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忠地七緒の「写真家が一冊の“何か”をつくるまで」最終回

忠地七緒の「写真家が一冊の“何か”をつくるまで」最終回

こんにちは、写真と文の七緒です。「一冊丸ごと作りたい」と思い立ち、雑誌『あわい』を発行して1年が経ちました。今回は実際作ってどうなったか。出版後の変化やリアルな売上などをご紹介します。ぜひ最後まで読んでね〜!

仕事もマインドもガラッと変化

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あわい発行から1年。私の仕事もマインドもガラッと変化しました。

まず指名の仕事が増えました。「カメラマンなら誰でもいい的」な依頼はなくなり、今は私の作風に共感して声をかけてもらうことがほとんど。たとえば「写真と文をセットでお願いしたい」とか「七緒さんのトーンで女の子を撮ってほしい」とか。

もともと内側にあった世界観を、雑誌という見える形で表現したことで、依頼しやすくなったのだと思います。

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マインドも大きく変わりました。今までは「私なんて…」という気持ちが拭えなかった。でも出版後は「私はわたし」と心から思えるようになっています。

完ぺきじゃないし、至らない所もあるけど、今の私をまるごと受け止め、これからも健全に成長していこう〜って思えている。

何度も悩み、決断しながら作ったことで「自分にもできる」って自信を持てたのかな。

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(私はわたし、と思えた結果、改名もしました!)

リアルな売上部数は…想定より

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じゃあどのくらい雑誌が売れたのか。ものづくりにおいて売上はとても大事なのでシェアしたいと思います。実際の所、想定より全然届けられていません。

先行販売で100部、その後250部売れて、現在の売上は350部。1,000部作ったのに(笑)

出産と重なったことでイベントができず、今の私だと1つの書店で何十冊と置いてもらうことも難しかった。うーん、これが現実。

だから、ゆっくり届けられる

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正直、落ち込みました。だって渾身の想いで制作したから。でもこれからも届けていける伸びしろがあるぞー!と今はワクワクしています。

「自分は自分だし、固定観念に縛られなくていいと教えてくれた」
「しなやかで、時には強く優しい、光のような存在」
「書棚にいつまでも置いておきたい」

読者の皆さんからの感想です。

あわいは読むたび気づきがあります。5年後、10年後に見ても響く。だから木が伸びやかに枝葉を茂らせていくように、ゆっくり届けていこう。

興味ある方、ぜひぜひご連絡ください〜!

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ゆらぎを受け入れ、前を向く。そんなあわいの価値観をこれからは誰かと一緒に届けていきたいと思っています。

あわいに興味のある方、共鳴してくださった方、ぜひぜひご連絡ください〜!

取り扱ってもらえるのもうれしいし、本を売るだけにとどまらない企画も一緒に考えましょう。おいしいごはんやコーヒーとセットにしたり、撮影イベントをしたり、ゲストハウスに置いてもらったり。アイデアはいっぱいあるんです。

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連載「写真家が一冊の“何か”をつくるまで」いかがでしたか?

楽しいことも大変なことも、ありのまま書いた2年間。クライアントワークに限界感じてるとか、原価への葛藤とか赤裸々に書いたなあ(笑)この記事を通じて「私も何かできるかも」と思ってもらえたら、本望です。

また、いつか、どこかでお会いしましょう。

●プロフィール
七緒 写真と文
雑誌編集者を経て2017年独立。ポートレートを中心にアイドルからライフスタイルまで幅広く撮影。写真と文を組み合わせた情緒ある世界観に定評がある。
Instagram:@naotadachi
WEB:https://naotadachi.com/

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