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こんにちは、箱庭編集部 moです。
6月20日に発売となる、デザイナーやクリエイターのみなさんにおすすめのデザイン本『デザインじゃない デザインのはなし』をご紹介したいと思います。

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本書は、“ヒトに「伝えたくなる」をつくる” をテーマにデザインプロダクトを企画・制作するTAKI PRODUCTSが手掛けたデザイン本。日頃私たちが向き合い続けている“デザイン”について、視点の拡張というテーマで、多様化する今日の環境を多面的に考える本になっているそう。
そのコンセプトの通り、私たち自身のデザインの捉え方が広がるような、おもしろい仕掛けが施された1冊なんです。

“袋とじ”を自分で切りひらきながら読む体験型のデザイン本

本書の最大の特徴は、アンカット製本という旧来のヨーロッパの製本方法で、全編を通して、ところどころ袋とじになっているところです!

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こんなに袋とじだらけの本は、これまでに見たことがありません…!

おおまかに「よむ」パートは袋とじの外、「みる」パートは内側に収録しているそう。
「よむ」には詩人の最果タヒ氏や、ライター・編集者の速水健郎氏など各分野の作家による書下ろし。内側の「みる」は、フォトグラファーの和田裕也氏、イラストレーターの津山吉弘(2yang)氏、図案家のモノ・ホーミー氏らが手掛けるビジュアル表現が収録されています。

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袋とじは下から覗きこんでこっそり読んでもOKですが、巻末付録のペーパーナイフでピリピリとページを切り開いて中を見ることが出来ます。(もちろんお手持ちのペーパーナイフでも可能です。)

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私も、実際にやってみました!文章が書かれたページを開けてみると…

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素敵な写真が出てきました!

こうして自分自身で道具を使いながら「よむ」と「みる」を体験できるなんて、なかなかない1冊だと思いませんか?私は今まで袋とじを開けたこと自体あまりなかったので、ワクワクしながら気になるページを開くのがとても楽しかったです!

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蛍光色のカバーと、この分厚い佇まいも素敵な本書。袋とじをのぞいたり切り開いたりしながら、内容をひとつひとつ読んで、見てみることで、それぞれの表現から多様なデザイン的思考を感じることができます。

デザイナーやクリエイターのみなさんはもちろん、普段デザインを意識していない読者の方にもとっても楽しめる1冊となっています。
気になる方は是非実際に手にとってみてくださいね〜!