DESIGN クリエイティブなモノ・コト
誰にでも写真を販売することが可能 !?
ストックフォトで活躍する女子に実際のところを聞いてきました
教えて先輩!ストックフォトに関する疑問や不安を一気に解決しよう。
こんにちは、箱庭編集部です。
先日、箱庭の記事でお伝えした【ストックフォトで自分の写真を売る方法<入門編>】。写真好きな読者のみなさんは、「早速、やってみよう!」と思ってくれたでしょうか。
でも、「本当に自分にできるだろうか。」「自分の写真で大丈夫だろうか。」「写真のアップ作業は大変じゃないだろうか。」そんな不安な声も聞こえてきました。実際に私たちも未経験なので、まだ少し不安な部分もあります。
今回は、私たちの不安な想いを払拭するべく、すでにストックフォトで活躍している先輩に、ストックフォトで写真を販売することや、販売してよかったこと、逆に大変なことなどを聞いてきました。はじめてのことは、先輩に聞くのが一番ですよね!私たちの質問にすべて答えてくれたのは、5年ほど前から写真に夢中になり、その後ストックフォトで写真の販売をはじめたという今井ゆりさんです。
(今井ゆりさん)
写真に夢中になったのが5年前とは、ちょっとびっくりしますよね。
ストックフォトで写真を販売している方というと、プロのフォトグラファーだったり、写真歴20年のおじさまを思い浮かべてしまうかと思うのですが、今井さんは写真が一番の趣味という普通のかわいらしい女性なんです。早速、ストックフォトを始めた経緯からきいてみました。
せっかく撮った写真、販売しないともったいない!?
箱庭:まずは、ストックフォトをはじめた経緯を教えてください。
今井ゆりさん(以下、今井):5年前に一眼レフを手にしてから、写真に夢中になって、身の回りのモノや風景を撮影していたんです。当時はInstagramがなかったので、撮影した写真をFlickrという写真共有サイトで共有していました。写真を共有していると、自然と写真が好きな仲間が増えていって、「こういうショットを撮影する時は、こうしたらいいよ。」とか、「こういう道具を使うといいよ。」とかアドバイスをくれるんですけど、それがまた楽しくって。気がついたら写真データがたくさん溜まっていました。これをこのまま自分の中にだけ留めておくのはもったいない気がして、ストックフォトで写真を販売するってどうなんだろう?と思ったのがきっかけですね。
撮影:今井さん 508673232,YuriF
撮影:今井さん 162494573, YuriF
箱庭:ストックフォトをはじめるときに、不安はありましたか。たとえば、私はプロのフォトグラファーではないので、私の写真は売れるんだろうかという不安があったりするのですが…。
今井:以前テレビでプロフォトグラファーではない一般の方が、ストックフォトで写真を販売して活躍している特集を見ていたので、自分にもできるかもしれないという想いがあったんです。少し不安だったのは、ストックフォトで販売された写真は自分の写真じゃなくなるというか、著作権がなくなるんじゃないかというのが不安でした。でもストックフォトの場合は、販売後もずっと著作権は自分にあるというのが分かって、不安はなくなりましたね。
箱庭:実際にストックフォトの販売は簡単にはじめられましたか。作業は大変だったりしませんか?
今井:はじめはちょっと戸惑ったんですけど、写真登録の手順がちゃんと書かれているので、その手順に沿っていけば全然難しくないんです。あと、大量の写真を一度に登録しようと思うと身構えちゃいますが、ストックフォトのいいところは過去に登録した写真が、時間が経ってまた売れたりするので、少しずつ写真を増やしていくように、気楽に、のんびり始められるのもいいと思います。
ストックフォトのための撮影はしていない。過去に撮影した写真の中から登録する。
箱庭:いよいよ写真をアップするとなると、どんな写真がいいんだろうって、迷ってしまうんですけど、今井さんは、最初にどのような写真を登録したんでしょうか。
今井:はじめは本当に素朴で、身近にあるもの、歯ブラシとかです(笑)。当時は、Photoshopとかも全然使えなかったので、加工もしていないです。今ではPhotoshop中毒で、加工も楽しくてしょうがないんですけど(笑)。
箱庭:なるほど。はじめは素朴な写真からはじめていいんですね。少し気持ちがラクになりました。ちなみにどんどんレベルアップしていると思うんですが、最近はテーマを決めて撮影する写真が多かったりするんでしょうか?
今井:実は、ストックフォトのために撮影するってことはないんですよ。最近撮影した写真は自分の中でもまだホクホクなので、大事にとっておきたい想いもあって、2、3年前とか過去の写真を使うことが多いです。実はこの方法には、シーズン先取りのコツという秘策が使えるんです。例えば秋が来る1か月~半月ほど前に、秋に関連する写真を登録するっていう方法なんですけど、シーズン前にそういった写真を探している人が多くなるので、個人的には一番写真が売れる方法だと思っています。
撮影:今井さん 508676338,YuriF
撮影:今井さん 508676308,YuriF
カメラもPhotoshopも独学。
箱庭:自分の過去に撮った写真を見返してみたくなりますね。他にも写真を売るためのコツとか、撮影のコツなど、ありますか。
今井:はじめはあんまり難しく考えずに、被写体が明確なモノを撮影するのがいいと思います。その時に、余計なものを写さないとか、そういったところから気にしてみると良いと思います。あとは、少しスタイリングを考えたり、被写体を中心から少しずらしてみたり、WEBサイトに使われることを考えて、テキストの余白をつくるとかですね。余白って大事なんです。
撮影:今井さん 141251865,YuriF
撮影:今井さん 508673430,YuriF
箱庭:ちなみにですが、コツ的なモノのひとつに、いいカメラ機材を使うとかありますか…?今井さんはどんな機材を使っているのでしょうか。
今井:私の場合は、一眼レフカメラを手にしたことで、写真にはまったという経緯があるので、はじめから一眼レフカメラで撮影していました。5年の間にカメラもバージョンアップしたんですが、はじめはエントリークラスの一眼レフカメラでした。でも、WEBに使われるような写真であれば、カメラではなくスマートフォンで撮影した写真でも良いと最近は聞きます。
箱庭:今井さんは、カメラもPhotoshopもすべて独学ですか?
