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週末読みたい本『製本大全 裁つ、折る、綴じる。知っておきたい全技術』

週末読みたい本『製本大全 裁つ、折る、綴じる。知っておきたい全技術』

こんにちは。haconiwa編集部 moです。
本日は、製本・印刷・ブックデザインに携わるすべてのクリエイター、専門家、必携の1冊をご紹介したいと思います。

紙を束ねて本にする技術の全てを伝える一冊。

グラフィック社の『製本大全』。図書印刷の製本コンシェルジュが監修を担当した、製本に関する書籍です。
本書は、紙を折り、綴じ、製本していく方法について、デザイナーやアートディレクター、制作管理の視点に立って、製本所の力を上手に借りることができるよう、制作のプロセスを全体として理解できるよう紹介し、さらに、さまざまな可能性を探る1冊。

デザイナーや編集者をはじめ、すべてのクリエイターにとって役立つ、ガイドブックとも言える内容となっています。早速中を見てみましょう〜!

豊富な図版と写真で、視覚的に理解できる

本書は、製本に関して折り方・綴じ方といった基礎知識から、制作の進め方、製本技術のあらまし、ソフトカバー・ハードカバーの表紙についてなど、ありとあらゆる製本に関する技術を網羅した1冊です。
製本大全

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ガイドブックといっても堅苦しい説明書ではありません。文字ベースではなく、豊富な図版や写真で解説されているので、視覚から理解でき、わかりやすいです。

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各セクションでは、赤い背景にやや大きめの白文字で内容を説明していますが、非常に読みやすく印象に残ります。

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余白のあるレイアウトや、紙面を大きく使った図版も、イメージが湧きやすくとても理解しやすいです。

製本大全
ただ製本の種類や方法だけを記すのではなく、各製本方法に関して加工時間やコスト、環境負荷、メリット・デメリット等といった情報もしっかりしているので、実際に印刷物を作る時に役立ちそう!
製本大全というだけあって、この1冊には製本に関するありとあらゆる知識が詰まっています。

1つの印刷物としても魅力的な1冊。

製本大全
本書の内容はもちろんですが、製本にこだわる1冊というだけあって、1つの印刷物としても素晴らしいんです。まず、赤・黒・白と色を絞ったデザインが率直にかっこいい!こういったガイドブック的な書籍ではあまり見かけないデザインではないでしょうか。

製本大全

製本大全
モノクロで統一された写真は、まるで紙の写真集や作品集かと思うほど美しいので、ペラペラとめくるだけでも楽しめます。

製本大全
本のデザインに合わせた、黒と白の2本のスピン(栞紐)も素敵!

製本大全
本書の側面は、赤色で小口染め加工が施されており、インパクトのあるデザインとなっています。

製本大全
ハードカバーで、自立するほどずっしりと重厚感がある1冊。きっとデザイナーやクリエイターの皆さんなら、印刷物としても魅力を感じる書籍ではないでしょうか…!

いかがでしたか?読み応えのある内容の中から、ほんの一部をご紹介しました。
デザイナーや編集者をはじめ、製本に関わるすべてのクリエイターにとって役立つこと間違いなしの1冊です。気になる方は是非チェックしてくださいね〜!

製本大全 裁つ、折る、綴じる。知っておきたい全技術

発行:グラフィック社
著:フランツィスカ・モーロック氏、ミリアム・ヴァスツェレフスキー氏
監修:岩瀬学氏
協力:津田淳子氏
訳:井原恵子氏
発売日:2019年12月刊行
定価:本体7,900円

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