DESIGN クリエイティブなモノ・コト
毎日が芸術祭!? 「ファーレ立川アート」でアートカメラ散歩を楽しむ7つのコツ

立川の街中には、22年前から続くパブリックアートが109個もあります。
こんにちは。箱庭編集部です。
気づけばすっかり秋も深まりましたが、みなさん芸術の秋、楽しんでますか?
アートと写真好きの箱庭編集部は、
先日、芸術の秋にぴったりの「箱庭アートカメラ散歩inファーレ立川アート」を開催しました。
ご応募いただいた先着20名のカメラ好きのみなさんと一緒に、立川で現代アートを鑑賞しながら、カメラ散歩を楽しみました!
きょうは、アート好き、カメラ好きの方のために、わたしたちがファーレ立川アートで実際に体験してきた、アートカメラ散歩を楽しむコツをレポートと一緒にご紹介したいと思います。
イベントのテーマは、「アートとわたし、アートとあなた。」
パブリックアートの楽しさは、実際に触ってみたり自由に写真を撮ったりできるところ。写真を撮ることが大好きな箱庭メンバーと一緒にアートを巡りながら、自分や友達がアートと戯れる様子を撮影しました。
イベント当日は、14:00に「no.070 ジャン=ピエール・レイノー」前広場に集合しました。大きな植木鉢の作品が目印になるので、集合場所としても便利です。2つのグループに分かれ、それぞれ自己紹介をして、さっそくカメラ散歩スタート!

そうそう、このイベントの会場でもある、ファーレ立川アートを知っていますか?
立川近辺に住んでいる方やイベント告知を見た方は、すでにご存知かもしれませんが、東京に住んでいても意外と知らない方も多いのではないでしょうか…
立川市にあるファーレ立川アートとは、
街づくりの一環として1994年に完成したパブリックアートのプロジェクト。
“ファーレ”の語源は、イタリア語の「FARE(創造する、生み出すの意)」に
立川の頭文字“T”をつけ「FARET」と名づけられました。
街全体を美術館に見立てて、街の様々な場所にアートが設置されています。
アートディレクターは、数々の芸術祭を手掛けている北川フラム氏。今や多くの人が楽しむイベントとなった「大地の芸術祭」を始める2000年より以前、1994年に街づくりの実践として取り組んだのがファーレ立川アートだったのです。
遠くまで行かなくても、こんなに近くに芸術祭気分が味わえる街があったとは、本当に驚きです。

当日は、雲ひとつない青空!
少し色づいてきた葉っぱと青空のコントラストがきれいでした。

こちらは、今最も注目を集める現代アーティストの一人、袴田京太朗氏の個展のような特別な屋外インスタレーション。木でできたBOXの中には、作品が展示されていました。
※期間限定の展示で現在は終了

中を覗いて、あらびっくり!北海道の民芸品「木彫りの熊」がいるではありませんか!思わず、「わぁ~ おもしろい!」と、ひとりごとをつぶやいてしまいました。熊がたくさんいると、まるで餌を探し回っているかのようで、荒々しさも倍増です。

木の枠でできた窓が、まるで額縁のように見えました。そこにさらに人が加わることで、アートが変化したように見えました。パブリックアートならではのユニークな楽しみ方ですね。
ファーレ立川のアートの多くは、車止め、ベンチや換気口など街の機能を持ち、ビルの合間を縫うようにして設置されています。36ヵ国92人のアーティストが作り出した作品は、なんと立川の北口のファーレ立川地区(約5.9ha)の中に109点もあるんですよ。なにげなく歩いていると、気づかないくらいアートが街に馴染んでいます。
さて、ここからは、
「ファーレ立川アート」で、
アートカメラ散歩を楽しむ7つのコツをお届けします。
ファーレ立川アートを訪れて、カメラ散歩を楽しむとき、ぜひ参考にしてくださいね。
1.引いたり寄ったりしてみよう
撮りたいものにグッと近づいてみたり、逆にちょっと離れたところから見てみたり、いつもの目線を変えてみることで、違った世界が見えてきます。

少し離れて横から撮る
歩道橋の下にある、no.075 植松奎二氏の作品。
カメラ散歩メンバーが一生懸命撮影している様子。
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好きな作品の一部分を切り取る
背景がスッキリして、ずいぶん違った雰囲気になりました。
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あれ?誰か上から撮影してる!

