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週末読みたい本『だれも知らないレオ・レオーニ』

週末読みたい本『だれも知らないレオ・レオーニ』

こんにちは。haconiwa編集部 moです。
本日ご紹介する1冊は、絵本好きの皆さんや、グラフィック・アートに携わる皆さんにオススメの『だれも知らないレオ・レオーニ』です。

グラフィックデザインから絵画・彫刻など、レオ・レオーニの人生を紐解く1冊!

レオ・レオーニと聞いて私がまず思い浮かんだのは、絵本『スイミー』です。レオ・レオーニといえば、そのほか『フレデリック』『あおくんときいろちゃん』などの作品で、誰もが知っている絵本作家ですよね。しかし、実はレオが絵本制作を開始したのは彼が49歳の時なんだそう。

本書は、絵本作家としてだけでなく、レオ・レオーニの知られざる経歴や作品を一挙に網羅した1冊。一体どんな内容になっているのでしょうか。

●グラフィックデザインとイラストレーション

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10〜20代前半では抽象画に打ち込んでいたというレオですが、結婚後は広告業界でグラフィックデザイナーとしてキャリアを積んだそう。

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ミラノ時代の創造の原点から、アメリカの広告業界で活躍するまで、経歴紹介とともに彼のあらゆる作品で知ることができます。

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先進的なデザインと、ユニークで愛らしいイラストレーションや、カラフルな色使いのグラフィックデザインはどれも素敵で、のちの絵本の世界へ繋がっているのがよくわかります。

●絵画と彫刻

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グラフィックデザイナー、アートディレクターとして働く傍ら、絵画や彫刻作品も作り続けていたというレオ。本書では初期のタブローから晩年までに描かれた作品群を紹介するとともに、制作背景にあるレオの人生と思想を垣間見ることができます。

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こちらは、ブロンズ彫刻の作品「平行植物」がある、レオ・レオーニの庭。絵本作品とはまた違った世界観はとても刺激的で、同一人物から作り出される作品であることに驚かされます!

●絵本

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もちろん、絵本作家としてのキャリアについてもたっぷり紹介されています。「絵本作家レオ・レオーニ」が誕生した経緯、また数々の絵本からより深く彼の思想、創作の姿勢を知ることができる内容となっています。

このほか、レオは戦争や人種や性別による差別に反対し、平和を訴え、政治的な活動に参加する一面もありました。本書には、それを裏付けるように近年の調査ではじめて発見された風刺画なども収録されています。

これまで知らなかったレオ・レオーニの人生や作品群は、きっとクリエイターやデザイナーの皆さんにも刺激になる内容ではないでしょうか。気になる方はチェックしてみてくださいね。

また、現在、書籍内に収録された作品をほぼすべて鑑賞することができる展覧会も板橋区立美術館で開催中です。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

だれも知らないレオ・レオーニ

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出版社:玄光社 (2020/8/31)
著者:森泉文美、松岡希代子
定価:本体2,500円+税
仕様:A5判 224ページ
ISBN978-4-7683-1348-0
http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=22779

「だれも知らないレオ・レオーニ展」

会期:2020年10月24日(土)~2021年1月11日(月・祝)
時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
会場:板橋区立美術館
休館日:月曜日・年末年始
*ただし、11月23日、1月11日は祝日のため開館し、11月24日休館。
WEBサイト:https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001385/4001386.html
*要予約ですが、定員に達していない場合には当日でも入場が可能。

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