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コレクターから専門店店主へ転身。世界的に有名なカセットテープ専門店waltz店主・角田太郎インタビュー。

コレクターから専門店店主へ転身。世界的に有名なカセットテープ専門店waltz店主・角田太郎インタビュー。

こんにちは、haconiwa編集部です。
「好きなことにもっと近づく」をテーマに、オンライン決済サービス ペイパルとお届けしているクリエイターインタビュー連載 第五回です。

過去記事はこちら
第一回:イラストレーター そで山かほ子さん「アンティーク雑貨は、アイデアの源!海外通販のハードルをグッと下げてくれたのは?
第二回:絵はんこ作家 あまのさくやさん「チェコ好きが高じて、チェコ親善アンバサダーに!海外旅行や作家活動を便利にしてくれたのは、ペイパルでした。
第三回:書家・アクセサリーデザイナー 國廣沙織さん「海外の方に自分のつくったアクセサリーを広めたい!書家・アクセサリーデザイナー 國廣沙織さんが行った活動とは。
第四回:アーティスト 平野直美さん「椅子好きが高じて、趣味で椅子制作をはじめたアーティスト平野直美さんインタビュー。好きなことにもっと近づくための秘訣。

旅や写真、映画、ファッションなど、“好きなこと”は日々を彩り豊かなものにしてくれる、大切なエネルギーのひとつ。ペイパルでは、私たちが“好きなこと”に今よりもっと近づき、暮らしがより楽しめるようなお手伝いができるように、お金のやりとりを自由で安全なものにするサービスを提供しており、世界中で2億5000万人以上のユーザーが利用しています。

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連載では、ペイパルをプライベートやお仕事で活用しているクリエイターさんに、好きなことやペイパルの活用方法についてインタビューしています。ペイパルの活用は、“好きなこと”への距離をどう縮めてくれるのでしょうか!?この連載が、インタビュイーと同じような趣味や活動をしている方、想いを抱く方々の“好きなこと”に近づくヒントになれたら嬉しいです。

カセットテープ専門店 waltzの店主・角田太郎さん
カセットテープ専門店 waltzの店主・角田太郎さん

第五回は、世界的にも有名なカセットテープ専門店 waltzの店主・角田太郎さん。角田さんがカセットテープにハマったきっかけや専門店をはじめた経緯などお伺いしました。

時を経て、カセットテープはひとつのアートになっていた。

東京・中目黒にある、カセットテープ専門店 waltz
東京・中目黒にある、カセットテープ専門店 waltz

――2015年にカセットテープ専門店waltzをはじめられたということですが、昔からカセットテープが好きだったんでしょうか?

角田太郎さん(以下、角田さん):元々カセットテープが好きというよりも音楽が好きっていうのが前提としてあって、僕は今50歳ですけども、80年代の学生時代には聴きたい音楽が山ほどあるにも関わらず、それをレコードやCDですべて購入する経済力は到底ないわけですよ。それで、生テープを買って、ラジオ放送を録音したり、レンタルショップでレンタルCDを借りてテープを編集したりして音楽を楽しんでいたんですね。お金が無いけど音楽をたくさん聴きたい人達にとっては当たり前のやり方で、それが主流というか一般的だったんです。
だけど歳を重ねて、ある程度経済力がついてくると、当然レコードとかCDが買えるようになるので、みんなカセットテープから卒業していくんですよ。僕もレコードばかり買っていた時期もあれば、CDばかり買っていた時期もあるんですね。カセットテープにもう一回興味を持ちはじめたのは、2004年くらいからです。

――興味を持ちはじめたきっかけは何だったんでしょうか?

角田さん:その頃は、日本でもiTunesがローンチしてipodとかどんどん新機種が出てきた時代で、僕は当時音楽業界で働いていて、一生懸命CDを売っていたんですけど、1冊のアートブックと出会ったことによってカセットテープ熱に火がついちゃったんですね。その本はソニック・ユースってバンドのメンバーが周りの人達に「自分が昔つくったカセットテープを持ってきて。」って伝えて、集められたカセットテープを紹介しているものなんですけど、手描きのレタリングや写真を切り貼りしたコラージュアートのカセットテープが、時を経てみるとひとつのアートとして成立してるっていう切り口の作品だったんですよ。僕はそれを見た時に、「自分が昔やっていたことと同じだけど、今こうしてみるとすごくかっこいいな。」っていうことを強く感じたんですね。そこからカセットテープに対する意識がすごく高まって、収集するようになりました。
ただ、カセットテープってその時代に入手するのはすごく難しくって、売っているお店なんかまずない。海外に出張に行く機会も割とあったので、その時にレコード屋さんとか行っても、本当にレジの片隅でジャンク品みたいな感じで投げ売られたり。その中からお宝を探したりするのが楽しかったんですけど、どんどん探し難くなりましたよね。

