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WEBショップ「北欧、暮らしの道具店」を辞めてフリーランスになった時のこと、いまのお仕事のこと、これからのこと…お仕事についてのインタビュー

今回お話を伺ったのは、昨日記事にてご紹介した『ものことスクラップ』というBlogとInstagramで発信をしている河野さん(37歳)。
あの人気WEBショップ「北欧、暮らしの道具店」(運営:株式会社クラシコム)のバイヤーを退職して約1年。現在はフリーでスタイリングやバイイングなど幅広く活躍をしながら、今年の初夏を目指してWEBショップを立ち上げ準備中という河野さんに、フリーになったきっかけや、フリーになったことでの心境、そして日々の暮らしのことなど、いろいろ教えてもらってきました!前編、後編の2本立てでインタビューの様子をお届けします。

リノベーションが、雑貨の仕事を始めるきっかけに

箱庭(以下、箱):河野さんの前職は、WEBショップ「北欧、暮らしの道具店」ということですが、これまでのお仕事について教えてください。

河野さん(以下、河):大学卒業後は、実家の会社で事務や経理をしていて、そのあと「北欧、暮らしの道具店」を運営しているクラシコムに最初のスタッフとして入社しました。お店が立ち上がって1年後くらいのタイミングだったかな。当時は少人数で運営していたので、商品ページを作ったり、梱包をしたりと、なんでもみんなでやってましたね。商品選びは当時店長がやっていたんですが、店長が産休に入るタイミングで引き継ぎました。

箱:クラシコムには何年くらい在籍していたんですか?

河: 7年弱いましたね。

箱:クラシコムは箱庭も以前取材させていただきましたが、18時に退社できて、みんな楽しそうで、、、たぶんみんなが働きたいと思う理想の会社だと思うんですよ!河野さんが、クラシコムを退職しようと思ったきっかけって何だったんですか?

河:そうですよね〜。辞めると言った時はとても驚かれましたね。でも考えてみると、そもそもクラシコムで働く前から、いつか自分でお店をやってみたいという思いがあったんですよね。当時とにかくインテリアや雑貨の仕事をしたくて飛び込んだのがクラシコムだったんです。すごくいい環境の会社だったし、仕事も充実していたので、気づいたら7年経っていましたね。居心地がよくって!ただ、年齢的に30代後半に差し掛かって、クラシコムもスタッフが増えてきて、そろそろリセットしてもいいかなと思ったんです。

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箱:小さい頃から雑貨屋さんへの憧れはあったんですか?

河:そうでもないですよ。小さい頃は、歌手とかケーキ屋さんとかに憧れてました。きっかけは、26歳の時にマンションをリノベーションしたことですね。このマンションではないんですが・・・。そうしたら、急にインテリアや雑貨に興味が湧いてきたんです。その頃から、北欧のヴィンテージ食器を好きで集め始めていて。当時北欧ヴィンテージを扱っていた「北欧、暮らしの道具店」でよく買い物をしてました。ある時サイトにアルバイト募集の記事が出てるのをみて、応募してという流れでした。

箱:26歳の時にリノベーション?随分若いですね!一人暮らしで、ですか?

河:実は・・・違うんです。結婚してマンションを買って、リノベしたんだけど、その後別れちゃったんです。去年の3月に再婚したんですけど(笑)。

スタイリングのコツは、シンプルに!

箱:そうだったんですね。26歳でマンションリノベーションってすごいなぁ〜って思って・・・。その時の出来事が、人生のいいキッカケになったわけですね。
現在のお仕事の内容を教えてもらってもいいですか?

