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週末読みたい本『大正昭和レトロチラシ 商業デザインにみる大大阪』

週末読みたい本『大正昭和レトロチラシ 商業デザインにみる大大阪』

こんにちは。haconiwa編集部 moです。
季節もだんだん深まり、読書の秋ですね〜。今週末オススメする1冊は、『大正昭和レトロチラシ 商業デザインにみる大大阪』。レトロデザインがお好きなみなさん、必見です!

約360点をオールカラーで掲載する、読み応えのある1冊

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本書は、大正・昭和初期の大阪の繁華街で配布されたチラシのなかから優れたデザインのものを厳選し、収載。約360点のチラシがなんとオールカラーで楽しめる1冊なんです。
今見てもなお色褪せない高いデザイン性や大胆な構図は、グラフィックやフォントデザインのアイデアの参考にもなるのでは?

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デパートの案内図、小売店の商品案内、劇場・レビュー案内をはじめとする多様な広告チラシの数々は、まるで当時にタイプスリップしたかのように、活気ある時代の賑やかな市井の人々の暮らしぶりをのぞき見ることができます。
特にカフェーのチラシは、アール・ヌーヴォーやアール・デコの異国情緒の雰囲気が漂うモダンなものばかり。今見ても、とても素敵なデザインです…!

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こちらは、大正から昭和初期に西区堀江(四ツ橋)で店を構え、人気を博した大阪初のパン屋「マルキパン 」の広告。美味しそうな食パン一斤と牛乳瓶のイラストと、“夏の食事と炊事の単純化!”というキャッチコピーの独特なフォントが可愛いです。大阪初のパン屋とのことですが、当時パンは夏の食事だったんですね…!

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中にはライオン歯磨や牛乳石鹸など現在でも耳にするメーカーのチラシも発見!隅々まで読み込んでいくと、現代につながるキーワードがあり、とても楽しいです。

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華やかなチラシの一方で、選挙ビラなど政治に関わるチラシも興味深いです。シンプルなデザインに、必死のコピーが生々しく、時代の考証を楽しむことができます。

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約360点のレトロなチラシが詰まった本書は、とても読み応えのある1冊です。オールカラーなのでチラシの文字まで隅々読み込むことができ、当時の大阪にタイプスリップした気分に浸れますよ。デザイナーやクリエイターの皆さんは、レトロデザインの参考書としてもぴったり!是非この秋の読書のお供にチョイスしてみてくださいね〜!

大正昭和レトロチラシ 商業デザインにみる大大阪

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出版社 : 青幻舎 (2020/6/18)
著者:橋爪節也
定価:2,300円+税
仕様:B6サイズ、256ページ
ISBN978-4-86152-786-9 C2070
http://www.seigensha.com/books/978-4-86152-786-9

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