CREATOR クリエイティブなヒト
温泉街で暮らすうつわ作家 椎猫のコラム「白魚さんの日常」vol.5

こんばんは。椎猫白魚(しいねしらうお)です。数年前から、縁もゆかりも無かった佐賀県の嬉野温泉で有名な街へ移り住み、うつわなどを作っています。
このコラムでお届けするのは、縁もゆかりもない地方の街で暮らす作家の日々です。作る人にとって制作環境やその周辺のことはとても重要だと思っていて、都市や地元とは違う、知らない地方で暮らす作家の日々の生活ってこんな感じなんだなぁ〜と感じてもらえたら嬉しいです。
今回も前回に続き”花瓶を持って散歩”です。前回の記事では冬だったので植物たちも茶色い冬眠みたいな感じが多かったのですが、今回は春も始まり野花も元気が良い感じなので最高な散歩日和です。
さあ歩こう。家から歩いて3分ぐらいの川辺を小さな花瓶を片手に持ちながら散歩です。
夕方の散歩にはまってるのですが都内に住んでいた頃に比べて九州は日が長い気がします。もうすぐ18時半。
神奈川は昨日は夏日だったって。そういえばこっちも昨日は夏日だったなと。なんか嬉しい。
川、着きました。結構すぐ着きました。とりあえず降りよう。
水を入れなきゃです。今回の花瓶はワンコロの顔が付いた小さな一輪挿し。ちょっと花を入れる穴が小さいので振って振って川の水をワンコロの口に入れます。
やばい香りがしてると思って近づいてみたらジャスミン!これはとても良い香りですね。ジャスミンって早朝にいっそう香りが高くなるらしい。
花っていうやつは早起きなんだなきっと。
これがラッキーヨモギなのかノーマルヨモギなのか、香り高いヨモギがニセモノヨモギなのか。食べれるのか、食べちゃいけないやつなのか。
誰もいない。よく見ればいるのかな。
花火みたいですね。
こういう隙間って見たくなる。かってに流れてかってに消えていく。
これ食べられそう!と思って調べてみたけどパセリ風の…パセリじゃないやつみたいで、食べられなくはない…のか。。
野生の植物を見つけると食べられるか食べられないかの判断をするようになった今日このごろ。人間とは、
もうすぐホタルの季節。秘密のホタルスポットへ連れってくれるホタルバスってのも走ってるみたい。ホタルと遊びたい。
ちなみに川の向こう側が温泉街です。最近聞いた話しによると、旅行のついで髪を切る人って多いらしく、ついでに顔の毛もきれいに剃って、その脚で温泉に入ると、とんでもなく顔肌がツルツルになるらしいです。
よし帰ろう。今回はワンコロの口にジャスミンを香らせながら
ちょっと前は人が多かったですが、ここ最近はあんまり人も見ないです。人がいるかいないかを都会の人の多さを基準に考えてしまうから、そもそも地球に人ってそんなに存在してないのかも。人と出会うこと自体が奇跡なのかもって。
逃げました。
帰ってからさっき取ってきたジャスミンをウーロン茶の茶葉と混ぜて寝かして置いてみたのですが、翌日には高級ジャスミン茶みたいな香りだった。
今日は疲れたので出前。人気亭のごぼ天うどん。先日福岡に行ってウーバーイーツして来たのですがこれって出前だよなって、スナックや旅館が多いのでこの辺の店は出前が充実しているみたいです。温泉街に住み始めて3年目にして初出前でした。
それではまた。
〜SHIINE SHIRAUO 器市のお知らせ〜
去年に続き今年も日頃作っている器の陶器市を開催。
今年はオンラインとアトリエの二箇所。
●オンラインは5月16日(日)まで開催中!
均一のお品と一部割引、1万以上のお買い上げでおまけが付きます。
●アトリエは6月中旬~下旬頃にオープンアトリエという感じで、佐賀県嬉野温泉にあるおひるね諸島で開催予定!
詳しい日程は決まり次第にInstagramにてお知らせ致します。
詳細URL:https://siineshirauo.thebase.in/blog/2021/05/08/001003
TOP画像イラスト:daimonhikari @daimonhikari
椎猫白魚 / 器作家
東京生まれ、長崎育ち。佐賀のとある温泉街でうつわを作っています。植物にまつわる器や食器など。最近は地元の作家とお土産作りをしたり、リバーサイドハウスの準備をしている。「ハマ」2019/RIVER SIDE HOUSE (by Ryokan Oomuraya)、「嬉野に越して来た大門と中村と生まれも育ちもここの宮崎がやる展示」2019/旅館大村屋 湯上り文庫など。
ウェブサイト:https://siineshirauo.thebase.in/
Instagram:https://www.instagram.com/shiineshirauo/
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