今井:そうです。写真を撮り始めてから楽しくなって、どんどん自分で触ったり、写真友達にアドバイスをもらうことで、上達しました。
撮影:今井さん 170305225, YuriF
箱庭:ライティングもされますか?
今井:ライティングは自然光が好きなので、なるべく自然光で撮影するようにしています。自然光なら、機材も必要ないですしね!
人気の写真は、たくさんのキーワードが連想できる写真
箱庭:実際に今井さんの作品の中では、どういった写真が売れているのか教えてもらってもいいですか。
今井:たとえば、この猫の写真は売れていますね。
撮影:今井さん 467517127, YuriF
今井:猫やコーヒーの画像はストックフォトに溢れるほどあるので、ありきたりじゃない写真を心がけています。たとえば、こんな風にあくびしている猫であれば、“眠気”というイメージ写真でも使えます。たくさんのキーワードが連想できる写真は売れますが、それははじめから考えるのではなく、経験を積むことで自然と身についてくるものだと思っています。だから、はじめはまず写真を登録して、自分の写真が売れるという楽しみを感じることが大事な気がします。
本の装丁に採用!今井さんのストックフォト感動体験
箱庭:そうですね、まずは難しく考えずにやってみようということですよね。それでは、ストックフォトで自分の写真を販売してみて良かったことを教えてください。
今井:はじめは自分の写真が売れたことがモチベーションにつながったのですが、一番嬉しかったのはお金ではなくて、自分の写真が本の装丁に使われたことなんです。広告に使われた時も嬉しかったのですが、本はカタチに残るので、とても感動しました。今まで7冊の本の装丁に私の撮った写真が使われたのですが、今度はいつ使われるかなぁ~なんて心待ちになります。
もちろん、毎月何が売れたかなっていう楽しさもありますね。写真が、どんなことに使用されたのかも用途の記載がされるので、「こんなことに使われたんだ~!」っていう面白さもあります。毎月の楽しみが増える感じです!これは、写真をそのまま保管して置いたら味わえない楽しさですよね。
はじめは難しく考えず、自分の好きな写真を登録することからはじめよう!
箱庭:最後に、これから始める人に向けてアドバイスをいただけますか。
今井:とにかく写真を登録していくことかな。そうじゃないと始まらないですし!はじめらからどういう写真が良いかを考えるんじゃなくて、まずは過去に撮影した写真でもいいんです。どんどん自分の好きな写真を登録していくことだと思います。最初に20枚登録してみてください。きっと日々の楽しさが増えると思います。
今井さん、ありがとうございました!
ストックフォトに対する不安な想いが消えただけじゃなく、なんだかストックフォトをはじめないと勿体ない気がしてきました。
箱庭では、12/15(木)に「女子クリエイターのためのストックフォト始め方講座」も開催します。写真好きなお友達を増やしたい方、みんなで一緒にストックフォトをはじめたい方、ぜひご参加ください。私たちも写真好きなたくさんの読者の皆様にお会いできることを楽しみにしています。
女子クリエイターのためのストックフォト始め方講座
■日時:12/15(木)19:30~21:40
■場所:RIDE MEDIA&DESIGN株式会社 7F
〒153-0061 東京都目黒区中目黒1-3-3アーバンリゾート代官山 7F
■企画・運営:箱庭編集部
■内容:
1、ストックフォトで自分の写真を羽ばたかせる!写真販売のコツ by ゲッティイメージズ(60分)
ゲッティイメージズのシニアアートディレクター小林正明氏をお迎えし、iStockで写真を販売する時のコツを教えて頂きます。
・iStockで写真を販売するということ
・最近のストックフォトトレンド
2、なんでも質問コーナー(20分)
3、懇親会(50分)
POINT.1
懇親会では、思わず写真に撮りたくなるような素敵なケータリングをご用意します!野菜たっぷりで目には鮮やか、体に優しい、食べれば美味しさが染み渡るご飯をみんなで堪能しましょう。
◆フードケータリング:MOMOE
POINT.2
ゲッティイメージズオリジナルカレンダーや、haconiwa DESIGN STOREのデザインプリントしたクリスマスカードをおみやげとしてプレゼント!
■定員:35 名
■参加対象者:趣味等で写真を撮っていて、ストックフォトでの販売に興味のある方。
※この記事を見てiStockコントリビューターに登録されたという方でもOKです!
■参加費:2,500円
申込方法
Peatixより申し込みお願いします。
お申込みの際は、スケジュール等を十分にご確認の上お申し込み下さいませ。
※申込締切:12/12(月)12:00(定員に達し次第、申込を締め切らせていただきます。)
※先着順となりますので、お早めにお申込みください。
■関連記事
ストックフォトで自分の写真を売る方法<入門編>
女子クリエイターのためのストックフォト始め方講座
■協賛:ゲッティイメージズ株式会社
iStock