CREATOR クリエイティブなヒト
松浦弥太郎さんインタビュー|僕らが100年後まで残したい「くらしのきほん」
誕生から9カ月。「くらしのきほん」の今を、松浦弥太郎さんに聞きました。
箱庭が生まれたのは2012年5月。初めは赤ん坊のように小さかった箱庭も、今年の春で満4歳。気付けば「箱庭のガッコウ」がもう12期だったり、イベントを開催したり本を出版したり、おまけにシェアハウスまで作っちゃったりと、立ち上げ当初はまるで想像もしていなかった出来事がたくさんありました。
手探りしながらこれまで色んなことに挑戦してきましたが、私たちの根っこにある気持ちは昔も今も変わりません。日常の中で見つけた「なんかいいな」と感じるモノやコト。決して特別なことばかりでなく、庭に咲いた花がキレイだったり、いつもより料理をおいしく作れたり、街ですてきなお店を見つけたり…。そんなふとしたワクワクを誰かとわかち合いたい。それは今でも大切にしている想いのひとつです。
そして、今年で5年目を迎える箱庭は
根っこにあるその想いを胸に新しい取り組みを始めることにしました。
「くらしのきほん」と「灯台もと暮らし」、そして「箱庭」。
3つのメディアが手を取り合って、“くらしのプラットフォーム”を作ります。
それぞれ独立したメディアが、なぜタッグを組むことになったのか?
最初のきっかけをくれたのは、「くらしのきほん」の松浦弥太郎さんでした。
3つの花が咲き乱れる、美しい花壇を作ろう
(「くらしのきほん」編集部があるクックパッド本社)
それは昨秋のこと。「くらしのきほん」がオープンして間もない頃、編集部にお邪魔して松浦弥太郎さんにお会いしました。
『暮しの手帖』の編集長時代から、松浦さんが発信する言葉に時に深く共感し、時にハッとさせられてきた私たち。そんな松浦さんがどうやら新しいメディアを立ち上げるらしいと聞き、オープンをワクワクしながら待ち…そして2015年7月1日に「くらしのきほん」が誕生。 開いたサイトの中には、たくさんの「日常のワクワク」が詰まっていました。
「くらしのきほん」は、当時も今もすべてのコンテンツを編集部員自らが作っています。原稿を書くのもイラストを描くのも、写真や動画を撮影するのもすべて自分たちの手で。箱庭も同じようにコンテンツを自分たちで作ってきたので「なんだか似てる!」って、勝手に親近感を抱いていたんです。すると、帰り際に松浦さんがこんなひと言を…。
「一緒になにかできたらおもしろそうだよね。競争するのではなく同志として。例えば、一輪のバラも美しいけど、色んな種類の花が咲き乱れる花壇もきれいだと僕は思う。大小や見た目はバラバラだけど同じ土に根っこを張っている。そんな風に、想いに共感し合う媒体が集まって“くらしのプラットフォーム”を作れたら、素敵だと思いませんか?」
そして今年の春。
「くらしのきほん」×「灯台もと暮らし」×「箱庭」というコラボレーションが生まれました。そのプロローグとして、来月4/1(金)に各媒体の編集長が“くらしのプラットフォーム”についてトークセッションを行います。これからのお話はその時のお楽しみに…。
さて、話は少し戻って。今回はそんな松浦弥太郎さんに「くらしのきほん」や、そこに込められた想いについてお話を伺いました。メディアの話から働き方まで。最後までどうぞお付き合いください。
松浦弥太郎さんに聞く、「くらしのきほん」の基本
(オフィス内にあるキッチンスタジオ。「くらしのきほん」の撮影は主にここで行っているそう)
ー 「くらしのきほん」を見ていると、“当たり前のように見えて実は知らなかったこと”に気付かされる時があります。例えば野菜の洗い方とか、白シャツのお手入れとか。