作品を上から撮る
わたしも階段を登り、作品を見下ろしてみると… また違った形に見えました!
いろんな角度から作品を眺めてみると意外な発見が多いです。
写真を撮らない方も好きな角度から鑑賞してみるとおもしろいですよ。
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この日は、期間限定のミュージアムショップ「ファーレ立川アートマーケット」が出現していました!
地元のアクセサリー作家さんやイラストレーターさん、ハンドメイド作家さんに出会えるマーケットに、アートブックが無料で誰でも自由に読めるコーナーや地元人気店のフードコーナーもありました。

あれ?3人で、なにしてるの?と思ったら…

なんと、向こう側に自分たちの姿が映っていました!
自分たちを撮るのも楽しいですね。
2.街の風景にも目を向けてみる

よく見ると、街中がフォトジェニック。
木陰も作品に見えてきました。

木とビル。

もはやモノレールもアートのよう。

マンホールは、その土地によってデザインが違うので要チェック。

次の作品を見るため移動中もあちこちに作品があります。
3.思いっきり戯れてみよう
せっかくみんなで歩くカメラ散歩。思いっきりアートと戯れてみましょう。
撮る方も撮られる方も積極的に動くと、いい写真が撮れますよ。

こんな風に実際に体験できる作品もあるので、
思いきって戯れてみましょう
こちらの「耳の椅子」、なにやら、両耳から音が聞こえてきている様子…
藤本由紀夫は音の装置をつくる作家です。ここでは直径6cmのパイプを両耳にあてて、目に見えない空気の姿を聞くための装置です。街は目に見えるものだけではなく、それ以上に目に見えないものでできています。騒々しい時でも、静かな時でもそれらの環境がつくる音はパイプを通って耳に達します。その時パイプの共鳴によって独特の唸りをもった音になるのです。
(出典:http://www.tachikawa-chiikibunka.or.jp/faretart/art/1203/)
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作品と一緒に整列して撮る
こちらは、二度見してしまうくらいインパクトの強いno.073 サンデー・ジャック・アクパン氏の作品の前で、同じように整列してみんなで集合写真を撮りました。
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イスの作品を見つけたら、座ってみよう
no.072 ニキ・ド・サンファル氏の作品は、見ているだけよりも、座り心地を確かめてみましょう。
座ってみて、どんな気持ちになるか実験するのも楽しいですよ。
直島で見た作品に似てるな~と思ったら、やはり同じアーティストでした。
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作品の中に入って撮る
車の運転席と後部座席に座れました。手荷物は、写真のようにトランクへどうぞ!
ハンドルをにぎると、走り出しそうですね。
アコンチは空間の意味をがらりと変えてしまう仕事をする作家ですが、昔はパフォーマンスをすることによって美術というものの見方や常識をかえてきました。やがてパフォーマンスの場の装置に関心が移り、ついに空間自体への変容へと向かったのです。今回は、舗道そのものが車になるという作品をつくりました。それは車社会に対する疑問にもなっているのです。
(出典:http://www.tachikawa-chiikibunka.or.jp/faretart/art/256/)
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みんなで入れ替わり立ち替わり、盛り上がりました!
4.広い背景に人物がポツンとした構図
背景となる空や壁を多めにとって、人がポツンと見える写真を試してみましょう。
Instagramで人気の構図です。

大きな赤い植木鉢を背景に撮る
鮮やかな赤と植木鉢の巨大さに自然と足が止まってしまいます。
思わず写真を撮りたくなる作品を見つけましょう。
no.070 ジャン=ピエール・レイノー
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車止めの間に立って撮る
no.076 箕原 真氏の作品は、球体の被膜を立体と壁でつくりながら、その球体を感じさせる装置です。
よく見ると、球体の輪郭が見えてきますね。
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5.いろんな組み合わせを試してみよう
ただ、作品を撮るだけでなく、人や植物、空などと組み合わせて撮ってみましょう。
まずは、自分の手や足など、体の一部を作品と組み合わせてみるところからはじめてみると簡単です。

