DESIGN クリエイティブなモノ・コト
週末読みたい本『たのしく、イラストディレクション!』

こんにちは。haconiwa編集部のさんどです。
本日は、イラストレーションを用いてデザイン制作をするデザイナーやディレクター、編集者必読『たのしく、イラストディレクション!』をご紹介します。イラストを発注する方に向けた本ですが、イラストレーターをはじめすべてのクリエイターにおすすめしたい一冊です。
目で見てたのしい、読んで「なるほど」!イラストレーターとのコンテンツ制作の進め方がわかる一冊
雑誌や書籍、企業のウェブサイトなどのデザインを手がけてきた著者の白川桃子さんが、イラストレーションの効果や魅力、発注から完成までの一連の流れをわかりやすく解説した本書。
深川優さんのキュートなイラストがふんだんに散りばめられていて、眺めているだけでも楽しめます。
それでは早速、中身を見ていきましょう〜!
本書は全5章で構成されていて、第1章では6つのステップをたどりながら制作の進め方を学びます。
制作物におけるイラストレーションの役割や、発注者としての心構え、「どうしてイラストを使うのか?」「どんな制作物にしたいのか?」という基本的な部分から一つ一つ段階を踏んで理解することができます。
各ステップの冒頭はマンガになっているのも本書の特徴。ストーリーを追いながらたのしく読み進められます。
こちらはテクスチャや構図、配色の違いによる印象の変化を説明したイラストです。同じイラストでも、テクスチャによってこんなに雰囲気が変わるんですね!
各ステップの最後には、要点をまとめたおさらいページがあるので、学んだことをきちんと整理することができるのも嬉しいポイントです!
イラストレーションへの修正指示のポイントもお手本を交えながら解説されています。
赤入れの見本はそのまま参考にできそう!
請求書や完成後のイラストレーターへの連絡など、細かいけれど大事なタスクもしっかり記載されているので、初めてのディレクションも安心です!
第2章から第3章は、実際にイラストレーションを用いて制作された実例紹介。
商品パッケージや学校案内など、街で目にしたことがあるかもしれないデザイン達がどんなコンセプトで企画され、どんな工程を経て完成したのかを垣間見ることができます。
本の装丁、駅ナカ広告なども紹介されていて、アイデアの役に立つだけでなく美しいデザインを見ているだけでうっとりしてしまいます!
第4章はつくり手へのインタビュー。イラストレーターやアートディレクター、編集者など計7名のつくり手が、イラストレーションへの想いや仕事で大切にしていることを語っています。
最後の第5章では、著作権の法律的な内容や契約の種類について詳しく解説されています。著作権について知ることは、イラストレーターの権利を守り、思わぬトラブルを防ぐためにとても重要なこと。
「こんな場合はどうすれば良いの?」といったケーススタディーも掲載されているので、実際に仕事を進めていく際に参照できそうです。
ちなみにカバーをはずすと……このようなかわいいイラストが現れます!
反対側にもイラストが続いているのでぜひお手にとって見てみてくださいね。
キュートなイラストや素敵なデザインを堪能しながら、イラストディレクションを基本から学べる一冊。これを読めば、デザイン制作を今まで以上にたのしく進められるのではないでしょうか。
発行元:ビー・エヌ・エヌ(2021/1/15)
編著:白川桃子
イラストレーション:深川優
定価:本体2,500円+税
ISBN:978-4-8025-1125-4 C3070
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