松浦弥太郎さん(以下、松浦さん):今さら聞けないことっていっぱいあるし、実はすごく楽しいのに気付いていなかったことって結構ありますからね。「くらしのきほん」は、日常のちょっとした知恵や学びが見つかる場で、“毎日が今よりもっと楽しくなる”知恵を発信しています。みなさんにとって、衣食住にまつわるちょっとした気付きを得られる場になれたらいいですね。
ー 「くらしのきほん」は、料理・家事・読書というカテゴリだけでなく、“今日のわたしは。”という、感情でカテゴライズする切り口があるのも特徴的ですよね。今日はこんな気分だな〜って読んでいたら、いつのまにか他の記事に辿り着いたりして予想外の出会いがある仕掛けが好きです。
松浦さん:そうですね。気分に触れるカテゴライズがあってもいいのかなと。でも、それも実験的にやっていることの一つなので決して正解だとは思っていません。これからどうなるのか…もしかしたら今後は変わるかもしれない。立ち上げからこれまでの間、毎日色んなことを試行錯誤していて日々サイトも進化しているんですよ。今はまだまだ原型を作っている段階ですね。
ー 原型ですか。
松浦さん:そう。急いで、型を作りたくないんです。「くらしのきほん」のコンテンツはすべて編集部のスタッフが自分たちで作っていますが、それもそういった理由からです。僕自身も写真を撮影したり文章を書いたり、料理を作ったりしていますし、イラストも編集部のスタッフが描いています。動画撮影や編集も自分たちで「やったことないけど、やってみよう!」というところから始めました。でも、やろうと思えば意外と何だってできるものです。今まで開けていなかった自分たちの中の引き出しを開けていくのは、新鮮で楽しいですよ。
ー わかります。箱庭も最初は初めてのことばかりで戸惑いましたが、やってみたら意外となんとかなったりして。ちなみに、「くらしのきほん」は何人で制作しているんですか?
松浦さん:最初は僕とデザイナーの2人。サイトオープン直前に1人が加わって3人に。そのあとにエンジニア1人&アルバイト1人が入ったので、今は僕を含めて5人。でも、初め一緒にやっていたデザイナーの女性が最近産休に入ったので実質は4人ですね。編集部というと一番説明しやすいけど、それぞれが役割を分担しているから僕の感覚では「チーム」に近い。要するに八百屋と魚屋ってわけです。スケジュールも各々におまかせしていますし。
(撮影小物としても使用するという、松浦さん愛用の私物たち。上は「有次」の鰹節削り箱、下はさまざまな場所で買い集めた布やクロス)
ー でも、4人で全部やるってやっぱり大変じゃないですか?
松浦さん:ある程度成長して次のステージに上がったらまた変わってくると思いますよ。そこからは内製にこだわるより、ユーザーや色んなクリエイターにどんどん「くらしのきほん」に参加してもらいたい。その第一段階として、2月からユーザーが自分の言葉で“くらしのきほん”を投稿できるようになったんです。
ー それが「わたしのきほん」という投稿機能ですね。
松浦さん:そうです。「わたしのきほん」を始めてから、毎日驚きの連続ですよ。自分は朝昼晩とこんなに文章を書いているのに、僕の知恵やセンスや言葉なんて全然歯が立たないくらい素敵な文章をみなさん持っているんですよ。みんなちゃんと自分を持っていて、すごく刺激になる。あぁやってよかったなと思いましたね。
ー どうして投稿機能をつけようと思ったんですか?
松浦さん:そもそも「くらしのきほん」=「松浦弥太郎のメディア」ではないんですよ。最初はメディアとして新しい価値観を作るために、まず自分が信じていることを表現していこうとは思っていますが。それが原型を作るということです。でも「くらしのきほん」は決して松浦弥太郎のサイトではないし、ゆくゆくは世の中みんなが集まれる場所にしてもらいたいんです。
ー へぇ!今よりもっとユーザー主体になっていくんでしょうか?
