DESIGN クリエイティブなモノ・コト
はしごのカタチがユニーク!北の大自然から生まれた、暮らしに合わせていろいろ組み替えれる家具「tikka-ティカー」
環境のことを考えたプロダクトから誕生。暮らしに優しくフィットする素敵な家具に出会いました!
こんにちは。北海道からnarico.です。
普段、インテリア家具を見るのが好きな私ですが、北海道の自然を上手に活用した見た目も可愛くておもしろい家具に出会いました。
今回、ご紹介するのは、自然豊かな北海道上川郡の美瑛町で誕生した「tikka(ティカ)」 というシリーズ。木材には、美瑛町のカラマツを使用しているあたたかな風合いの家具です。
「tikka」という名前は、はしごという意味のフィンランド語「Tikkaat」からきてるんだそうです。
“はしご”モチーフの家具は世の中にたくさんありますが、このtikkaの特徴は、机として、棚として、ラックとしてなど、暮らしのシーンに合わせて、専用パーツでいろいろ自由にカスタマイズできるんですよ!
たとえば、前後にノックダウンできるテーブルパーツを取り付けるとお茶を傍らに少しゆっくりしたり趣味にじっくり没頭したり、ノートPCや読書などデスクとしても心地よいスペースに。キッチンの隅やダイニングのちょっとしたスペースに置けば、小物を整理したり好きなものが置ける「お気に入りの場所」ができあがるんです。
こんな風に、専用パーツで「ひっかける・つるす・しまう・かざる」という動作が自由自在!暮らしに合わせて楽しくいろいろ組み合わせられます。模様替えが大好きな人も楽しくお部屋をアレンジできますよね~。
いろんな用途で楽しめる素敵な家具tikkaですが、実用性の魅力だけではなく、実は「地域」や「木」のことを考えた特別な想いもあるんですって。今回、製作者にお話を聞いてみました。
tikkaを制作する「キトテ工作」の家具への想い
「tikka」を製作しているのは、北海道上川郡美瑛町の木製品を企画・製作している(株)キトテ工作。代表の砂澤雄太さん、浅野敬祐さんにお会いしてきました。
美瑛町の山間に佇む旧美田小学校が、キトテ工作が普段家具を作っている工房です。キトテ工作が家具材に使ってるカラマツは、美瑛町の紅葉・落葉する松として景観の面でとても親しまれているんですって!木々に囲まれた自然あふれる場所で制作しているんです。
美瑛町で人の手によって育てられたカラマツは、本来家具材には向かないとされてきた木材ですが、向き合い続けると、あたたかい手触りや、やわらかな表情などカラマツにしかない良さや魅力を活かせる方法が見えてくるんだとか。
手の届くところの素材を使って、暮らしで使うものをつくるということは、モノが溢れる現代では当たり前ではなくなってきていますよね。町で育まれた木が町の中で家具に生まれ変わり、暮らしの中で永く使われていくことが自然と人が寄り添いながらできるものづくりのカタチだと考えているそうですよ。
そんなあたらしさとなつかしさのある “キトテ工作ならでは”を大切に、ものづくりをされてるんですね~!
人の暮らしに寄り添える家具づくり
キトテ工作は不定期に札幌などで開催している催事や展示会に参加しています。
それは、直接お話をしてひとりひとりに合った家具を作っていきたい、という想いがあるから。
暮らしの中で結婚や引越し、出産、子供が巣立った等の理由で不必要となってしまった家具たちを過去に
見てきたという砂澤さんは、「いろんな部品を組み変えて使うtikkaは、カタチや姿を変えて使うことが出来る家具。」だとおっしゃいます。
近年、隠せる収納スペースを取り入れた建物が流行り、タンスなどの収納系家具はだんだん暮らしの中で不必要になってきているといわれていますが、tikkaは“隠す”収納ではなく、見た目も楽しめる“見せる”収納として、使う人に愛されるものになって欲しいと願っているそうです!
ライフスタイルが変わったからと言って手放す必要なんてありません。最後まで暮らしに寄り添うように付き合っていける家具なんですね。
私の家にもtikkaがやってきました!
実は今回、この記事をTikkaの上で書いています。我が家にもtikkaが来たんです!
キトテ工作は、展示会などでtikkaの購入を検討している方達に向けて「フィッティングサービス」というものを行っています。キトテ工作の方が家に家具を運んで実際家に置いたらどんな感じになるのか、どんなパーツが活用的なのかというのをいろいろためすことができるんですよ。
「パソコンや物を書く作業に使いたい」「本を置きたい」などの希望をお伝えし、いろんなパーツの組み合わせを用途に合わせて実際に組み変えることができます。お話しながらなので、思っていた以上に暮らしで使えそうなアイディアがたくさん浮かんできて楽しいです。
結局、予定していなかったチョークボードを付けることにした私。そこに使える専用オプションマグネットで鍵をかけたりポストカードを飾ったりしていると、まだまだいろんな可能性が生まれそうで、他の使い方を考えるのもワクワクします。
ちなみに、オプションパーツの嬉しいところは、全てが共有パーツで、ネジや工具を一切使わず手軽に取り付けや組み変えができること!工具を使うのが苦手という人にもとっても嬉しい仕様ですよね。はしごの長さも選べ、色は、ナチュラル、トマト、インゲン、ゴボウの4種類から選べます!(色の名前も北海道らしい!)
そちらもお部屋の雰囲気に合わせて楽しくカスタマイズできますよ~。
実際に使ってみると、触り心地がとても良く、ほんのり木の香りもして、とても癒されます。細身に見えるデザインですが、しっかりと安定感があります。ここでパソコンで作業したりコーヒーを飲んだりしていますが、やさしい色合いだからか部屋が明るくなり、落ち着く場所が家の中に1つ増えて嬉しい気持ちになりましたよ。
おうちに北海道の自然を。生活の中にやさしくフィットする家具。
キトテ工作は現在は北海道内の展示会やイベントでの参加が多いですが、将来的には関東のほうにも進出していきたいとも考えているんだそうです。北海道外の人たちの目にふれる機会がこれからたくさん増えそうですね。
また、ホームページには今回紹介した「tikka」シリーズの他に「Cervi」というシリーズもあり通販ページもあるので、気になった方はそちらも是非チェックしてみてくださいね。
きっと、おうちがもっと楽しい空間になりますよ。
株式会社 キトテ工作
住所:北海道上川郡美瑛町美田第2 旧美田小学校
TEL:0166-74-7996
営業日:月曜日-土曜日 9:00~18:00
※作業に入られいる際、お客様対応ができないタイミングもある為、事前に電話かメールフォームにてお問い合わせする事をお勧めします。
WEBサイト:http://kitotecorsak.com/