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ひらがな5文字で広がる言葉遊びの世界へようこそ。

こんにちは、箱庭編集部のみのりです。
箱庭では、前回ご紹介した「フォントかるた」に続き、“文字で遊ぶ”ユニークなカードゲームを発見しました!今回見つけたのはなんと、トランプゲームの定番・ポーカーのひらがなバージョン。どうやって遊ぶのかとっても気になりますよね?さっそくご紹介したいと思います!
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ポーカーはご存知の通り、手持ちの5枚のカードを組み合わせて、強さを競うトランプゲームのこと。このトランプの数字を“ひらがな”に応用したものが、「ひらがなポーカー」なんです!面白いのは、実際のポーカーとは全くルールが異なり、遊び方が自由で無限だということ。

シンプルなルールで誰でもどこでも楽しめる!

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私が子供の頃はじめてポーカーで遊んだ時は、5枚のカードのどの組み合わせがより強いんだっけ?とルールを覚えるのがちょっと難しかった記憶がありますが、ひらがなポーカーのルールは本当に簡単なんです。

    ルール:
    ・ひらがなが一文字ずつ書かれたカードを1人5枚ずつ配り、手持ちのひらがなの順番を並び替えて一番おもしろい言葉を作った人が勝ち
    ・カード交換は2回まで
    ・出来上がりの言葉は5文字未満でもOK

こんなに簡単なら、複雑なルール説明も不要。カードさえあれば、誰とでもどこでもすぐに楽しめそうですよね!更に、遊び方を変えれば、カードの山をめくって出てきたひらがなで始まるものを探して持ってくる「宝探し」や、すべてのカードをプレイヤーに振り分け、手持ちのカードを使いきるまでしりとりで繋いでいく「しりとり」なども楽しめるんです。ひらめき次第で遊び方は無限です!

ゲームを面白くするさまざまな仕掛けとは?

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ひらがなポーカーはルールが分かりやすい上に、プレイを更に楽しめるような仕掛けがたくさん。通常のカードに重ねて濁点・半濁点を表せる「透明カード」や、どんな文字の代わりにも使えるワイルドカード「○」によって、ボキャブラリーを一気に広げることができるんです。また、五十音の中でも使用頻度が高いと言われているひらがなの上位10文字「い、ん、か、し、う、た、と、つ、て、の」のカードが各2枚に増量されているんだとか。

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面白いのは、私たちインターネット世代には欠かせない草カード「w」が追加されていること!困った時は語尾に草カードを付けて、とりあえずおもしろおかしくしちゃいましょう。

SNSから生まれた、アナログであたたかみのあるカードゲーム。

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ひらがなポーカーの誕生秘話を知ると、もっと興味が沸くかもしれません。ひらがなポーカーは、あるTwitterユーザーの発言をきっかけに、九州で広告マーケティングやビジネスプロモーションを手がける吉本圭美さんが発明したもの。

Twitterの人気ユーザーシエさんが2015年11月にツイートでひらがなポーカーを紹介したところ、2017年5月までに27,000回もリツイートされ、コピー紙でカードを自作するユーザーが続出したんだとか。吉本さんも「私も遊んでみたい!」と思い、カードを自作。その手軽さとシンプルな面白さにはまっていたところ、2016年4月の熊本地震で被災されてしまいました。車中泊の中、不安で押しつぶされそうになった時にふとひらがなポーカーのことを思い出し、物が散乱した自宅から持ち出したカードを使って狭い車内で遊んだ時にこう思ったそうです。

「みんなで顔を合わせて心から笑い合えたことで一瞬でも不安な気持ちを忘れる事ができ、精神的にとても楽になった。」この経験から、アナログなゲームのありがたみや、人同士が実際に対面することで生まれるコミュニケーションの大切さを実感したんだとか。

そんな中、SNS上に溢れる「ひらがなポーカーを本格的に遊べるカードがほしい」という多くの要望や、コピー紙で自作されたカードの耐久性を目にしたことがきっかけとなり、通常のトランプカードのように「遊びやすく」「文字が見やすい」「耐久性に優れた」ひらがなポーカーをデザイン・考案しました。

過去2回に渡って開催されたクラウドファンディングでは約900人から支援を集めたひらがなポーカーですが、募集終了後も「遊んでみたい!」と、追加生産を希望する声がやまず、ついに2017年5月、オフィシャルサイトでの一般販売が開始されました。

ひらがなという日本の文字の美しさや面白さを伝えてくれて、アナログな遊びのあたたかみも感じられるひらがなポーカー。今すぐ遊んでみたい!という人はオフィシャルサイトから購入してみてね!