松浦さん:だって、僕が書くよりユーザーが書く文章のほうが素敵だから。今は原型づくりで僕が中心になってやっていますが、ユーザーや外部のクリエイターたちが「きほん」の素晴らしさや豊かさをどんどん発信してくれるサイトになるといいなと思っています。世界中の人が、自分の持っている「きほん」を持ち寄るようなイメージ。僕はそういう人たちを支える側になりたいですね。
「暮らしのアーカイブを100年後の人々に残したい」
松浦さん:高齢のおじいちゃんやおばあちゃんって、自分が信じている大切にしているものをたくさん持っているんです。それに自分が人生で学んだことや知恵を後世に残したい人もいっぱいいるんですよ。子どもや孫に残したいけど、でもだからといって遺言で残すのも変でしょ。
ー たしかに。
松浦さん:だからそういう人たちのためにも「わたしのきほん」が必要なんです。例えば、自分のおばあちゃんが「わたしのきほん」に毎日投稿していたら、離れていても見れるじゃないですか。おばあちゃんがその先もし亡くなってしまっても、おばあちゃんが残してくれた知恵でそのあと生きる人たちは幸せになれる。だから残していきたい。それに、自分の知恵が誰かの役に立つのって嬉しいじゃないですか。「いいね」って言われたら励みになるし、自分の感性や考えに共感してくれる人がいるんだ!って嬉しくもなる。
ー そうですね。自分が誰かの役に立てるのって、すごく嬉しいです。
松浦さん:僕は「くらしのきほん」に集まった情報は、100年後の人に向けてのプレゼントだと思っているんです。例えば100年後の未来の人が見て「100年前の人はこんなことを考えていたんだ」とか「こんな風に料理を作っていたんだ」とか、そういうことを知れるようなアーカイブ。いつかずっと先の未来を生きる人たちに、「暮らしのアーカイブを残してくれてありがとう」って喜んでもらえたら嬉しいですね。
「僕は一番の愛読者で、一番のクレーマー」
ー 100年後というキーワードが出ましたが、もう少し近い未来…例えば数年後に「くらしのきほん」がこうなっていたい、という展望はありますか?
松浦さん:うーん。端的に言うと、明日のことはあんまり考えていませんね。
ー え、そうなんですか?
松浦さん:もちろん色んな仮説やビジョンは持っていますけど、結局ウェブって毎日変化があるものでしょ。そこが印刷物との違いですよね。今日のことは今日起きるし、明日のことは明日になってみないとわからない。「くらしのきほん」という場で、僕らは毎日ユーザーに向けて生演奏をしているような感じです。
今日の表現は今日しかできない、その感覚を大切にしたい。だから、どれだけ仮説を立てていてもまったく当てはまらないものがたくさん出てくるんですよ。でも僕にとってはそっちのほうがリアルだし、それは読者に対する誠実さでもあると思うんです。だから毎日「さぁ、今日どうする?」って。
ー スピード感も、出版物とウェブは全然違いますよね。読者との距離やコミュニケーション方法も。
松浦さん:そうそう。例えば雑誌だと売れた冊数はわかっても、何人が読んだかというところまではわからない。でもウェブは今何人の人がどの記事を読んでいるかとか、今日は初めてサイトに来てくれた人がこれぐらいいたとか、一桁単位で目に見えますから。あと、「くらしのきほん」には記事の最後に感想を送ることができる『お便り』という機能がありまして。記事を公開してすぐに、読んだ人から感想や意見が、リアルタイムでどんどん送られてくる。これがね、すごくリアルなんです。
ー お便りも松浦さんはすべて目を通しているんですか?
松浦さん:もちろん。リアルタイムに声が届くからこそ、記事の一言一句に対しても緊張感や責任感がありますね。ある種の恐怖心といってもいいくらい。この言葉は誰かを傷つけていないか、悲しませないか、がっかりさせないだろうか。そんなことを毎日ずっと考えていますよ。
ー 感情のスイッチは人によってバラバラだから正解を見つけるのが難しいですね。客観性は意識していますか?
