DESIGN クリエイティブなモノ・コト
隈研吾とサンゲツがコラボ。日本古来の「陰影」の美しさを表現した壁紙・床材のコレクション「KAGETOHIKARI(カゲトヒカリ)」

こんにちは。haconiwa編集部のさんどです。
みなさん、「日本らしい美しさ」と聞いてどんなものを思い浮かべますか?本日は、隈研吾氏とサンゲツのコラボレーションで生まれた、伝統的な日本の美を表現した壁紙・床材のコレクションをご紹介します。
「雲の上の図書館」を手がけた隈研吾氏とサンゲツのコラボで誕生。「KAGETOHIKARI(カゲトヒカリ)」
日本を代表する建築家・隈研吾氏とあらゆる建築物の内装材を手がけるサンゲツのコラボレーションによって誕生した、「KAGETOHIKARI(カゲトヒカリ)」。空間に現れる陰影の中でかすかな光の移ろい、揺らぎ、重なりという「カゲ」と「ヒカリ」による表情を表現した壁紙・床材コレクションです。
隈研吾氏とサンゲツは「伝統的な日本の美を壁紙・床材に如何に表せるか」をテーマに対話を重ねた結果、「ヒカリ」を重視する西洋文化と対照的に、日本文化において大切にされてきた「カゲ」に着目しました。「カゲ」が重なる陰影の中での美しさを、壁紙や床材で表現しようと試みています。
「商品を手に取る人々が想像をふくらませながら自由な発想で空間をつくってほしい」という隈氏の想いから、五感を刺激し、受け手により自由な捉え方ができるオノマトペを頼りにデザインされているのだそう。
隈研吾氏が「カゲ」に見出した美しさを表現したオノマトペは商品名にも採用され、レイヤーの奥行きを感じる「しゃらしゃら」、やわらかな霧のようにけぶる「もわもわ」、粒子による陰影が表情豊かな「つぶつぶ」の3つのカテゴリーで構成されています。
それぞれのオノマトペのイメージが「点」「線」「曲線」のような普遍的な要素を組み合わせてデザインされていて、シンプルながら様々な解釈ができそうな奥深いデザインです。
製品の細かな質感やディテールは、動画でわかりやすく感じることができますよ。

こうして生まれた新しい表現は日本全国の技術者・職人の卓越した技術によって実現されました。編む、織る、重ねる、漉く、染める、整える……。様々なものづくりの技術が、商品に結集されているんですね!
またブランドサイトでは、商品ができるまでのストーリーや製作工程、隈研吾氏とサンゲツ代表取締役・安田氏の対談を見ることができます。
光の強さによって変わる素材の表情を自分で動かしながら感じられるシミュレーターや、思考やアイデアのかけらを覗き見ることができる「隈研吾×サンゲツ 思考プロセスの旅」など、体験型のコンテンツもあり見応えのあるサイトになっています。気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
KAGETOHIKARI(カゲトヒカリ)
ブランドサイト:
https://www.sangetsu.co.jp/newproduct/kagetohikari/
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