CREATOR クリエイティブなヒト
【WHO’S HOT?】イラストレーター・砂糖細工作家 東 ちなつさん
アートやデザインを中心に、日常の中にあるクリエイティブなモノ・コトを発信している箱庭編集部のメンバーが、それぞれ週替わりで注目のクリエイターを毎週1名ずつご紹介していく「WHO’S HOT?」のコーナー。
今回は、編集部moが気になった、イラストレーター・砂糖細工作家 東 ちなつ(ひがし ちなつ)さんをご紹介します。
東 ちなつさんの砂糖細工作品
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友達に教えてもらったのがきっかけで、東さんのInstagramを以前からチェックしていました。
実物を見てみたいなぁ〜と思っていたところ、先日浅草公会堂で開催されていた金花糖博覧会に参加されるとのことで、遊びに行ってきました!
東さんの作る『NEW金花糖』は、華やかで愛らしいものばかり!昔からお祝いの席や縁起物として親しまれてきた金花糖と同じ型を使っているのに、生まれ変わったかのような新しさを感じる金花糖でした。
やはり実物は何倍も可愛くて、ずっと眺めてしまいました〜!パステルカラーの使い方だったり、洋風の襟がついていたりと、和と洋の融合が見事です!なんだか見ているだけで幸せな気分になる作品です。
博覧会の会場で開催されていた東さんのワークショップにも参加し、金花糖の絵付けを体験しましたが、とても難しくやはり職人さんや作家さんだからこそなせる技だなぁと感じました。(編集部 mo)
●プロフィールを教えてください。
東 ちなつ(ひがしちなつ)
イラストレーター・砂糖細工作家 金沢市出身。
イラストレーターを本業に、2015年より砂糖を素材とした立体作品『NEW金花糖/NEW WAVE SUGAR』の活動をスタート。
●どんな活動・作品づくりされていますか?
金沢市出身の私は幼い頃から、ひなまつりの頃に飾られる「金花糖」(きんかとう)という砂糖菓子に慣れ親しんできました。この愛らしく繊細な故郷の伝統菓子をアートとして新たに展開することができないかと考えたのが最初のきっかけです。
金花糖を作る店が年々減っていると知り淋しく感じていました。
もともと書いているイラストにも樹脂粘土で小さな立体やパーツを作り組み合わせたり、アクセサリーを自作したりと、『平面プラス立体』の表現を好んでしていました。その中で砂糖という素材が面白いなと気づき、幼い頃の金花糖の記憶と結びついて、本業のイラストレーターの仕事の傍らシュガークラフトのスクールに通い始めてケーキデコレーションの勉強をしました。
金沢の職人を通じて協力してくれる方を訪ねるなど、試行錯誤を繰り返してできたのが『NEW金花糖』です。
『NEW金花糖』は、職人の作る伝統的な金花糖をベースに新しい解釈で絵付けとアイシングでデコレーションを施しています。招き猫や富士山など伝統的な和モチーフに、西洋のケーキデコレーションやシュガークラフトの技術を加えました。
『NEW WAVE SUGAR』は、金花糖をベースにしていない砂糖を使ったオリジナルの作品です。
粉糖に水をくわえ捏ねてペースト状にし、ごく薄くのばし細工ヘラで一枚一枚フリルや花を作っています。また樹脂で固めた時計やアクセサリーの制作など、どちらも素材としての砂糖のもつ新たな可能性を試みているプロジェクトです。
●創作活動の作品に対するこだわりを教えてください。
まず1番に自分が妥協なく作るのは当たり前なのですが、世の中にモノはたくさんあって、その中でも私の作品を選んでくれた人を幸せにしたい、喜ばせたいというサービス精神はすごくある方だと思います。
見た人が日々の中で少し幸せな気持ちになれるような、それこそ砂糖の潔い白さと甘い香りが心にまで薫るような気持ちになってもらえたら嬉しいです。
●展示やイベントなど、これからの活動予定を教えてください。
6月に渋谷区「かぞくのアトリエ」でNEW金花糖の親子ワークショップを行う予定です。
個展を大体年に1回開催しています。
●今後やってみたいことがあれば、教えてください。
大きな作品やオリジナルの木型を作りたいです。私だけでなく他のアーティストや国内海外のクリエイターが絵付けしたアート金花糖ができると面白いなと思っています。
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ありがとうございました!今後の活動も楽しみにしています。
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東 ちなつ(ひがし ちなつ)
WEB:http://chinatsuhigashi.com
Instagram:@chintasu_higashi
Twitter:@ChinatsuHigashi