松浦さん:僕、「くらしのきほん」の一番のヘビーユーザーだし、一番のクレーマーなんですよ。
ー ヘビーユーザーでありクレーマーですか。
松浦さん:そう。これはメディアを作る側の人間として必須条件だと思います。自分がユーザーにならないとメディアは作ることはできません。だから、僕は作る側でもあるけど利用する側でもあるんです。
ー すごくわかります。私たちも、自分たちは発信する側でもありユーザーでもあって。もともと自分たちが好きなものを集めたサイトなので、当然といえば当然なのかもしれませんが。一読者として「ここイマイチかも」と思う時もあれば、逆に「これ、めっちゃおもしろいじゃん!」って自画自賛しちゃう時もあります(笑)。
松浦さん:それが本当に客観的にできるかどうかが重要ですよね。僕ね、自分の作ったものに対してじゃんじゃんダメ出しするし、読んでいて「うわ、松浦弥太郎ムカつく!」って思う時もある(笑)。 「こんなクオリティで出されても困る」とか「こんな文章じゃ読みにくい」とか、「こんな時間にこんなもの読まされたくない!」とか。
ー ふふ、結構辛口ですね(笑)。
松浦さん:そりゃそうです。だから何か不備があった時も、必ず僕が最初に気付く。そこまで徹底して客観的にならないと意味がないでしょう?だから僕は時には20代のユーザーにもなるし、30代、40代、50代のユーザーにもなる。女性にだってなります。そうなるためには色んな人の価値観を踏まえていないとできないから、電車に乗っている時も街を歩いている時も常に世の中を観察しています。「この人は何を考えているんだろう」とか、そういうことばっかり考えてる。メディアをつくる人間は自分の好き嫌いとか「自分はこういう人間だから」という固定概念は捨てるべきだね。
朝昼晩、1日の生活リズムに寄り添うように
松浦さん:僕らの実際の生活って朝昼晩のリズムがありますよね。1日3回ごはんを食べるし、寝る時間があったり、働く時間があったり…そんな風にリズムがある。
ー そうですね。
松浦さん:でも、インターネットって基本的には時間軸がないから。
ー たしかに。気が向いたらいつでも行ける24時間営業のコンビニのような。
松浦さん:それが僕にとっては違和感があります。僕が最初ウェブに対して疑問に思ったのは「なぜ時間軸がないのか?」ということだったんです。例えば、テレビ番組も今は24時間やっているけど、ひと昔前は深夜になると何も映らなかったでしょ。そして朝になるとようやく番組が始まる。ラジオだってそう。朝の番組があって昼の番組があって、夜の番組がある。そうやってメディアは僕らの生活に寄り添うわけだけど、インターネットは朝見ても夜見ても変わらない。もちろん、それはプラスの面もあるけどね。
でも、僕らは朝には朝の表現がしたいし、昼には昼の表現を、夜には夜の表現をしたい。それは雑誌にはできないことで、インターネットだからこそできることなんですよね。「くらしのきほん」ができる以前から、僕の中にはそういうことをしたいというアイデアがありました。
ー サイトのコンテンツは、時間帯に合わせて決めているんですか?
松浦さん:そうですね。時間帯によってコンテンツを選定したり、表現方法を変えたり。例えば「フレンチトースト」にまつわる記事って、気分的に夜より朝に見たいなとか。そういうのってありません?
ー フレンチトーストはやっぱり朝見たいですね…。
松浦さん:ふふ。だから「くらしのきほん」では、朝に「おはよう」と昼に「こんにちは」、夜は「おやすみなさい」って、1日に3回更新していて。1日3回、朝昼晩で変わって、朝昼晩でユーザーがそれを受け取ってくれる。朝に誰かと顔を合わせたら「おはよう」と言いますよね。その日常のコミュニケーションをサイト上でも行っています。
ー「おはよう」「おやすみ」という言葉って、生身の人の温かさが伝わりますよね。たとえ声じゃなくて文字であっても、なんだか目にするとほっとするというか。
松浦さん:そうなんですよね。ウェブに限らず、雑誌でもテレビでも、必ずその先には“人”がいる。そう思うと、朝昼晩それぞれに心地いい表現方法をしたり、その時間帯にみんなが求めているコンテンツを届けていきたい。
いつでも自由に見られる環境ではあるけれど、僕はもっとユーザーの実生活に寄り添っていたいんですよね。今、ネット上にある既存のウェブサイトとユーザーの間にはすごく距離があると感じていて。SNSほど近くはユーザーに寄り添えないかもしれないけど、僕らはSNS寄りの近い距離にいたい。そのために何が必要で、どうするべきかはこれからの課題ですね。
頭ではなく“心”を使う、心地いい働き方
ー 話は少し脱線してしまうんですが、最後にひとつ質問してもいいですか?
