色とりどりの鉱物標本と、精巧なフィギュアでつくりだされる「明け方に夢でみたような光景」

こんにちわ!
最近雑貨屋で売られているフィギュアやガチャなど、ミニチュアなものに目がないサキです。

今回は私が最近気になっている鉱物オブジェ作家の時計荘さんをご紹介したいと思います!
作家の時計荘こと島津さゆりさんは、ガラスの容器の中に精密なフィギュアや鉱物標本を使ってジオラマをつくられています。

私が初めて島津さんの作品と出会ったのは、池袋三省堂にある博物雑貨店ナチュラルヒストリエだったのですが、よりたくさんの作品を見てみたい!ということで現在個展を開催されているシャララ舎を訪ねてきました。

アンティークな研究室のような世界観の展示会場


ギャラリーに入ってまず目に飛び込んだのは、こちらの棚。
上段の大きな試験瓶に入った作品はLED電球が内蔵されており、電源を入れると光が当たった状態での石を楽しむことができます。



暗闇の中だと光がさらに強調されます。寝室のベットサイドに置いて、眠りにつく前のひと時にこの幻想的な光に癒されたいですね。



そしてギャラリーのさらに奥へ進むと、試験瓶や秤量瓶がずらりと並びます。
まるでアンティークな研究室か、コレクターのお部屋に舞い込んだかのよう。


瓶の形は似ていてもガラスの中を覗くと、森、庭、海辺、砂漠、雪の中と、作品によって情景や登場人物も全く違うので、それぞれのストーリーを想像したくなります。


たくさん並ぶ瓶の中には電球の形をしたものも。
よく見てみると、なかにいるのはなんと人魚!

作家の島津さんに尋ねたところ、フィギュアは主に鉄道模型のパーツを販売するドイツのプライザー社のものを取り寄せて使われているらしいのですが、そちらの商品には、妖精、煙突掃除人、修道女、シロクマやトナカイなど、細部までつくりこまれた個性的なフィギュアが沢山あるそう。



その他には、秤量瓶に入ったものや、片手におさまってしまう小さなドーム型の作品も。


石が大好きだという島津さんは、パーツとしてジオラマの中に人工の蓄光粒をちりばめていて、ブラックライトを照射すると地面がキラキラと光ります。画像のように蛍光鉱物を使用している作品は、石自体も美しく光ります!

小学校の頃にご両親に蛍石の標本をミュージアムショップで買ってもらって以来石を集め続けている、筋金入りのコレクターさんだそう!
長年集めた石のコレクションが引き出しの中に収納したままになりがちで、日常で眺める機会がないというのが作品づくりを始められたキッカケだそうです。
作品に使われている石も様々で、きれいなターコイズブルーのトルコ石や、まだらな模様に光るオイル入り水晶がとても印象的でした。

過去には他のアーティストや、骨董店のコラボ作品も!


島津さんは他のアーティストさんの作品や骨董店さんが仕入れられたアンティークグッズと掛け合わせた作品もつくられるそう。
先日箱庭でもご紹介したガラス造形作家ROUSSEAU. akaneさんもその一人。akaneさんが生み出された多面体のガラスの容器に石の標本やフィギュアが入ることで、またストーリーに奥行きのある作品に仕上がっています。こうなると見る角度によって印象がグッと変わります。


そしてこちらはメルキュール骨董店さんとのコラボ作品。
アンティークのティン缶や貝の形をしたシェルケース、ミニチュアのオブジェなど、ドリーミーな世界をより強調してくれるアイテムを使った作品がありました。

今回の展示には二眼レフカメラの中にジオラマを作ったものもあり、これからも色んなものにジオラマを作っていきたいという素敵な抱負を語って頂きました。

6/1(水)から三省堂いちのいちにてROUSSEAUさんとのコラボ作品の新作のお取り扱いが始まったり、近日には企画展も計画されているようなので、気になる方は時計荘のブログTwitterをぜひチェックしてみてください。

市川にある琥珀糖専門店、シャララ舎


ちなみに今回の展示会場は、カフェスペースもある琥珀糖専門店のシャララ舎さん。
この日もアンティークな空間に囲まれながら、琥珀糖の金魚が浮いたソーダ水とベリーシロップがのったわらび餅を頂きました。
コーヒーも自家焙煎されているので、コーヒー好きの方はぜひお試しあれ!


こちらは時計荘とシャララ舎のコラボ商品である青い蛍石をイメージした琥珀糖。
本物の石を模って細部にまでこだわって作られているので、本物そっくり!味も4種類入っているそうなので、色んな味が楽しめます。

シャララ舎での展示は5/29(日)まで開催しているので、お近くの方はぜひ素敵なジオラマ作品に癒されて行ってみてください。
またシャララ舎では時計荘作品の常設販売を行っているそうなので、会期中に行けない!という方もお時間がある際にぜひ。
石の光っている様子がより一層感じられる夜に行くのもおすすめです。

時計荘(島津さゆりさん)

Blog : 時計草の庭通信
Twitter : @yuri1117
Instagram : @tokeisou_zabiena

    シャララ舎
    住所:〒272-0824 千葉県市川市菅野1-14-9 102
    TEL:047-713-3112
    営業時間:火〜日 11:00 – 18:00 (水・金は21:00まで) 月曜日定休
    (※上記は展示会期中の営業時間になります)

    WEB:http://shalalasha.web.fc2.com