DESIGN クリエイティブなモノ・コト
週末読みたい本『ブックデザイン365』

こんにちは。haconiwa編集部のきさらちさとです。
中々外出できないこんな時だからこそ、おうち時間を本と一緒に過ごすのはいかがでしょうか。私も先日、本棚を整理して昔読んだ本を改めて見返したり、インテリアの一部にもなるデザインのものは、表紙を見えるようにしたりして、楽しんでいました。さて、本日ご紹介するのは思わず手に取りたくなる本に出会うための本、『ブックデザイン365』です。
約365冊の売り場で輝くブックデザインを紹介。
文芸書をはじめ、実用書やビジネス書、辞典まで…。書籍の内容を伝えながら、美しくも斬新な表現に挑んだブックデザインを厳選し、365冊以上を紹介している本書。書籍の概要だけでなく、デザインコンセプトや用紙・特殊加工の情報まで、クリエイターにとって気になる情報がしっかり記載されているんです!
本の構成は、文学・小説、社会・ビジネス、実用・辞書、絵本・児童向けにジャンル分けされており、各見出しには本の背表紙が並んでいる写真が。背表紙で手に取ることも多いので、ここのデザインも気になりますよね。
それでは、早速中身を見ていきましょう。
本の内容を想像させる、幅広いデザイン。
大きく掲載された装丁の写真は、書店に置かれたそのままの姿、つまり帯が巻かれた状態で掲載されています。主に広告的な役割を担う「帯」も、ほとんどのケースで「カバー」と同じデザイナーが担当していて、カバーと帯の関係性にも心血が注がれているのだとか。
右下には帯を取った状態の写真も掲載されているので、帯の有無で見え方の違いや印象が変わることも確認できるようになっています。
こちらは文字だけで構成されている装丁。文字をグラフィカルに表現し、本の内容を想像させるようなデザインです。
手書き風のタイトルと写真を組み合わせた装丁は、本棚に置いておきたくなるようなかわいらしさがあります。
インパクトのある言葉で、パッと見たときに思わず注目してしまう実用書の装丁。表紙だけでどんな内容か伝わってきて、使用しているフォントやイラストによって、親しみやすいデザインになっています。
私が気になったのはこの2点。本のカバーと帯が一体になってデザインが成立しており、ついつい付けたり外したりしたくなってしまう、心くすぐられるデザイン。帯は広告としての役目だけではないということを感じました。
本体表紙のデザインが見られる!
本を買ったとき、必ずカバーの下の本体表紙のデザインが気になって、わくわくしながらカバーを外す私。なんと、その一部を紹介しているページもあるんです!
本の世界観を感じたり、まるで包装紙のようなものがあったりと見ていて楽しいです。
書籍の後半には、青山ブックセンター本店の店長 山下さんのインタビューも掲載。お客さんが手に取る前に書店員さんが手に取るので、ブックデザインを考える上でのポイントとなるようなヒントが沢山記載されていました。
いつも自分があまり読まないジャンルの本との出会いや、本棚にどの本を迎え入れようか、わくわくしたくなってくる『ブックデザイン365』。クリエイターさんや、これからデザインを学ぶ方にも是非みていただきたい一冊です。
著者:パイ インターナショナル
価格:¥3,600(税別)
仕様:B5判(257×182mm)320ページ
ISBN:978-4-7562-5315-6 C3070
発行元 :PIE International
URL:https://pie.co.jp/book/i/5315/
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