松浦さん:えぇ、どうぞ。
ー 「くらしのきほん」はメンバーそれぞれが自分たちでその日のスケジュールを決めたり、コンテンツを決めているんですよね。
松浦さん:そうですね。企画会議もないですし、ホワイトボードで1日のスケジュールを管理するわけでもないですね。コンテンツづくりにおいては、自分たちが一番楽しんでいるかを大事にしていて。そのためには心も体も健康であることが大事。だから自分たちの暮らしも大切にするし、スタッフにもそうしてほしいですね。
ー 「健康的な働き方」ってどういうものだと思いますか?多くの人がそうだと思うんですが、仕事は生活の大部分を占めている部分なので、やはり心地いい時間にできたらなと。
松浦さん:ひとつは、頭より心を使うことじゃないでしょうか。僕は「頭の働き」より「心の働き」のほうが大事だと思うんですよ。それは、「くらしのきほん」のユーザーと共有したいことでもあります。「くらしのきほん」に触れることで、頭を使ったり知識を増やすのではなく、心を働かせて知恵を増やしてもらえたら嬉しい。そして、こんなに暮らしが豊かになるんだな、楽しくなれるんだなってことに心で気付いてもらいたい。僕らが伝えたいのは知識ではなく知恵なんです。
それは作り手も同じ。頭を使って仕事を進めたり、ものを作ってもたかが知れています。見た目がきらびやかでなくても、心をいっぱい使って、心をいっぱい働かせたことや作ったものでユーザーとコミュニケーションをとっていきたい。あまり頭を使わずできるだけ心をいっぱい使って、心を働かせて仕事する。仕事の会話だって、頭じゃなく心で話すことを意識するといいですよ。
ー なるほど。
松浦さん:あとは、どんな仕事でもその先には人がいるということを忘れないこと。どんな職業にもそれは言えることです。
例えば、接客業であれば頻繁にお客さんと会うことができるけど、お客さんと会わない仕事もいっぱいあるじゃないですか。でもね、自分の仕事があるということは、世の中の誰かが必要としているってことなんですよ。その一番先には困っている人がいるわけで。困っている人がいなければ仕事って発生しませんから。
ー 頭ではわかってはいても、目の前にいなかったり、手応えがないとちょっとピンとこないというか。これでいいのかな?誰かのためになっているかな?って、わからなくなっちゃいますよね。
松浦さん:そうそう。だから「会社のため」「クライアントのため」「ビジネスのため」とか、つい目先のものしか見えなくなっちゃう。だけど、その先の先には困っている生活者が必ずいる。見えないかもしれないけど、自分は誰かの暮らしの役に立っているんだなって思えると、なんかいいよね。そうしたら、日々の仕事に対する心持ちも少し変わってくるんじゃないかな。
ー はい!そうですね。
松浦さん:自分がしたことで喜んでくれる人がいるっていうのは、とても素敵なことです。僕も毎日「くらしのきほん」に寄せられる『お便り』があるからがんばろうと思える。励まされたり、たまに叱られたりもするけど、僕らはみんなからの声がないともう生きていけないくらい。だから「くらしのきほん」を見てくれる人が1人でもいるなら、この先もずっと続けていきたい。共に歩んでいきたいのです。
くらしのきほん
くらしのきほん×箱庭×灯台もと暮らし=?「そうか、僕らはくらしのプラットフォームを作りたかったんだ。」 ※イベントチケットは現在販売を終了しております。
写真:東出桂奈