フィルムで写真を撮る人のためのシャツ

こんにちは、シオリです。
普段、箱庭の記事に載せるのはデジタルの写真ですが、趣味ではフィルムカメラで撮るのも大好きな私。先日、とても素敵なアイテムを見つけたのでご紹介したいと思います。

手ぶらで写真を撮りに行ける、フィルムユーザーのためのシャツ!

フィルムで写真を撮る人のためのシャツ
デザインからすでに引き込まれますが、このおしゃれなシャツが今日ご紹介するフィルムで写真を撮る人のためのシャツ「フィルムプルオーバーシャツ」なんです!シンプルながらもたくさんのこだわりが詰まっているので、そのポイントをご紹介していきたいと思います。

フィルムやレンズキャップを収納できる大きなポケット

フィルムで写真を撮る人のためのシャツ
まず一番の特徴は、全面に18cm × 23cmの大きなポケットがついていること。
ただ袋状になっているだけでなく、135mmフィルムや120mmフィルム、ペンなどを挟んでおけるゴムがついていたり、レンズキャップやSDカードなど大切な小物を入れておける小さなポケットがついていたりと、フィルム写真を撮る時の悩みを解決してくれるものになっているんです!

フィルムで写真を撮る人のためのシャツ
大きさがあるので、フィルムやレンズキャップだけでなく、お財布やスマホなどの小物系も十分入ります。フィルムをかばんに入れていると、他の荷物に紛れて取り出しにくいな〜と思う時もしばしば。このポケットがあれば、取り出したいときにサッと取り出せそうです!

ナチュラルな風合いなのに防水使用!

フィルムで写真を撮る人のためのシャツ
カメラ散歩をしていると、急な雨に遭遇するときもありますよね。こちらのシャツは、そんなときでも安心な防水の生地が使われています。“防水”というとアウトドア系アウターの生地をイメージしてしまいますが、あくまでシャツとしてナチュラルな風合いに仕上げるため、コットン100%の防水生地「VENTILE」を採用したそう。

これなら、万能ポケットや防水の機能で、カメラ散歩に限らず旅行やフェスでも活躍しそうです!

背面にはコンパクトなポケットも!

フィルムで写真を撮る人のためのシャツ
お次は、チェキやポラロイドユーザーに嬉しいポイント。16cm × 16cmのポケットが背面右側につくられているんです!撮影後のチェキやポラロイドを折り曲げることなく、寒い時期には体温で温めて保管も可能。出し入れも簡単なので、「もう色が出てきた頃かな?」なんて、こまめに確認することも楽々です。

私もチェキで撮影するときは、撮影後のフィルムを普通のポケットに入れていたのですが、スマホと一緒に入れるので落とさないか心配が絶えませんでした。それを解消してくれるこちらのポケット、最高です!

フィルムユーザーの証?!前面ポケットの中からEV値の表が登場!

フィルムで写真を撮る人のためのシャツ
ここまで紹介したポイントはフィルムユーザーじゃなくても便利に使えそうなものでしたが、これはもう、フィルムユーザーに向けて作られた洋服ならでは!

なんと、前面ポケットの中からEV値の表がプリントされた布が出てきました。ISO400のEV11を基準として、大まかな設定を確認することができるものになっています。必要がないという方でも、これがプリントされていることでフィルムユーザー同士のコニュニケーションに一花咲かせられそうですよね。

※お届け時には、EV値の表は着用者が見やすいように上下反転してプリントされるそうです。

フィルムで写真を撮る人のためのシャツ
このEV表がプリントされた布は、急な雨が降ってきたときにカメラを守れるものでもあるんです!こうしてカメラを首にかけながら覆い隠すことができます。

もう、かゆいところまで手がとどくとは、このことです!

シャツとしてのデザインや着心地にもこだわりを。

フィルムで写真を撮る人のためのシャツ
ここまでご説明した通り、フィルムユーザーがカメラを持ってお出かけするのに便利な機能が詰め込まれているのですが、ファッションアイテムとして魅力的なのも大きなポイントのひとつです。

サイズはSMLの3サイズ展開ですが、着たときにストレスを感じないようにシルエットは少しゆったり目にしているそうですよ。また、機能が満載なのにも関わらず、シンプルでおしゃれなデザインになっているほか、襟をつけずにカメラを掛けやすくしたり、ボタンはすべてスナップボタンにして着脱しやすいようにしたりと、細かい着心地の部分までこだわっているんです。

こんなシャツ、見たことないですよね!どのようにして生まれたか、気になりませんか?

フィルム写真好きで構成される「中央線の民」

中央線の民
こちらを開発したのはフィルム写真好きで、中央線を愛する「中央線の民」のメンバー。今回このシャツを企画し、現在クラウドファンディングにて支援を募っています。

フィルムで写真を撮る人のためのシャツ
シャツにはよく見ると「中央線の民」のかわいいロゴも入っています。

メンバーの最初の出会いは、過去に開かれた大規模な写真展。そのなかでたまたま中央線に住んでいるメンバーが集まり、一緒に写真を撮りにお出かけしたり、みんなで写真展を開いたりと活動するようになったそうです。

メンバーは生まれも育ちも異なり、やっている仕事も様々。フィルム写真が好きという気持ちで集まったメンバーたちです。それって、とっても素敵ですよね。

「手ぶらで写真を撮りにいきたい!」という思いから始まったシャツの開発

フィルムで写真を撮る人のためのシャツ
このシャツ開発のプロジェクトの発起人で「中央線の民」のメンバーである工(たくみ)さんに、今回お話を伺うことができました。

以前メンバーで写真展を開催した時に中央線の民のロゴ入りTシャツを作り販売してみると、思っていたよりも手にとってくれる方が多く、もっと写真好きの方に広く手にとってもらえるものができないか?と思い立ったそうです。

その思いの実現を可能にしたのが、衣服生産プラットフォーム「sitateru」。デザインイメージさえあれば知識や経験がなくとも、チャットを通してゼロから服の生産ができるWebサービスです。また、クラウドファンディングサービス「Makuake」との連携により、ほしい人の分だけ作る受注生産の形で、在庫リスクなしで挑戦できるということもあり、今回のプロジェクトの立ち上げが可能となったんだとか。

そうして始まった「フィルムで写真を撮りにいく人のためのシャツ」づくりですが、今回のシンプルでスタイリッシュなデザインに「中央線らしさが出ていないのでは?」とメンバー内で疑問が湧き上がったことも。でも、幅広い方に届けたいということと、写真の世界でありがちなガジェット系のものを楽しむのとはまた違った視点でフィルム好きを盛り上げていきたいという気持ちから、仲間を説得したそうです。

そんな裏話もありながら、結果的には満足のいくシャツができたという工さん。
ここ数年、フィルムがどんどん廃盤になっていったり値段が上がってきたりしている現状を目の当たりにして、もっとフィルムカメラ、フィルム写真の魅力を広めて、盛り上げていきたいと語ります。

最近は、工さんご自身の周りでもフィルムカメラを始めたという方が多いなと感じることがあるそう。「フィルムプルオーバーシャツ」は、フィルム好きの方にはもちろん、このシャツをきっかけにフィルム写真を初めてみたい!と思う方にも手にとってもらいたいそうです。

気になった方は、ぜひクラウドファンディングのプロジェクトページをチェックしてみてくださいね。実物を見てみたいという方は、学芸大学「monogram」にてPOPUPイベントを12月3日(月)〜9日(日)まで開催するそうなので、足を運んでみていただければと思います。それでは、みなさん一緒にフィルムカメラ&写真の世界を盛り上げていきましょう〜!