DESIGN クリエイティブなモノ・コト
週末読みたい本『ほんとに、フォント。 フォントを活かしたデザインレイアウトの本』
「フォント」でデザインをおしゃれに変える。脱・フォント迷子!
こんにちは、箱庭編集部 moです。
今日はデザイナーやクリエーターを志す方、デザイン初心者のみなさんにオススメの1冊
『ほんとに、フォント。 フォントを活かしたデザインレイアウトの本』をご紹介します。
本書は、昨年箱庭でもご紹介した大人気のデザイン書籍『けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本』の第2段として発売されたノウハウ本です。
フォントの知識を深める専門書は数あれど、結局、どのフォントをどう使えばいいの?に答えてくれるものはなかなかありません。フォント選びにはルールなどなく、結局のところデザイナーのセンスが重要になってきます。
本書では、そんなフォント選びのセンスを磨き、経験値を上げるための作例集となっています。早速内容を見てみましょう〜!
OK例とNG例の対比で、初心者でもわかりやすい!
本書は新米デザイナーの皆さんにもわかりやすいよう、基本の基本から学べるのがいいところ。
冒頭では、明朝体やゴシック体、セリフ体やサンセリフ体など書体に関する基礎知識から、カジュアルな書体、高級感のある書体などシーンに合せたフォントなど、イメージマッピングまで掲載されています。
さらには、タイトル向きの書体、見出し向きの書体なども、OK例とNG例で紹介。デザインをあまり経験したことのない初心者のみなさんでも分かりやすく、すぐに実践できそうです!
作例集では、『けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本』でも登場した、新米デザイナーの“いまいち”さんとベテランデザイナーの“しゅっと”先輩が本書でも登場。2人のかけあいのような構成で、様々なデザインレイアウトが紹介されています。
いまいちさんのNG例と、しゅっと先輩のOK例を対比することで、どこがどのようにイケてないのかが、キャプションで分かりやすく解説されています!
OK例は1つだけでなく、ポップにしたい場合や真面目にしたい場合など、シーンやレイアウトに合わせたフォント選びも紹介されているのも嬉しいポイント!
フォントの本でありながら、書体のことだけでなくデザインテーマに合ったおすすめのカラーリングまで紹介されています。これは実践する時に役立ちそうです〜!
豊富な作例で、様々なデザインへの対応力が身につく!
本書では、カフェデザイン、ビジネスデザイン、ガーリーデザインなど様々なシーンのデザイン例が9つのチャプターで紹介されています。
こちらは、和カフェのメニューのポスターデザイン。和カフェというと、NG例の様に何となく和っぽいフォントを選びたくなりますが、優しい丸みのある明朝体を選ぶことで、OK例のような温かみのあるデザインにまとまります。
こちらは新商品コスメのポスターデザインの例です。ガーリーなデザインの時にフォントまでガーリーなものを選ぶと甘すぎてくどくなってしまうので、細身のシンプルなフォントでバランスをとっています。
どちらのポスターもデザインのレイアウト自体はそこまで変わらないのに、フォント選びだけでこれだけ印象が変わるなんてすごいです!
9つのチャプターでたくさんの作例が紹介されているので、今まであまりやったことのなかったジャンルのデザインを手がける際にも参考になること間違いなしです!
フォント力は最強の武器になる!
タイトルの通り、「ほんとに、フォント」って大事だなぁと改めて感じた1冊でした。本書を読めばこれからデザインをする際、フォントの取捨選択がスムーズに出来そうです。フォント選びのセンスがきっと磨かれますよ〜!
『けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本』と合わせれば、最強の武器になりますね。気になった方はぜひチェックしてみてください!
ほんとに、フォント。 フォントを活かしたデザインレイアウトの本
出版社:ソシム
著者:ingectar-e
定価:1,944円(本体価格 1,800円)
発売日:2019年2月20日
仕様: A5/240ページ
ISBN:978-4-8026-1208-1