外山夏緒
アートやデザインを中心に、日常の中にあるクリエイティブなモノ・コトを発信している箱庭編集部のメンバーが、それぞれ週替わりで注目のクリエイターを毎週1名ずつご紹介していく「WHO’S HOT?」のコーナー。

今回は、編集部のシオリが気になった、外山夏緒さんをご紹介します。

外山夏緒さんの作品

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外山夏緒プロダクトブランド「gungulparman」

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外山夏緒個展『誰かの話〜森で浮かぶヨット〜50枚の絵と50篇の話』インスタレーション(2018年7月)

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外山夏緒個展『火星人が仕掛けた罠』(2016年7月)

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●プロフィールを教えてください。

外山夏緒(toyamanatsuo)
2015年より絵と物語で展開したインスタレーションなどの作家活動開始。
作家活動及び、空間装飾、デザインなどで活動中。
作品から派生したものを商品に展開した
プロダクトブランド「gungulparman」を2016年よりスタート。

web:gungulparman.com
web:toyamanatsuo.com
instagram:@gungulparman

●どんな活動・作品づくりされていますか?

私の場合、○○作家とか○○デザイナーと言い切れない制作が多いため、これという肩書きがないのですが、普段は作家活動の延長で絵やデザインや空間などのアートワークを担当するような仕事をしています。ここ3年ほどは自身のプロダクトブランドの「gungulparman」で、作品から派生したものを商品にして販売したり、販売してもらってるお店と一緒に制作して展開したりすることも増えてきました。

外山夏緒ちなみに、いま現在お店などで販売しているアクセサリーは、以前「嘘」をテーマに個展を行なった際に初めて作った作品を商品として展開しています。

仕事でも自分の創作でも、描いたもの作ったものをそのまま使うことは少なく、意識としては「作ったものを使って何を作っていくか」という作り方なので、制作するものは自分の分身というより、「友だちの一人」「キャストの一人」みたいな距離感で付き合っている感じがします。舞台みたいなものを人間一人の規模で作っている感覚に近いもの作りなのかなと思っています。

●創作活動の作品に対するこだわりを教えてください。

最近の制作では、「音楽」と「詩」が混ざったようなものを、自分の場合は美術や視覚的な分野でやりたいと思ってるのかなと思えてきました。アート作品や商品としての創作活動、いただいたお仕事での制作でも、自分がいつも意識している部分はそこだと思います。

観てもらう人・手に取ってくれる人及び、作っている自分自身の感情の動き方が、音楽や詩に触れた時に抱くものに少しでも近づけたらいいなと思っています。

まわりの景色や人の制作物でも、すぐに分野に分けて説明できないような、理解できないような矛盾を孕んでいるもの、多様な要素が共存している光景を眺めるのが好きで、惹かれるけど、わかりそうでわからない・理解できない部分を大いに楽しめるものを作れたら、創作活動は死ぬまで楽しいだろうなと思ってます。

街を歩いているときの道に迷う不安と楽しさ、みたいな部分を制作時にも常に持ち合わせていたいなと思うし、そういう部分を楽しめる人やそこをわかりながら一緒に何かできる人と出会っていきたい願望もあるので、しばらくはその部分にこだわっていると思います。

●展示やイベントなど、これからの活動予定を教えてください。

・昨年からCLASKA Gallery & Shop “DO” 渋谷ヒカリエ店で
店内に作品を飾るインスタレーションを定期的にやらせてもらっているのですが、
現在は5月29日まで、初夏の装飾をしています(アクセサリーも販売中です)
Processed with VSCO with c1 preset
Processed with VSCO with c1 preset店内展示の様子

    installation:「flower’s journey」
    開催期間:2019.4.24-05.29
    場所:CLASKA Gallery & Shop “DO” 渋谷ヒカリエ ShinQs店
    〒150-8509 東京都渋谷区渋谷2−21−1 渋谷ヒカリエ ShinQs 4F
    開店時間:10:00〜21:00

・9月下旬に今年も個展をやります。

・また今年は人と組んでイベントや商品制作もする予定です。通常は自分一人で制作しているので、組んだ時に何が起こるか自分でも楽しみです。

・昨年制作したショートストーリーをまとめたブック『誰かの話〜森で浮かぶヨット篇〜』を本屋さんやwebサイトで販売中
190515s_15『誰かの話〜森で浮かぶヨット篇〜』

●今後やってみたいことがあれば、教えてください。

創作物と人との関わり方をもっと豊かに模索できたらいいなと思っていて、特に今年の個展では作品と人との間に境界線がないような展示にできたらと思っています。一昨年くらいから「音」とか「朗読」に興味があるので、仕事なのか作品なのかgungulparmanの商品なのかはまだわかりませんが、今年はそういう要素をもっと制作に織り交ぜて、自分の作るものが生き物みたいに広がったり狭まったりすると面白いかなと思っています。

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外山さん、ありがとうございました!今後の活動も楽しみにしています。