河:退職してからしばらくは旅行などを楽しみながら休みを取りつつ、単発で知り合いから頼まれた仕事を受けたりしていたんです。退職後すぐにブログとInstagramをはじめたんですが、それを見てくれてる方々から連絡をいただき始めて、、そんな感じで、お役に立てそうな仕事は受けているって感じですね。雑誌のスタイリングのお仕事やワークショップ講師、バイイングのお仕事、他にもWebショップ運営のアドバイザーのお仕事もしています。比率的にはスタイリングのお仕事が多いかな。


ワークショップ開催時の様子

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商品撮影のスタイリングでの一枚 ※『ものことスクラップ』Blogより

箱:結構幅広いですね〜。お仕事を受けるときのこだわりとかってありますか?

河:こだわりってわけじゃないですが、これまでの枠にとらわれず、いろんなジャンルのお仕事にチャレンジしたいなと思っています。

箱:ちなみに、私達も記事の写真を自分たちで撮っているんですが、スタイリングが難しいな〜と思っていて、コツとか何かありますか?

河:なるべくシンプルに。あまり色々やりすぎないほうがいいかなと思いますね。やりすぎて迷走することが結構あるので(笑)。

箱:なるほど〜。スタイリングのセンスって、どうやったら身につくものなんですか?

河:それは私も知りたい(笑)。でも昔から、本や雑誌で可愛くスタイリングされた写真をパラパラと眺めるのは好きでしたね。それが少しは役に立ってるのかもしれないですね!

箱:ちなみに、初夏に向けてWEBショップを立ち上げ準備中ということですが?

河:そうなんです。年末くらいから本格的に動き出したんです。

箱:素敵なショップになりそうですね!

河:そう言っていただけると嬉しいです!でも、プレッシャー(笑)。

たくさんの人に出会える仕事。それが一番楽しいところです!

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箱:絶賛準備中だと思いますが、一人でやっていると苦労も多いんじゃないですか?

河:当たり前なんですけど、一人だから、苦手なことも自分で引き受けなくちゃいけないんですよね。会社の時は、適材適所というかそれぞれ助け合えたけど、フリーの場合だとそうはいかないので。苦手なことをやるのも自分しかいないってところですよね。

箱:苦手なことって、誰かに相談したりしますか?

河:そういう時は、夫がサポートしてくれてますね。夫は一級建築士で、若いときから自分で会社を経営しているので、とても頼りになるんですよ。自分でWEBショップをやろうと思いきれたのは、彼がいたからというところも大きいかな。いろんな要素やタイミングもあったんですけど、そこは大きいですね。

箱:やっぱりそういうパートナーの存在って大事ですよね。

河:フリーで仕事をする心細さとか孤独は日々感じますね。でも、そういうパートナーがいるのは、やっぱり心強いかな。

箱:前の職場もとっても楽しそうでしたが、いまのお仕事で楽しいことってどんなところですか?

河:バイヤーの仕事ってところで言うと、これだ!という商品を見つけたり、それがお客様の反響がよかったりすると、やっぱり嬉しいですよね。あとは、今フリーで受けているお仕事でも、WEBショップの準備でもそうなんですけど、人と出会うことが多いお仕事なので、そこがやっぱり楽しいところだな〜と。いろんなところに行って様々な人に出会えると、そこからまたたくさんの刺激をもらえるし、楽しいですよね。

箱:これからの目標や夢は?

河:まずは、新しく立ち上げるWebショップを、たくさんの人に愛されるお店に育てていくことが目標ですね。

つづく

    『ものことスクラップ』河野恵美(こうの めぐみ)さん

    暮らしの中で出合った「もの」や「こと」にまつわるあれこれを、スクラップするようにゆるりと綴る『ものことスクラップ』をBlogとInstagramで発信中。
    前職では、WEBショップ『北欧、暮らしの道具店』(運営:株式会社クラシコム)でバイヤー安田としてインテリア雑貨のバイイングを担当。
    現在は、フリーランスの雑貨バイヤーとして活動中。2016年初夏にはWEBショップを立ち上げ予定。

    Web site:http://monocoto-scrap.com/
    Instagram:https://www.instagram.com/monocoto_scrap/
    Twitter:https://twitter.com/monocoto_scrap

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