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こんにちは、シオリです。
今日は新しいコーナーを始めたいと思います!

みなさん、紙モノは好きですか?
日々、様々なお知らせをいただいたり、展覧会などいろんなところへ足を運んだりすることの多い私たち。そんな中で素敵な紙モノを見つけると「この紙の質感たまらない!」「この加工とデザインのマッチング、すごい!」といった感じで、気持ちが高まってしまいます…!

その感動を大切に、日々のなかで気になった素敵な紙モノたちをみなさんにもご紹介したい、そして私たち自身のメモとしてもアーカイブしていきたい、という思いで始めるのがこちらのコーナー「キニナル紙モノ」です。

紙の素材、質感、加工、デザイン、アイデアなど、様々な視点で「いいな!」と思った紙モノをご紹介していきたいと思っています。気軽に肩の力を抜いて、ご覧いただけたらと思います。

さて、第一回目となる今日は、どんな紙モノが集まったのでしょうか?
1月の紙モノといえば、そう、年賀状!

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こちらは、紙の加工技術によって素敵な紙のパッケージや製品を次々生み出している、東京都立川市の印刷加工会社「福永紙工」さんから届いた年賀状。

中央にある楕円形の部分がぷっくりとしていて、まるでお餅のよう!楕円の周りの部分や、中心にある「福」の文字はツヤっとしています。

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福永紙工さんに加工についてお伺いしたところ、0.8mm圧のコースター原紙を使用しており、楕円形の周りの部分を両面からクリア箔で押しつぶし、中央に本来の紙の質感を残すことで、ふっくらしたお餅のように見える加工を施しているそう。ちなみに、楕円形の中央にある「福」の文字も同じくクリア箔押しなんだとか。

こちらのデザインは、SWIMMING・岡崎智弘さんが手がけられたそうです。特殊な加工を使ってデザインされた年賀状、さすがです!

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こちらは、日本各地に伝わる工芸の技を活かしながら、現代の生活に寄り添った暮らしの道具を展開する「中川政七商店」さんから届いた年賀状です。奈良発のお店だから鹿の絵が描かれているのかな?と思いきや…

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よく見ると、鹿の絵のラインが切り抜かれていました!大きめのハガキいっぱいに鹿が配置されているのも、大胆で素敵。裏面にしたためられた新年の抱負にも、勢いを感じました。
ハガキのデザインは、大阪のデザインスタジオ「UMA」さんが手がけたそうです。

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紙モノの枠に捉われない、素敵な年賀状もいただきました。GRAPHIC・WEB・PRODUCT とジャンルを超えて活動する「NECKTIE design office」さんから届いたものです。

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実験用シャーレに、小さな文字が書かれた小さな赤い紙が入っています。それぞれ「HAPPY」「NEW」「YEAR」「2019」が書かれているんですが、本当に小さい!その繊細さも、台紙のデザインも絶妙で、とにかくすごい!

本年はこれまで以上に細部にまで気を配った良いデザインがたくさん増殖できるようにとの思いが表現されているとのこと。こんな年賀状をいただいたら、これからのNECKTIE design officeさんの活動に期待せざるを得ませんよね!

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最後はこちら。年賀状そのものではないのですが、株式会社竹尾 見本帖本店2Fで1月23日(水)〜2月28日(木)まで開催される「クリエイターの100人からの年賀状展 vol.14」のDMです。

年賀状の展示らしく、カラフルなハガキが散りばめられたデザインになっていますが、その紙には長方形の穴が空いていて、ポストのような形になっているんです!
大げさでなくても、このちょっとしたアイデアがぐっとくるんですよね〜。展示にもぜひ足を運んでみたくなりました。

今日のところは、ここまで。
また来月も、素敵な紙モノをお届けしたいと思います。お楽しみに〜!