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こんにちは、シオリです。
写真のプロではない箱庭メンバーが、日々試行錯誤しながら自分たちの目線で発信する中で得て来た、魅力的な写真を撮影するためのちょっとしたコツやテクニックを少しずつお伝えするコーナー「箱庭が教える写真撮影のコツ 100」。

さて、前回のvol.3では「余白と距離感を意識する!。」コツをお伝えしましたが、今回お届けするのは、こちら。

    vol.4:

    「ブツ撮りの配置は、きれいに並べるor思いっきりランダムに!」

写真は“一瞬を切り取った静止画”だけど、見られる時は一瞬ではなく、多くを語りかけるものになります。それゆえ、かなり細かいことにも意識する必要があるんです。今日お伝えするのは、ただ「綺麗に並べる」という子供でもわかること。でも、簡単な反面、意外と大事なことだな〜と思うコツです。意識すればすぐにできちゃうことなので、「今まで気にしていなかった」という方はぜひ実践してみていただきたいです。

「綺麗に並んでいない」ことは、意味を持つ?!

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ここに、イチゴを並べた写真があります。ただイチゴが5つ並んでいる写真ではありますが、「左から2つめがやや列からずれている?」「並んでいるけど等間隔ではないなぁ…」そんな感想が出てきますよね。そうすると、イチゴの可愛らしさや美味しそう〜という感想が薄れてしまい、ずらしていることに“意味”があるのかな?と想像させる写真になってしまいます。

箱庭では、ご紹介するアイテム自体が素敵なデザインのものをピックアップしているので、その物自体のデザイン性や魅力がストレートに伝わる写真を心がけています。だから、いくつかのものを並べて撮る時は、とにかく綺麗に並べるように注意しています。

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場合によっては、このように定規などを使うことも。そうすると…

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綺麗に並んで、イチゴの可愛らしさが際立つ写真になりました!

もちろん、敢えて“ずれ”を使って意味を持たせる写真が良い場合もあるけれど、「整列させること」はそうすること自体が美しさを出してくれるし、気をつければ簡単にできること。これまで気にしていなかった方は、ここから初めてみることがおすすめです。

並べてばかりでは飽きちゃう!そんな時は、ランダムに配置してみよう。

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箱庭はWEBサイトなので、1記事で何枚も写真を使っています。そんな時、ただ綺麗に並べた写真だけだと飽きてしまいますよね。そんな時は、ランダムに配置することで、動きのあるPOPな印象を作ることができます。

ここで大事なのは、無意識の“ずれ”に見えないように、思いっきりランダムに配置すること!ランダムといいつつ、そこは意識してランダムさを出すことが重要です。

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ちなみに何度もご紹介していますが、手を入れるとリアルさと動きもプラスされますよ。

今日お伝えしたいことをまとめると、はやり中途半端はだめだということでしょうか(笑)。
いくつかの物を写す撮影では、綺麗に並べるのならしっかり並べる、逆にずらすなら思いっきりずらしてランダムさを出す、そうした潔さが大切です。

アングルを変えたり、たくさん並べたりも。

先ほどのイチゴの写真は、綺麗に並べたものを真俯瞰で撮影していましたが、きちんと並べていれば別の角度から撮影してもキマります。

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これは、箱の側面の柄も見せたかったので、それが見える角度から撮影しました。

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記事の中で並べた画像だけだとつまらないので、このようにランダムに配置したカットも使っています。

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並べて撮るのは、たくさん並べてみてもOK。数の迫力も出てきますよ。

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カラーバリエーションを伝えたいときも、整列させていれば商品の魅力が伝わり安いです。

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この記事でも、整列とランダムを両方活用しています。

細かいことでも、どういう意味を持つのか考えよう。

今日お伝えしたことは、ただ整列させるかどうか?ということだけに関わることではありません。
例えば、洋服の袖についた小さな薄いシミを考えてみてください。1日着ていて他人に気づかれることはないと思いますが、袖を写真に撮ったとき、その写真を見る方には「このシミは何だろう?」という印象を持たれてしまうんです。そういう視点を持つだけでも、これから撮る写真は変わってくると思います。ふとした時に、思い出してみてくださいね。

それでは、今日のところはここまで。
また次回をお楽しみに〜。