ペイパル決済も駆使して、1万本を超えるカセットテープをコレクション。

角田さん

――では、どのように収集されたんでしょうか?

角田さん:個人のセーラーやインディーレーベルでカセットテープをリリースしている人達など、海外通販も駆使して世界中からカセットテープを買い集めました。基本はペイパル決済ですよね。他の選択肢ってなかったんじゃないかな。だから、ペイパルのおかげもあって、1万本を優に超えるぐらいのコレクションを持っていたと思います

――ご自宅にですよね?!

角田さん:はい。そんな風にして2000年代にすごくカセットテープに惹かれて、収集をしましたが、その時は自分がお店をやるなんてことは全然考えてなかったですし、単に楽しくて集めていただけだったんです。

1万本以上のカセットテープで面白いプレゼンテーションをしたら、何かが起きるのでは。

――そうだったんですね。そこからお店をやることになった動機は、みなさんにもそのカセットを聴いて欲しいなとか、そういうことだったんですか?

角田さん:日本にいたらあんまり伝わってこないんですけども、新しい音楽の聴き方としてカセットテープが、もう一度注目されているのは世界的に徐々に盛り上がってきていたんですね。だけど、実際に売ってる店ってのいうのは依然世の中に無いんですよ。で、僕は部屋を見渡したら1万数千本のカセットテープが家にあるわけで、これを使って何か面白いプレゼンテーションしたら何かが起きるんじゃ無いかな?っていうほのかな空想を描いていたんです。で、結果、会社を辞めてこんなことをはじめたっていう…。みんなから気が狂っているんじゃないかって思われてましたけどね(笑)
ただ、僕自身はこういう絵が自分の中にありましたし、これはやってみないと多分誰も理解できないことなんだろうなっていうのは途中で分かっていたんで、もう誰にも言わずにカタチにしようと。

カセットテープ専門店 waltz店内
カセットテープ専門店 waltz店内

――お店に置いてあるカセットテープは、全部お聴きになった上でキュレーションされているんですよね。

角田さん:はい。僕はオールジャンルの音楽を聴くので、ジャンルに偏りなく割と置いているんですけども、店頭に並べるのはうちの店のテイストに合うものという風に定義しています。例えばハードコアとかパンクとか割と激しいものっていうのは、個人的に嫌いじゃないですけど、お店の雰囲気には合わないんで取り扱いはしないですね。
カセットテープって分からない人からするとノスタルジックなものと感じられるんですけど、全然違っていて、今世界中にカセットテープで新譜をリリースする人達が多くて、その人たちが僕にコンタクトしてきて、うちで扱って欲しいって言ってくれるんですね。みんなこの四角い長方形の中でデザインとしてのアートを表現していて、なおかつ、中に入っているカセットテープでは音楽的な表現をされているんですね。

――では、カセット市場っていうのは過去のものではなくて、現在も盛り上がっている?

角田さん:別の形で復活したという言い方が正しいと思います。今、あえてカセットテープで自己表現をしようとしているクリエイターが、世界中にどんどん増えてきているってことだと思います。

「テープ=音が悪い」の固定概念を覆す。懐かしいものではなく、新しい音楽体験を提案する。

――お客様の中で思い出のあれを探しに来たとか、そういう方もいらっしゃったりしますか?

