DESIGN クリエイティブなモノ・コト
週末読みたい本『SHAPES -シンプルなカタチから広がるデザイン-』
基本の◯△□や多角形・立体図形を使ったグラフィックス満載
こんにちは、箱庭編集部 moです。
今日ご紹介するのはデザイナーやクリエーターのみなさんにおすすめの1冊『SHAPES -シンプルなカタチから広がるデザイン-』です。
本書は、世界で最も革新的なデザイナーが新しい発想やトレンドを生み出すために幾何学図形をどのように使っているのか、実例作品を通して紹介した1冊。デザインの基本として図形のアレンジを学ぶ人や、自分のレパートリーに幾何学図形を新たなアプローチとして取り入れようと模索する人にもおすすめの本となっています。
シンプルなカタチから広がるデザイン
実は本書は導入部分意外、作品例のキャプションなどは全て英語表記となっています。英訳をしながら読み進めるのもいいですが単純に形・デザインを感じ、それらが何を表しているのかどんな意図があるのかを、想像を広げながら見られるのもいいところ。まさにサブタイトルの「シンプルなカタチから広がるデザイン」そのものです。
それでは、実例をいくつかご紹介していきます。
円と水玉
まず紹介されているのは円や水玉を使用したデザイン。濃いパープルの上に赤と青の円を合わせている配色がまずインパクトがあります。2つの円が重なったシンプルなデザインですが1つはストライプに見える仕様になっているのがおもしろいですね。
こちらも円を使ったデザイン。チーズのブランドだけに、ブランド名の「OWEN」のOが切り取られたチーズのようなデザインになっているようです。シンプルな円を少しアレンジしただけでチーズのお店と伝えるアイデアがおもしろいです。
三角、四角、多角形
続いて、角の図形を使ったデザインです。
左ページに紹介されているのはGoogle Squaredのデザイン。検索のアイコンとしてよく使われる丸い虫眼鏡のモチーフを四角で表現し、それを展開しています。丸から四角というシンプルな形状の変化だけでこんなにも印象が違うのに驚きです。
こちらのクッキーのパッケージでは、デザインに使用している図形はシンプルな形だけですが、折り目にくる位置を変えたり、カラーを変えたりすることで多数のバリエーションを作っています。少しアイデアを加えることでこんな表現が出来るんだ、ととても参考になります!
図形の組み合わせ
こちらはひとつの図形だけでなく、いくつかの異なる形を組み合わせたデザイン。白・黒・黄色といったシンプルなカラーリングですが、様々な図形をあらゆる配置で組み合わせることにより様々なビジュアルを完成させています。使用されているモチーフは単純な形ばかりなのに、組み合わせだけでこんなにデザインが広がっていくのがおもしろいですね。
立体図形
最後のコンテンツでは円柱や円すいなど立体図形を使ったデザインの表現が紹介されています。
こちらは円柱のビジュアルを展開させたブランディングデザイン一式。建築物の象徴的な部分を円柱でグラフィック的に表現し、長さや太さを変えるだけでデザインにバリエーションを出しています。円柱といってもこのように少し見方を変えることで様々な表現が可能なんだなぁと自分の視野が広がりました!
いかがでしたか?今回ご紹介した作品はほんの一部。他にも素敵でアイデアが秀逸なデザインが多数掲載されています。作品集のようにパラパラと眺めるだけでも楽しめますし、クリエーターのみなさんやデザインを志す人にもきっと役立つ一冊となるでしょう。
気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
SHAPES-シンプルなカタチから広がるデザイン-
編著:パイ インターナショナル
価格:本体3,900円+税
仕様:A4判変型、240ページ (フルカラー)
サイズ:285×210mm
ISBN:978-4-7562-5039-1 C3070
発売元:パイ インターナショナル