DESIGN クリエイティブなモノ・コト

一瞬一瞬を映し出す。活けられた花がそのままアートになる花瓶「Picture」

一瞬一瞬を映し出す。活けられた花がそのままアートになる花瓶「Picture」

こんにちは、haconiwaキュレーターのカナコです。
本日は、花そのものの美しさを際立たせるという、今までになかったコンセプトとデザインが素敵な花瓶をご紹介します。

試作を重ね、4年を経て実現。

ゴッホのひまわりや、モネの睡蓮をはじめとして、アーティストは、花の絵をよく描いて来ました。2つとして同じものはなく、状態によっても見え方が変わる花は、そのままで美しく、だからこそアーティストにとって魅力的なモチーフなのではないでしょうか。今回ご紹介する花瓶「Picture」は、アーティストが筆で花をキャンバスに定着させるのに対し、生きた花を生きたまま絵にできないかという、インダストリアルデザイナーの大口進也さんのアイデアから生まれました。

2016年から試作が重ねられて来たPicture。3回目の制作となる今回、ついに製品化が実現しました。試作1では背景部分が不安定で倒れやすく、試作2では理想の形にしすぎたことで量産が難しかったそう。そのような点を改善し、日常に使う花瓶として機能しながら、当初のコンセプトが形となったPictureが誕生したんです。

プロダクトとしても美しい。花の背景としての花瓶

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Pictureは、円形を基本形状としてデザインがまとめられています。構造としては、2.3ミリ厚のラグビーボール状の底面パーツに、円形に切り取られたわずか0.8㎜厚のスチールの板を曲げ、点接合しているというシンプルなもの。シンプルだからこそ、曲げや溶接、塗装といった1つ1つの工程を職人さんが手作業で微調整をしながら、丁寧に仕上げています。制作について詳しくはこちらの記事に書かれていますので、ぜひ読んでみてくださいね。

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幾何学形態で構成されたモダンで洗練されたデザインと、職人さんの手仕事とのコラボレーションで生まれた形は、プロダクト単体としても、はっとするような美しさを備えています。

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花は、花瓶の円形の背景をカーブさせて生まれた中央の空間に活けるんです。背景があることによって、活けられた花がまるで1枚の絵のように見えて来ませんか。

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活ける花によって、大きく印象が変わるのも特徴的。小さな花を活ければこじんまりとした可愛らしさを、大ぶりの花を活ければ、存在感や、周囲の空間までも引き立てる迫力を感じられます。

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実際に花を活ける部分にはガラス瓶が設置されているので、水替えなどの手入れも行いやすいんです。

花の一瞬の美しさを感じてみませんか。

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花は好きだけど、なかなかしっくりくる花瓶と出会えないという方もいらっしゃるかもしれません。ぜひ、Pictureに花を活けて、花そのものの魅力や、日々移ろう美しさに目を向けてみませんか?

Picture
税込価格:19800円
素材:【本体】スチール 【花瓶部分】ガラス 【裏面】フェルト
サイズ:【横】297mm 【縦】280mm 【奥】79mm
重さ:680g
カラー:艶消 白(焼付塗装)
パッケージ:白ダンボール
生産地:富山
https://oguchidesign-shop.stores.jp/items/5edb607434ef015d044a657e

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