角田さん:今ここに並んでいるラジカセって70年代後半から80年代半ばくらいのものが多いんですね。で、当時の価格も併記しているんですけど、例えばこれって1979年に8万4000円したものなんですよ。今の価格に換算したら14〜15万くらいかな。
当時、カセットテープで音楽を聴く人は、多くはお金が無いから生テープを買ってきて、CDやラジオ録音したりして聴いているので、15万するラジカセなんて憧れだったんですよね。だけど、今うちではメンテナンスしてこれを6万円くらいで売っていたりするわけですよ。

カセットテープ専門店 waltzでは、ラジカセも販売されている
カセットテープ専門店 waltzでは、ラジカセも販売されている

――大人になったし手が届きますね。

角田さん:そういうことなんです。昔はテープレコーダーで何度もコピーしていたものを聴いているので、テープって音が悪いっていう固定観念を持っているんですけど、全然そうじゃなくて最初からこうやって作品としてリリースされているカセットテープを、ハイエンドなラジカセで聴いた時の音の良さにびっくりします。それで、はまっていく人達がすごく多いですね。そういう世代の人たちからすると大人の嗜み的な側面ってすごくあるんですね。当時、手が出なかった高級なラジカセで、作品としてリリースされてたテープを聴くというのは、実はみなさん初めての体験なんですよ。

――なるほど。大人になってからの初体験ってインパクトありますしね。

角田さん:だから僕は懐かしいものを提案しているんじゃなくて、むしろ初めての音楽体験をここで提案しているっていう意識があるんですよね。
当時主流だったのは録音メディアとしてのカセットテープですけど、こういう風に最初から収録されているミュージックテープっていうのは殆ど日本に入ってきていなかったんですね。僕はいまそういうものをキュレーションしているということで、カセットテープっていうとすごく懐かしいものって捉えられがちですが、実は新しい音楽体験を提供しているという風に思いますし。僕はそういう意識でやってます。

――お話聞いているだけで、ちょっと欲しくなってきちゃいました。収集している頃から、ペイパルを長く使われていると思いますが、使用感ってどうですか?

角田さん

角田さん:海外から仕入れたラジカセが届いた時に破損していたとか、あとは実際に極めてまれですけども、物が届かなかったとか、そういった時にペイパルの『買い手保護制度』で保証してもらったことは何度かありますね。
最近では、キャッシュレスの話が啓蒙されていますが、ペイパルっていうのは世界で2億人以上使っていて、世界共通言語なのが有利かなと思いますね。例えばヨーロッパの人とも共通で、「じゃあ、ペイパルで。」って言えば伝わりますからね。僕は、これまで世界中20カ国以上のインディーレーベルと取引をしてきましたが、ペイパル決済がなければ成り立たないビジネスだったなと思います。

――角田さん、どうもありがとうございました!

角田さんが世界中からカセットテープをコレクションするための手助けとなったのは、世界共通言語のキャッシュレス決済、ペイパルでした。みなさんも、好きなことにもっと近づくために使ってみてはいかがですか。こちらのサイトで詳細をチェックしてみてくださいね。

◆ペイパル
WEB:https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/personal
Instagram:https://www.instagram.com/paypal_jp/

カセットテープ専門店 waltzの店主・角田太郎(つのだたろう) プロフィール
1969年、東京都生まれ。CD/レコードショップ WAVE渋谷店、六本木店でバイヤーを経験後、2001年にアマゾン・ジャパンに入社。音楽、映像事業の立ち上げに参画。その後、書籍事業本部商品購買部長、ヘルス&ビューティー事業部長、新規開発事業部長などを歴任し、2015年3月に同社を退社。同年8月に東京・中目黒にカセットテープやレコードなどを販売するヴィンテージセレクトショップwaltzをオープン。また、さまざまな企業や店舗、イベント等のための選曲を行うほか、同ショップは、2017年12月、Gucciがブランドのインスピレーション源になった場所を紹介するプロジェクト「Gucci Places」に日本で初めて選出された。
https://waltz-store.co.jp/

第一回:イラストレーター そで山かほ子さん
アンティーク雑貨は、アイデアの源!海外通販のハードルをグッと下げてくれたのは?

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第二回:絵はんこ作家 あまのさくやさん
チェコ好きが高じて、チェコ親善アンバサダーに!海外旅行や作家活動を便利にしてくれたのは、ペイパルでした。

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第三回:書家・アクセサリーデザイナー 國廣沙織さん
海外の方に自分のつくったアクセサリーを広めたい!書家・アクセサリーデザイナー 國廣沙織さんが行った活動とは。

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第四回:アーティスト 平野直美さん
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