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こんにちは、シオリです。
今日お届けするのは、先月スタートした新コーナー「キニナル紙モノ」の2回目です。

日々、様々なお知らせをいただいたり、展覧会などいろんなところへ足を運んだりすることの多い私たちが、「この紙の質感たまらない!」「この加工とデザインのマッチング、すごい!」といった感じで、思わず気持ちが高まってしまう素敵な紙モノをご紹介していく、こちらのコーナー。

紙の素材、質感、加工、デザイン、アイデアなど、様々な視点で「いいな!」と思った紙モノをご紹介していくので、今日も気軽に肩の力を抜いて、ご覧くださいね。

第2回目となる今回は、ちょっと変わった形のDMやチラシに注目してみました。

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まずこちらは、日本唯一の広告のミュージアム「アドミュージアム東京」で昨年行われた「TCC広告賞展2018」のDMです。この年のコンセプトが「Find」だったからか、何か見つけた衝撃のような印象のデザインですよね。とにかく、変形のDMはたくさんありますが、ここまでギザギザのものはすごい!と思ってしまいました。

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裏面は、シンプルにモノクロですが、このギザギザを利用して文字をレイアウトしているのも素敵です。

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こちらは、L’illustre Galerie LE MONDEで開催された、イラストレーター・オザキエミさんの個展のDM。細長い長方形に、女の子の目の部分だけ切り取ったようなデザインは、見つめられているような気持ちになるし、自分の目に当ててみたくなるような面白さもあります。ちょっと遊びたくなるようなデザインって、いいですよね〜。

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これは一昨年に代官山 T-SITE ガーデンギャラリーで、ハートランドビールの公式アートブック「Journey Around HEARTLAND」刊行にあたって開催されたイベント「Journey Around HEARTLAND ~飲むアート展~」のDMなんですが、とても素敵だったので捨てるのがもったないくて今まで保管していました(笑)。タイトルに“Journey”とあるように、切符のような形が旅を感じさせてくれます。

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ポーラ ミュージアム アネックスで開催されたSHIMURAbrosによる「Seeing Is Believing 見ることは信じること」展のチラシもすごいです!「見る」という行為に注目した本展。それを表すように、真ん中に小さな穴が空いているんです。

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思わず、そこから見える景色を覗いてみたくなります。ただ情報を文字で伝えるだけでなく、行動を起こす仕掛けがあるデザイン。面白いですよね!

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最後は、来年開催されるロンドン・ナショナル・ギャラリー展のチラシ。ゴッホの代表作がドーンと全面に押し出され、展覧会タイトルのアルファベットが大胆に載せられたデザインになっています。

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実はこれ、文字の部分は折って重ねられていて、まるで切り絵のよう。このタイポグラフィの美しさも素敵だし、ゴッホのひまわりを存分に楽しめるアイデアだな〜と感激しました。

こうした紙モノにこだわった展覧会やイベントは面白い確率が高いので、私たちも注目するようにしています。美術館でチラシのコーナーを真剣にチェックしている私たちを発見したら、その時は温かく見守ってください(笑)。

今日のところは、ここまで。
また来月も、素敵な紙モノをお届けしたいと思います。お楽しみに〜!