントを学びます。

教えてくれるのは、箱庭メンバーのあいぱんです。
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あいぱんは、箱庭の他にもPARIS magというWEBマガジンの編集・ライターを担当していて、毎月パン屋さんの取材を行うなど、箱庭メンバーで最もお店取材をしている一人です。
そんなあいぱんがやっている、お店レポート記事執筆時の心がけとは?
アポ取りから記事執筆に至るまで7つのポイントを教えてもらいました。

「お店のレポート」記事の書き方 7つのポイント

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お店の体制や混雑時間を調べてから、取材依頼をしよう。

お店の場合、個人経営店とチェーン店では体制がガラッと変わってきます。たとえば、おひとりで経営されているお店はオーナーに直接連絡ができますが、チェーン店の場合は直接お店に電話してもアルバイトの方で対応できなかったり、本部に広報がいたり、お店によってさまざま。どこに連絡すべきなのか、まずは公式サイトでチェックをします。基本的に混雑時間の取材依頼はご法度!忙しい時間に連絡をしたがために、取材を断られるなんてことがないよう、混雑時間をなるべく避けて連絡をしましょう。
また、取材依頼の際に「なぜこの媒体で(箱庭やPARIS magで)そのお店を紹介したいか」を伝えられると、お店側も「ぜひお願いします!」と喜んでくれることが多いです。取材依頼の前になぜ紹介したいかを、きちんと明確にしておくといいですね。

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行った時に感じたテンションを大切にしたいから、事前準備は適度に!

事前にWEBや雑誌で調べすぎると、既に行ったような気分になってしまうもの。お店に足を運んだ時に、「あ~見た見た!」「知ってる、知ってる。」てな具合に、新鮮さがなくなってしまいます。実際に行って感じたことを記事として盛り込みたいので、その時のテンションを保てる程度に事前準備をします。
お店の場所、コンセプトなど公式サイトで得られる情報をチェックする程度で、あとは実際にお店に行って肌で、心で、感じましょう!

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一番伝えたいポイントは何かを考える。

紹介するお店のコンセプトや、取材時にお店の方と話をして、一番伝えたいことは何なのかを考えます。たとえば、そのお店の雰囲気を伝えるのか、お店で取り扱う商品なのか、お店で働く人なのか、それともそこで過ごす時間なのか。この時に大事なのが、POINT1でもすこし触れましたが、記事を掲載する媒体のテーマからずれないようにすること。たとえば、箱庭なら”クリエイター視点”を持って考え、PARIS magなら”パリっぽさ”や”上質な暮らし”という視点を持って考えます。ただお店を紹介するのではなく、その媒体がなぜそのお店を紹介するのか、その意味を考えましょう。お店側にも伝えることで、お店の方が媒体に合ったエピソードを教えてくれることもありますよ!

たとえば、箱庭ならクリエイター視点を忘れずに。
「image」をコンセプトにしたブック&スーベニアショップ「NADiff du Champ」に行ってきたよ!

PARIS magならパリっぽさ、上質な暮らしの視点を常に持っています。
パリジェンヌがカフェで過ごすようなくつろぎ感を味わえる池ノ上『パンとごはん』

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取材時にTOP写真は何にするかを考えておこう。

お店の取材中に、記事TOPの写真をあらかじめ考えておきます。TOP写真は、記事の内容に合ったものがベストです。「このお店はこのエピソードが欲しいから、こういう写真が欲しい!」あるいは、「この写真をTOPにしたいから、このエピソードを中心にしよう!」など、TOPの写真と記事の内容はほぼ同時に決まります。
ここで一つ注意したいのは、TOP写真は、記事のインデックスに表示されたり、SNS投稿写真になるなど、とっても大事な写真だということ。記事の内容に合っていることも大切ですが、地味すぎる写真はよくありません。読者の人の心をつかむ写真を目指しましょう。
また、TOPの写真以外でも、写真はポイントをおさえつつ、多めに撮っておきましょう。お店の外観、看板、内観ひき写真、食事があれば食事は必ず撮影します。イメージカットとして、お店にある小物や植物などの写真を撮影しておくとよいですね。

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導入文には、地名を入れよう。

お店の場所は、できるだけ記事の早い段階で必ず入れています。読み手の心理として、どこにあるか分からないお店の記事は、だんだんと読み進めていくうちに「このお店、一体どこにあるんだろう?」という疑問が湧いてくるもの。記事を最後まで読んで「この場所か…。行けない!」となるのも残念ですよね。そうならないようにも、場所を最初に教えてあげるのは、とっても大事なこと。ある程度の判断がつく地名をはじめに伝えましょう。もちろんなかなか行けない場所やお店を紹介することもありますが、その場合は「ちょっと遠いけど、わざわざ行きたいお店」ということを伝えるようにするとよいと思います。
お店が見つけづらい場合は、お店への動線を写真などで掲載するのも親切ですね!

たとえば、この記事。
おいしくて楽しい!クリエィティブなサンドイッチと本のお店「Bird 代官山」

読者にとって何が親切なのか、常に意識しておきましょう。

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書き手の感想を盛り込もう!

実際にお店に行ったからこそ、分かること。そして、お店に行ったからこそ感じた気持ちを盛り込みます。
自分と同じような立場の人に伝えたいのなら、自分の感想が最もリアルで、最も突き刺さります!箱庭メンバーは、箱庭の読者でもあり、読者のみなさんと限りなく近い年代で、そして同じような感覚を持っています。いち読者である私たちが感じた想いを伝えることで、そのお店のどこが良いのか、読者の皆さんにより感じてもらえると思っています。
あまり過剰な表現はよくありませんが、ポジティブな感想を盛り込むとお店の方も喜んでくれます!お店に行って、素直に素敵だなと思った感想は必ず盛り込みましょう。

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最後にお店の概要を忘れずに。

これだけは忘れちゃいけないのが、お店の概要。この情報がなければ、「行きたくても行けないっすよ~!」って読者を悲しませてしまいます。
住所、電話番号、Web site、Map。お店の場合は営業時間や定休日などを入れておくのも親切ですね。
記事を書き上げた満足感で忘れてしまいがちですが、お店の概要を書いて、チェックするまでは、記事執筆終了とは言えません。情報を載せることで、お店のためにもなるとよいですよね!

今回はお店のレポート記事7つのポイントについてお伝えしました。基本的なことですが、お店のレポートがどうしても同じような内容になってしまう方は、ぜひ参考にしてくださいね。
記事を公開したら、お店の方に「ご協力ありがとうございました。公開しました!」と伝えると喜んでくれますし、お店のSNSでも告知をしてくれるので、媒体としてもファンが増えるという嬉しい効果があります。記事公開後の連絡も大切にしてください~。

それでは、また次回!

    ・本日、お話しを伺った箱庭メンバー
    花沢亜衣/編集者・ライター
    東京生まれ東京育ち。女性向けメディアの編集&ディレクションをしています。好きなものは、映画、外で飲むビール、ピクニック。将来の夢はパリジェンヌです。

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◆参考図書
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143ページ