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Appleが「iOS 11.1」をリリース。iPhoneとiPadで、いよいよ新しい絵文字が使用可能に!
こんにちは、箱庭キュレータ―の敏珂です。
先日ついにリリースとなったアップルの「iOS 11.1」。新しくなったバージョンが話題となるのは毎度のことですが、今回はその追加絵文字に注目が集まっています。
これまでも、アップルの絵文字は世界中の人々の多様性に呼応して、度重なる改良やバージョンアップを経てきました。今回ももちろん、肌のトーンのバリエーションに加え、いわゆる今の社会においてのマイノリティに属する人々をマイノリティに押し込めないような、とっても素敵なバリエーションがたくさん加わっています。早速どんなものが増えたのか、見ていきましょう。
女性の日常を広く表現できる絵文字が登場
昨年より、ヘルスのアプリにおいてのピリオド・トラッカー機能(月経記録機能)が加わるなど、より女性の視点に立ってユーザー・エクスペリエンスも考慮しているアップル。新絵文字にもその姿勢が反映されています。

例えば、スカーフをかぶった女性の絵文字の誕生によって、様々な宗教を信じる女性たちの外見を絵文字で表せるようになります。また授乳の様子を表した絵文字も。こうして言われてみると、日常の中でごく自然に、そして頻繁に行われているはずの行為。絵文字にそのようなバリエーションがあっても不思議ではないですよね。その他にもエステを楽しむ様子が絵文字となって登場しています。
もっとジェンダーニュートラル、ジェンダーレスに
過去にはある特定のスポーツを、特定の性別によって描いた絵文字はたくさんありました(サッカーをする男の子、など)。アップルは引き続き、より新たなスポーツを男女両方の視点から表現することに努めています。今回新たに加わるのが、2020年の東京オリンピックでいよいよ公式種目となるロッククライミング。もちろん男女両方のバージョンの絵文字が展開しています。

そしてもう一つの新しい絵文字改革が、ジェンダーニュートラルでジェンダーレスな新絵文字たち。つまり男性にも女性にも見えない中性的アイコンの登場です。思えば世界の多くの国で第3の性が認められ始めたのは、もはや最近ではないはず。どちらとも取れない髪の長さなどで表現したジェンダーを問わないこちらの絵文字は、もちろん幼少年・青年・老年、と各世代に対応したデザインバリエーションがあります。
ファンタジーに出てくるあんなものやこんなものも
他にも今まで豊富とは言えなかった神話的キャラクターが今回から勢ぞろい。妖精をはじめ、吸血鬼、魔法使い、人魚にゾンビまで。もちろん、ディズニーの『アラジン』で男性のイメージがまかり通っていたランプの妖精ジーニーもきちんと女性版が存在するし、マーメイドならぬ、「マーマン」なども展開。徹底したジェンダーバランスを保っています。

他にも流行りものなどなど

他にもアメリカ手話で「I love you」を意味するシンボルや、今まで見落とされていたオレンジ色のハートシンボル、そして世界的なエクササイズとなったヨガの瞑想ポーズなど、今すぐにでも試したくなるような絵文字がたくさんありますよ。
iOS 11.1の新しい絵文字があれば、より多くのシチュエーションや人々を表現しやすくなることは、間違いないですね。