Photoshopとペンタブレットで描く、物撮り用オリジナル背景紙のつくり方

サラサラ描けるペンタブレットで、すてきな模様を描こう!

こんにちは。Keinaです。
仕事道具のひとつである「ペンタブレット」。わたしは、Photoshopでイラストや模様を描くとき、画像のキリヌキや画像補正をするときなど、ペンタブレット「Wacom Intuos Pro」を使っています。ペンタブレットの優れた筆圧感知のおかげで、マウスよりも線が細かくキレイに描けて、ペンと同じように持てるので手も疲れにくく、何かと重宝しています。同僚のWEBデザイナーは、マウス代わりに全ての作業をペンタブレットオンリーという人もいるほど。

本日は「Photoshopとペンタブレットで描く、物撮り用のオリジナル背景紙のつくり方」をご紹介します。ペンタブレットに興味はあるけれど、まだ持っていない方、ペンタブレットをGETしたけれど、まだほとんど使っていない…という方、物撮りが必要な雑貨屋さんやアクセサリー作家さんなど、手描き感のあるオリジナルの背景紙を自分でつくってみたい方におすすめです。

ペンタブレットはモニターサイズに合わせて選ぼう

モニターサイズに対して小さなタブレットを選んでしまうと、タブレット上で少し線をひくだけで、画面上で大きく表示されてしまいます。適切なサイズを選ぶと、使いやすいですよ。
15インチ以下 Small
15~24インチ Medium
24インチ以上 Large

わたしは、デスクトップパソコン、ノートパソコンの両方で作業するため、Wacom Intuos Pro Largeを使用しています。
わたしは、デスクトップパソコン、ノートパソコンの両方で作業するため、Wacom Intuos Pro Largeを使用しています。USBケーブルはもちろん、Bluetoothでも簡単接続できます。無線で使えるのは、かなり嬉しいポイント。

STEP1 Wacom Intuos ProとパソコンをBluetooth®でペアリングしよう

STEP1 Wacom Intuos ProとパソコンをBluetooth®でペアリングしよう
1. Wacom Intuos Pro本体の左側面にある電源ボタンで電源を入れます。
2. パソコンでBluetoothの設定画面を開き、Wacom Intuos Proのタッチホイールのセンターボタンを長押しして、Wacomロゴの横にあるLEDライトが点滅するのを確認します。
3. デバイス一覧で「Bluetooth Intuos Pro」を選択してペアリングします。

詳しい接続方法を知りたい方は下記リンクをチェックしてね。
ワコム | Wacom Intuos Pro Bluetoothを使ってWindowsと接続
ワコム | Wacom Intuos Pro Bluetoothを使ってMacと接続

ペンスタンドと新しいWacom Pro Pen 2。高精細な筆圧レベルは、旧製品の4倍の8192レベルなんですって。ペンは電池やバッテリーを使わない電池レスタイプ。
ペンスタンドと新しいWacom Pro Pen 2。高精細な筆圧レベルは、旧製品の4倍の8192レベルなんですって。ペンは電池やバッテリーを使わない電池レスタイプ。

ペンスタンドのうしろには、芯を取り外すための便利な穴があります。
ペンスタンドのうしろには、芯を取り外すための便利な穴があります。

ペンスタンドを回すと、替え芯が入っています。標準芯6本、フェルト芯4本、合計10本が入っています。わたしは、ざらざらとした感触のフェルト芯の書き心地が好きです。
ペンスタンドを回すと、替え芯が入っています。標準芯6本、フェルト芯4本、合計10本が入っています。わたしは、ざらざらとした感触のフェルト芯の書き心地が好きです。

STEP2 Photoshopの無料ブラシ素材を使ってみよう

STEP2 Photoshopの無料ブラシ素材を使ってみよう
もともとPhotoshopに収録されているブラシでは物足りない!という方は、無料でダウンロードできるPhotoshopブラシがおすすめ。無料ブラシを配布しているサイトから、Photoshopブラシファイルをダウンロードします。お気に入りのブラシを見つけるのも楽しいですよ。「Photoshop」「ブラシ」「フリー」と検索すると、いろんなブラシが見つかりますよ。

◆おすすめPhotoshopブラシ
Wavenwater Brushes n Tools Presets
FREEBIES – 12 REAL MARKERS ESSENTIALS
PS Brushes Pencil Edit

