DESIGN クリエイティブなモノ・コト
活版印刷・凸版印刷の魅力をぎゅっと凝縮。本誌も付録も盛りだくさんの『デザインのひきだし37 活版・凸版印刷でモノ感あふれる紙ものづくり』
こんにちは、箱庭キュレーターのカナコです。
毎号、心くすぐる「紙モノ」情報が詰まった『デザインのひきだし』。最新号が発売されたので、さっそく中身をご紹介していきます!
味わい深い風合いが素敵。凸版印刷の表紙に注目
今回の特集テーマは「活版・凸版印刷でモノ感あふれる紙ものづくり」です。
こだわり満載の表紙も『デザインのひきだし』の楽しみの1つですが、もちろん今回の表紙もとても豪華で、特集テーマである「凸版印刷」が使用されているんです。
ふかふかの質感の紙に、キュッとプレスを効かせ、鮮やかな蛍光色で2色刷り。ぱきっとしたカラーとデザインのかわいさに加え、印刷の立体感もたまりません。触り心地も抜群なんです。
大きな活版・凸版印刷が出来る工場が激減している中で、大判印刷機を持つ家族3人で経営する工場で印刷してもらったというこちらの表紙。本誌には、工程や裏話も掲載されていますよ。
活版・凸版印刷の基本から学べる!
活版・凸版の印刷物は好きだけれど、実際どういう仕組みで印刷されているのか知らない、という方もいるのでは?
本書では、活版印刷・凸版印刷の違いや使われる道具、印刷工程など、活版・凸版印刷にまつわるあれこれをイラストで分かりやすくご紹介しています。
さらに、活字鋳造や凸版づくり現場訪問、インタビューなど、なかなか知ることのできない印刷の裏側も惜しみなくレポート。知れば知るほど奥の深い印刷の世界をじっくり味わってみてくださいね!
豪華付録で、活版・凸版印刷の実例を豊富にご紹介
本誌だけでなく、付録も充実しているんです。
凸版印刷で2色刷りしたコースターや、表紙を凸版印刷したノート、丸型凸版印刷カード(全部で3種あり、いずれか1つが入っています)など、凸版印刷でどれくらい細かい製版・印刷が出来るのかよく分かる実物サンプルが充実しています。
凸版印刷におすすめの紙が50種類も収録された紙見本帳では、本誌よりも分厚いボリュームで、製紙会社・販売会社別に贅沢にご紹介されています。
本誌では、実際に印刷された見本の一覧も掲載されているので、実際に触りながら紙の魅力が確かめられますよ。
綴じ込み付録も見逃せません。活版印刷によるページ物印刷や、和紙に凸版印刷など気になるものばかり。見て、触って、実物の良さを感じてみてくださいね!
本誌には、各サンプルの印刷を手がけた職人さんや工場、具体的な納期や値段などが載っているので、実際に注文する時の参考にもなりますよ。
連載企画も読み応えたっぷり
特集だけじゃありません。毎号気になる連載も充実しています。
街で見かけた気になる文字を調査する「もじモジ探偵団」では、郵便ポストの文字に着目。かつての郵便局名のフォントや「郵便」文字の移り変わりなど、フォント好きの方には見逃せない企画になっていますよ!
アートディレクター・祖父江慎氏が気になる印刷加工をとことん試す不定期連載では、パリパリした触感にスケスケの絵柄が入っている紙「アートドリープ」作りを行っています。本連載でイラストを手がける、えつこミュウゼ氏のイラストが繊細に印刷されたオリジナルの紙が完成しました。なんと今回、こちらの紙が490mm×680mmというビッグサイズで付録になっているんです。アートドリープならではの風合いや表現を実物でじっくり見られる贅沢さが嬉しいですね。
本誌に、付録に、と今号もとても豪華な『デザインのひきだし』。
ぜひお手に取って、印刷の質感を実際に感じてみてくださいね〜。
デザインのひきだし37
発売日:2019年6月
仕様:B5 並製
ページ数:162ページ
税抜価格: 2000円
ISBN:978-4-7661-3300-4
URL:http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?cat=4&p=39218