定番フォント ガイドブック

書体選びをする時に頼りになる、永久保存版の一冊。

こんにちは、箱庭編集部 moです。
デザイナーやクリエーターのみなさんにとって、“書体選び”はとても重要ですよね。でも、毎年多様なフォントがリリースされていて、一体何を使っていいか迷ってしまうこともあるはず。今回はそんな時に頼りになる1冊をご紹介。スタンダードで安定感のある書体を集めた「定番フォント ガイドブック」です。

本書は和文・欧文の定番フォント、和文と組み合わせる欧文フォントなど、スタンダードなフォント約700種類の組見本を掲載した書体見本帳です。そのほか、代表的な書体会社、書体デザイナー、販売サイト、組版のポイント、用語解説など、タイポグラフィに役立つ情報をまとめた永久保存版ともいえるガイドブックなんです。

文字好きやデザイナーの皆さんはこの本を読んだら、きっと今より書体選びや組版が楽しくなるはず!
早速内容を見てみましょう〜。

定番フォント ガイドブック
まずは定番の和文書体から紹介されています。明朝体・ゴシック体、それぞれについて書体の見分け方から丁寧に解説されているのでフォントに自信がないという方でも安心。どこに着目してフォントを比較し、選んでいけばいいか、とても分かりやすく説明されています。似たような明朝体でも一文字ずつ細部を見ていくと印象がかなり異なることがよくわかります!

定番フォント ガイドブック
各フォントには大小異なるサイズの組見本と、横組・縦組の見本があるので、探している書体を直感的に選ぶことができます。“タイトルや見出しに使われる書体”、“本文など長文を組むのに使われる書体”など使用シーンに応じた単元に分かれているので、自分に必要な書体が探しやすい!

定番フォント ガイドブック
続いて欧文書体。こちらも、セリフ体・サンセリフ体といったスタイル別の書体の話から、レッグのはじまり、ターミナルの形など、フォントの細部まで詳しくどこをポイントに見分けていくかが説明されています。今まであまり書体にこだわりがなかった人も、読んでいるうちに「あ、これ好きかも」とだんだん自分の好きな書体が分かってきそう。

定番フォント ガイドブック
欧文書体ではセリフ、サンセリフ、スクリプト、ディスプレイのスタイル別に約300種類ものフォントが掲載されています。こちらも各フォントに対して大小の組見本が載っているので、使用するシーンをイメージして選びやすいです。

定番フォント ガイドブック
本書には和欧混植の組見本が載っているのもポイント。なかなか自分で1から試して組んでいくのは大変ですが、本書を参考にすれば基本の文字選びがスムーズにいきそう。さらに組見本の文字サイズやベースラインシフトの調整値まで載っているのが嬉しい!この文字はこれくらい調整すれば綺麗に見えるのか…。と、かなり参考になりました。

書体見本だけじゃない。知りたかった書体のアレコレがわかる!

定番フォント ガイドブック
書体を選んでも、組版が苦手で結局デフォルト設定でそのまま使っている…。というデザイナーの方も多いはず。本書では、そんな苦手を解消できる“組版”の基本も紹介されています。
ベタ組み、ツメ組みなど聞いたことはあるけど今更誰にも聞けない…という方にぜひ読んでいただきたい章となっています。その他、InDesignでの「文字組みアキ量設定」の組合せ一覧など、デザイン・エディトリアルをしている方にとって役立つ情報が満載。私もデザインをする際は文字組を気にかけますが、本書を読んだらなるほど!と思うことの連続で、とっても勉強になりました。

定番フォント ガイドブック
付録には書体の用語解説も載っています。これもなかなか人には今更聞けない情報ですが、一覧で分かりやすく載っているのですぐ調べることができます。付録の最後には書体名索引も載っていて便利でした!

定番フォント ガイドブック
内容はもちろんですが、本書のいいところは手でページを抑えていなくても見開きで開いておけるところ!パソコン作業の傍や打ち合わせ中などでも、見たい箇所を開いたままにしておけるのが嬉しいです。

本書が1冊あれば、きっとデザイナーやデザイナーを志すみなさんにとって役立つはず。
気になった方はぜひチェックしてみてくださいね〜!