DESIGN クリエイティブなモノ・コト
週末読みたい本『ワールドブックデザイン』

こんにちは。haconiwa編集部 moです。
本日ご紹介する本は『ワールドブックデザイン』です。タイトルの通り、世界のブックデザインに関する1冊となっています。
本書は、全世界からこだわりぬいた装幀、製本、造本のブックデザインを集めた、貴重なリファレンス集。詳細スペックや図解とともに、各デザイナーのコンセプトや狙いをあますところなく公開しています。アイデアソースや具体的なサンプル事例として役立つ内容の一冊となっていますので、クリエイターやデザイナーの皆さん必見です!早速内容をご紹介していきます。
世界の書籍の変遷からブックデザインを探る。
まず本書を手に取っておもしろいと感じたのは、単にデザインをアーカイブし事例を挙げているだけではないというところ。
冒頭のチャプター1では、なんと書籍形態の歴史から綴られているのです。世界における書物の進化というページでは、まるで綴じ込み付録のように書籍の変遷が収録されています。
今まで様々なブックデザインの本を見てきましたが、古代ギリシャから使われている巻物の形状など、紀元前の書籍からデザインを辿っているものを私は読んだことがなかったので、とても興味深かったです…!
世界中のこだわりぬいた装幀、製本、造本のブックデザイン
ブックデザインの紹介ページでは、旋風葉・折本・糸綴じ製本・上製本・コデックス本・コプト綴じ・並製本・リング製本・函入り・特装本といったジャンルに分類され、ありとあらゆる世界のブックデザインが約100事例載っています。読み応えのある内容となっていますよ。
中には、こんな形状も出来るの!?と驚くような、今まで見たことのないブックデザインもちらほら。世界にはいろんなデザインがあるんだなぁと改めて感心してしまいます。
こちらはなんと体温に反応して葉の模様が緑色に浮かび上がる仕掛けのブックデザイン。表紙が様々な模様に変化するなんておもしろいですね…!
きっとhaconiwa読者の皆さんにとっても、新しいデザインの発見やアイデアの刺激に繋がる内容になっていると思います。
このほか、世界のブックデザイナーのインタビューも掲載。ブックデザインへの思いや、自身が手がけた書籍に対する裏話など、普段なかなか知ることの出来ない内容が綴られています。クリエイターやデザイナーさんはきっと参考になると思いますよ!
いかがでしたか?今回ご紹介したのは、盛りだくさんの内容の中のほんの一部。実例集としてじっくり読むのはもちろん、美しいデザインばかりなので作品集のように眺めるだけでも楽しめる1冊です。気になった方は是非チェックしてみてくださいね〜!
ワールドブックデザイン
発行:グラフィック社
編集:グラフィック社編集部
発売日:2020年1月刊行
仕様:B5変形 総240頁
定価:本体3,900円(税別)
ISBN:978-4-7661-3308-0
分類コード:C3070
URL: http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=40195
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