STEP3 Photoshopブラシで好きな模様を描こう

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Photoshopを起動後に、メニューの[ファイル]→[新規]で、新規ファイルをつくります。今回はA4サイズに印刷するため、幅210mm×高さ297mm、解像度350pixelと入力して[OK]ボタンをクリック。
【1】[ブラシツール]を選択します。
【2】描画色を設定します。
【3】[ブラシ]から好きなブラシを選び描画します。
色ごとにレイヤーを分けておくと、修正したいときに便利ですよ。完成後は必ずファイルを保存しましょう。
※ブラシファイルの読み込み方法はこちらの記事を参考にしてね。

STEP4 プリンターで印刷しよう

今回使用するプリンターは、キヤノンのPIXUS Atelier。プリンタードライバー設定は、用紙の種類「マットフォトペーパー」、印刷品質「標準」、フチなし全面印刷に設定します。出力用紙サイズは、A4サイズです。
STEP4 プリンターで印刷しよう

今回つくった物撮り用のオリジナル背景紙のデザインアイデア

背景紙に使ってみたい模様を描きました。にぎやかな模様とシンプルな模様、寒色と暖色など、いくつかのバリエーションを用意しておくと、物撮り撮影のときにあわせやすいので便利ですよ。あらかじめ、撮影するアイテムが決まっているときは、そのアイテムとかぶらない色を選んだり、そのアイテムにどんな色が似合うか考えてから作りましょう。
今回つくった物撮り用のオリジナル背景紙のデザインアイデア

オリジナル背景紙を使った撮影アイデア

2枚の背景紙を組み合わせて、たべものを撮影

2枚の背景紙を組み合わせて、たべものを撮影
大好きなシナモンロールは、お皿の模様にあわせて、2枚の背景紙を配置します。

背景紙の上に雑貨を置いて真上から撮影

背景紙の上に雑貨を置いて真上から撮影
小さな雑貨は背景紙を1枚使って物撮りできます。

壁に背景紙を貼って撮影

壁に背景紙を貼って撮影
壁にマスキングテープで背景紙を貼って、アクセサリーを撮影しました。

壁に背景紙を貼り、手に花を持って撮影。
壁に背景紙を貼り、手に花を持って撮影。

物撮りの定番!ミニ撮影ブースをつくって撮影

物撮りの定番!ミニ撮影ブースをつくって撮影
大きな撮影ブースをつくるには準備が大変なんですが、小物撮影のときは、壁、机、背景紙、マスキングテープがあれば、すぐにミニ撮影ブースがつくれます。机のそばに壁がない場合は、ノートパソコンを小さな壁代わりに使うこともできますよ。背景紙の上下はマスキングテープで固定しましょう。明るくきれいな写真を撮りたいときは、自然光が入る場所や明るい場所を探して撮影します。

自立する小さめのアイテムなら、A4サイズの背景紙でも真横からの撮影もOK!大きなサイズで出力したいときは、1枚から印刷できるお店に発注しましょう。
自立する小さめのアイテムなら、A4サイズの背景紙でも真横からの撮影もOK!大きなサイズで出力したいときは、1枚から印刷できるお店に発注しましょう。

◆インクジェット大判ポスターを印刷したいとき
インクジェット大判ポスター印刷 | 印刷のことなら印刷通販【プリントパック】

◆大きな布に印刷したいとき
業務用デジタルプリンターが主役のモノづくりショップ HappyPrinters

Photoshopとペンタブレットを使って模様を描くと、手描き原稿をスキャンする必要もなくなるので、制作時間が短縮できます。ファイルサイズを変更して、包装紙や紙雑貨などをつくるのもおすすめです。季節やイベントにあわせた色合いや模様で、オリジナルデザインの背景紙をつくってみませんか?

自分で描くのが苦手な方には、箱庭の水彩素材集がおすすめ

haconiwa DESIGN STOREの水彩絵の具のにじみやグラデーションがキレイな水彩テクスチャ素材
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水彩絵の具で描いた商用フリーの素材コレクションです。あると便利な水彩素材3種(テクスチャ、パターン、フレーム)×各10点を収録した全30点セット。テクスチャやパターン素材は、印刷するだけで、すぐに背景紙として使えます。