作品の間から顔を出して撮る
向こう側からこんにちは~!
チラッと何かが見えると、人は、つい気になって見てしまうもの。
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作品の前に立って撮る
ピースはしないで佇むのがおすすめです。
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手をのばし、見上げて撮る
作品+手+空のアングルで撮ってみましょう。
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シンプルに空と作品を切り取る
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作品と足元を撮る
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手前に植物をぼかして作品を撮る
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逆光で太陽と作品を撮る
偶然きれいに撮れた1枚。何枚か試してみましょう。
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no.062 アニッシュ・カプーア氏の作品は、みんなに人気でした。
ファーレ立川アートへ行った際は、ぜひ訪れてみてください。
6.目線を外してみよう
目線バッチリの写真もいいですが、たまには目線を外してみましょう。
何気ない瞬間を押さえたようで、より可愛らしい写真になりますよ。

下を向いている瞬間を撮る
目線を外した写真は、その先になにがあるかストーリーを追ってみると、2度楽しめる写真になります。
no.037ドナルド・ジャッド
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カメラをかまえている瞬間を撮る
全員の目線がバラバラという瞬間を探ってみよう。
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モデルを撮影しているひとも一緒に撮る
どうやって撮っていたかも記録しておくと、あとで振り返ったときに思い出します。
no.019 タン・ダ・ウ
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7.作品の中に映りこむ自分の姿を撮ろう

こちらは、no.107 黒鳥晴男氏の作品。
彼女のように、作品に映りこむ自分の姿を撮ってみましょう。

仲間と一緒に映りこむ
ボーダーという共通点に笑いながら撮影した1枚。
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ひとりで、さりげなく映りこむ
小さな映り込みも見逃せません。
no.102 植村公雄
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自分と風景を入れて映りこむ
no.052 フェリーチェ・ヴァリーニ氏の作品の一部と一緒に。
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映りこみにもいろいろなバリエーションがありました。
1人で散歩しているときでも気軽に撮れるので、おすすめです。

集合場所に戻ってきて、全員で記念撮影。
一緒に歩いた約2時間で、みんなすっかり仲良くなりました!
最後は、カフェで談話タイム

お散歩したあとは、Cinema City「シネマ・ツー」の中にあるカフェ「Cinema Cafe PIZZERIA BAR NAPOLI」へ。

美味しいチーズケーキを食べながら、みんなで談話タイム。甘酸っぱいベリーとおいしいチーズケーキを食べて一息つきました。最初に配った「FARET TACHIKAWA ART MAP」と「箱庭オリジナルのZINE」は、参加者全員にプレゼント。

当日撮った写真は、Instagramで「#箱庭アートカメラ散歩」をつけて、各自投稿しました。
撮った写真をその場でシェアすることで、一緒に過ごしていた間に、ひとりひとり、何を見て、どんなものに興味があったのか、そんな撮り方もあったか~!など、終わったあとも驚きや発見の多い箱庭アートカメラ散歩でした。
“アートは場所と人を繋ぐ。アートは異なった人と人を繋ぐ。
20世紀末の立川のアートは20世紀を代表する貴重な街なか美術館になっている。
それらを愛しみ、育てることは立川市民にだけでなく、
世界の多くの人の貴重な宝物になりつつある。”
出典:http://www.tachikawa-chiikibunka.or.jp/faretart/about/
という、ファーレ立川アートディレクター 北川フラムさんの言葉どおり、当日まで知らなかった異なる人と人がアートで繋がることができました。ここで出会った仲間同士の交流がさらに広がっていくと嬉しいです。そして、またみんなでアートカメラ散歩したいですね。
こんな素晴らしい取り組みを長く続けている立川市を同じ都民として誇らしく思います。
知らないなんて本当にもったいない!!これを機に、カメラ片手にぜひ遊びに行ってみましょう。
ファーレ立川アートをスマホ等でガイドする無料アプリ「ファーレ立川アートナビ」が
10月下旬にリリースされたので、これから遊びに行く方は、ぜひチェックしてみてください。
GooglePlay及びAppstoreより無料でダウンロード
添付のQRコード、下記URL、ストアにて「ファーレナビ」「FARET NAVI」で検索できます。
今後もファーレ立川アートをもっと多くの人に伝えつつ、
さらに東京や日本中にアートな街が増えていったらとても嬉しいです。
◆関連サイト
ファーレ立川アート
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