DESIGN クリエイティブなモノ・コト
週末読みたい本『グラフィックス×リノベーションでつくる こだわりのショップデザイン』
素敵が詰まったショップデザインが満載!
こんにちは、箱庭キュレーターのカナコです。
街中を歩いていて、ふと空間やデザインの魅力的なお店を見つけると、思わず足を踏み入れてみたくなりますよね!今回は、そんなセンスあふれるショップデザインが詰め込まれた本『グラフィックス×リノベーションでつくる こだわりのショップデザイン』をご紹介します。
リノベーションが素敵なおしゃれショップの作り手が分かる!
ページを開いた途端に飛び込んでくる、お洒落なショップの数々!この本は、「リノベーション」と「グラフィックス」に注目し、デザインによって新たな付加価値やアイデアをプラスしてよりデザイン性を向上させたショップの事例をあつめた本です。その数、なんと78軒分!リノベーションされた店内やショップカード、お店で販売している商品パッケージなど、店舗デザインにまつわるたくさんのデザインが、お店ごとに分かりやすく掲載されています。
嬉しいのは、リノベーションの設計者さんやショップをディレクションしたデザイナーさんの名前がきちんと明記してあること。気になるデザインがあったら、そのデザイナーさんの事務所や他の作品をすぐに調べることもできるのが、とっても便利なんです!
どんなお店が紹介されているんでしょうか?気になる中身を、少しだけ覗いてみましょう。
まずは、福岡県にある「うきはの山茶」から。こちらは、有機栽培緑茶の直売店です。
ぱっと目を引くお茶のパッケージは価格と茶種によって袋と帯を色分けしているんだとか。可愛すぎてついついパッケージ買いしたくなりそうですね!
商品の並んでいる棚は茶園を開拓する際に伐採した木材を使っているようです。そのお店の商品に関するものを空間にも使えるなんて、とてもステキなアイデアだと思いました。
そしてこちらは、神奈川・三浦にあるベーグル専門店「みやがわベーグル」のページです。可愛らしいショップアイテムとともに、主役のベーグルも掲載されています。美味しそうな商品を見ていると、お腹が空いてきちゃいますね。
この本には日本各地(と一部台湾も!)のショップデザインが載っているのですが、東京に住んでいる私は、三浦までなら気軽に足を伸ばせるかも!?と楽しげな想像も膨らみます。
続いては、京都にあるカフェ「Cafe style resort SAGANOYU」。なんと、ここはもともと銭湯だったところをリノベーションしているそう。
このように銭湯をはじめとして、ただの空き家・空きビルだけでなく、郵便局、工場、倉庫などそのままでは日の目を見なかったかもしれないような場所がリノベーションを通してこんなに素敵になるんだ、とワクワクしました!
間取りや改修前の写真なども載っているので、そういうものを眺めながら思いを馳せることもできます(笑)
素敵なリノベーション、素敵なデザインの空間を、実際に味わいに行くきっかけに。
ご紹介したように、この本はヴィジュアル的な情報量がとっても豊富。そのため写真集やカタログのようにただパラパラとめくるだけでも大満足。活字離れをしている人でも楽しめますよ!(もちろん添えられている文章を読めばさらに大満足!)
取り上げたのはカフェばかりですが、他にも雑貨屋さんやホテルなども載っています。日本中の多彩なショップデザインを見ているうちに実際にその空間を味わってみたい!そのアイテムを手に取ってみたい!ときっと思うはず。読んでお出かけのきっかけにしてみるのもいいかもしれませんね。
グラフィックス×リノベーションでつくるこだわりのショップデザイン
編著:パイ インターナショナル
仕様:A4判変型(300×224 mm)
ページ数:176Pages (Full Color)
装丁:ソフトカバー
ISBN:978-4-7562-4834-3 C3070
発売元:パイ インターナショナル
定価:本体3,900円+税
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パイ インターナショナル