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週末読みたい本『日本のロゴ・マーク50年』

週末読みたい本『日本のロゴ・マーク50年』

こんにちは。haconiwa編集部のきさらちさとです。
私たちが日常の中で触れているロゴ・マークのデザイン。昭和のロゴを今見るとレトロさが新鮮に見えたり、最近登場したばかりのデザインには斬新さを感じたりと、少なからずその時代を反映しているように思えます。本日ご紹介するのは、そんなロゴ・マークのデザインに浸ることができる一冊『日本のロゴ・マーク50年』です。

タイポグラフィの名作約1000点をアーカイブ。

日本タイポグラフィ協会は、1969年創刊の『日本レタリング年鑑』から『日本タイポグラフィ年鑑2019』まで、合計40冊の年鑑を発行しています。『日本のロゴ・マーク50年』はそれらに掲載された作品の中から、名作約1,000点を年代ごとに紹介する一冊。日本タイポグラフィの歴史の変遷を見ながら「今」を知ることができる、永久保存版となっているんです!

日本のロゴ・マーク50年_01
細かく年代分けされているのが特徴的な本書。ロゴ・マークのデザインを年代ごとに見られるのが最大の魅力ですが、各年代の見出しで日本タイポグラフィ協会会員のデザイナーによる解説が読めるのもポイントです。時代背景とその時代の中でのタイポグラフィの表現方法が説明されていて、とても興味深い内容になっていますよ。

それでは、早速中身を見ていきましょう。

お馴染みのものから、最新のデザインまで。

先ほどお伝えした通り、50年分、約1,000点のロゴ・マークを収録している本書。まだ自分が生まれていない時代のものから、最近のものまで一挙に見てみると面白いですよ!

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こちらは1974年の年鑑から。今では当たり前に街中で見かけるロングライフなデザインもありますね。

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こちらは1976年のページ。今は使われていないロゴは、あまり目に触れる機会がないので貴重です。

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1999年は何があった年かな?と思い出しながら見てみると、当時の流行やコンセプトなどの時代背景が映し出されているような気がします。人によっては懐かしく、人によっては新鮮なものに見えてくるのが面白いですね!

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2000年代以降はカラーのロゴも掲載しています。インターネットやデジタルが急速に進んだ時代は、果たして無機質なものになったのか。かえって有機的であったり、手書きのようなアナログ表現に幅が広がったりしているのでは?と、ページをめくりながら感じました。

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ここまで見てみて私が感じたのは、今に近づくにつれて中性的でやさしいものが増えているな、ということ。みなさんも時代を通して見てみることで、何か感じるところがあるかもしれません。その時代を反映する、またはその時代を作り出しているロゴ・マーク。本書に掲載されているような今までのデザインはもちろん、今後も注目してみてはいかがでしょうか。

年鑑表紙一覧も収録。

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書籍の後半には、合計40冊にもわたる年鑑の表紙一覧も収録されています。表紙のグラフィックからも歴史を読み取ることができるかも。クリエイターさんや、これからデザインを学ぶ方は必ず見ておくべきこの一冊をお見逃しなく!

日本のロゴ・マーク50年

著者:日本タイポグラフィ協会
価格:¥3,990(税別)
仕様:B5判(257×182mm)480ページ
ISBN:978-4-7562-5293-7 C3070
発行元 :PIE International
URL:https://pie.co.jp/book/i/5293/

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