DESIGN クリエイティブなモノ・コト
現代の暮らしに合わせたお茶の時間を。岐阜の老舗窯元と静岡のデザイナーで作る現代の茶器「frustum」シリーズ

こんにちは、haconiwaキュレーターのカナコです。そろそろお茶の美味しい季節ですね〜。先日、日本茶ギフト特集をご紹介しましたが、今日は、そんなお茶に合わせて使いたい、素敵な茶器をご紹介します。
創業150年の窯元と現代のデザイナーの感性がコラボレーションした茶器が誕生。
みなさんご存知の通り、お茶は、古くから多くの日本人に馴染み深いもの。そんなお茶の文化を支えてきたものの一つが、陶器の国内生産量一位の産地である岐阜・多治見の美濃焼でした。
岐阜県土岐市の窯元「晋山窯ヤマツ株式会社」は、創業150周年を迎える老舗の窯元。茶器一筋でものづくりを行ってきましたが、お茶の在り方が多様化している現在、それを支える茶器や陶器も共に変わっていくべきではないのかと感じ始めていました。その思いから実現したのが、オリジナルプロダクトレーベル「knot」を主宰する静岡のデザイン事務所・マグ デザインラボとコラボレーション。新しい時代のための茶器を生み出すプロジェクトです。
そもそも、茶器(特に土瓶や急須)を持っている家庭が少なくなっている今。暮らしに合う土瓶を開発することは、茶のある暮らしを守ることとも言えます。そこで開発したのが、日本で親しまれたお茶の暮らしをこれからも守っていくための茶器「frustum(フラスタム)」です。従来から大切につくられてきた茶器の生産をしっかり守っていくという意味を込めた「Traditional」をコンセプトに、これまでにない新しい茶器が誕生しました。
現代の暮らしにフィットする、新しい茶器のかたち。
家族の団欒にこれからもお茶があるように、との想いが込められたfrustum。
釉薬は、黒釉・素焼釉・白釉の3種類が使われています。どれもあたたかみを感じる、シンプルなカラーなので、手持ちの食器やインテリアともマッチしますね。



コンセプトモデルとなった「素焼釉(素焼きの肌にできるだけ近い色と手触りを求めた釉薬0」は、この茶器のために開発された、特別な色なんだそう。手触りや舌触りが少しずつ異なる釉薬は、使い勝手も味も少しずつ違うものです。シーンに合わせて、お気に入りのカラーをチョイスしてみてくださいね。
●Frustum pot
現代の暮らしに合わせデザインをリファインした土瓶。日本の東北地方で作られる鉄瓶などで古くから見られる形を引用した中腹のエッジをデザインに採用したことで、どこか懐かしくどこか新しいシルエットが生まれました。容量の多い土瓶である上、茶漉しがセットになっているため、使い勝手もよく、手軽にお茶の時間を楽しめますよ。
税込価格:8448円
メーカー:晋山窯ヤマツ株式会社(岐阜)
カラー:黒釉 / 白釉 / 素焼釉
サイズ:W170×D140×H190mm
https://knot.website/products/frustum_pot.html
●Frustum cup
中腹で強く付けたエッジのために、感覚的に持ちやすくなった湯呑。飲み口に向かって少しつぼんでいくような形によって、飲み口と鼻の距離が自然と近づき、お茶の香りを楽しめるデザインになっています。
税込価格:1628円
メーカー:晋山窯ヤマツ株式会社(岐阜)
カラー:黒釉/白釉/素焼釉
サイズ:W72×D72×H90mm
素材:陶磁器
https://knot.website/products/frustum_cup.html
今までとは違う、お茶の体験を!
frustumシリーズは、ドイツの権威ある国際デザイン賞 red dot award 2020 で、product design 部門を受賞した、今注目のプロダクトです。今回はシリーズ第一弾をご紹介しましたが、第二弾商品として「煎茶」「一輪挿し」の発売も予定されているそう。今後の展開にも注目です〜。
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