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週末読みたい本『やきもの文様事典』

こんにちは。haconiwa編集部のcococoです。今回は、やきものに描かれていた器の文様を100種類以上掲載する一冊、『やきもの文様事典』をご紹介します。
やきものの文様を100種類以上掲載し、文様のあれこれを解説した一冊
本書は、主に日本のやきものに施されてきた約100種類もの文様を、その模様の意味や時代背景などとあわせて紹介。古来よりやきものには様々な文様が施され、それらの文様はやきものの絵付け技法とともに進化してきました。やきものは単なる器としてだけでなく、美術品として愛でる対象にまでなっています。
鉄絵や染付・色絵などの伝統的な文様から、近現代の作家の文様まで網羅していて資料性が高く、やきものの文様への知識を深められます。また、各絵付け技法や器面へのレイアウト方法についても、貴重な下図などの資料とともに解説。1冊読み終わる頃には、文様についての詳しくなっていること間違いなしです!
文様の意味や歴史的背景まで、鑑賞のポイントをしっかり学べる
本書は、やきものの文様の変革を始め、文様の種類や装飾技法、アイデアスケッチまで、文様について紐解きます。丁寧に解説してくれるので、文様のことがあまり詳しくない方でも、スラスラと読み進めることができますよ。
見ているだけで楽しい!幾何学模様や植物など、多種多様な文様
今回は掲載されている文様の中から、いくつか文様をピックアップしてご紹介!実際の器が写真で掲載されているので、眺めているだけでも楽しいですよ〜。
まずはこちらの、オーソドックスな円の文様。同じ円でも、デザインが違うと雰囲気がガラッと変わりますよね。シンプルでモダンなデザインもあり、いろいろな展開があって驚きです。
交差する線が特徴の格子の文様は、バリエーションが豊か。チェック柄のような「弁慶格子」など、モダンなデザインもあるんです。古来より織物の文様として用いられてきた格子は、昔からいろいろなやきものの産地で使われているそうですよ。
お花の文様の器ってよく見かけますよね。中でも優美な椿は、昔から文様に重宝されてきたモチーフ。大きく華やかな赤色の文様は、インパクトがあって素敵です。
ぶどうや桃などの、可愛らしいフルーツの文様も!ぶどうは豊穣、桃は長寿を意味し、縁起の良いモチーフなので、飾って置くのにもぴったりです。
「唐子」は、中国の衣装を身にまとった子供達がモチーフ。家庭繁栄を表していて、それぞれの文様にストーリー性も感じられます。思わず微笑んでしまうほっこりするかわいさです。
歴史ある図案のアイデアスケッチも
本書ではなんと、完成形の器だけではなく、図案のアイデアスケッチまで掲載されています。全国で所蔵されている、職人たちが書き上げた貴重なスケッチも見応えがありますよ。
お皿などの平面的な模様は、このように平面的にスケッチするのだとか。繊細で美しい線に、思わず見惚れてしまいます。
裏表紙も、カラフルなやきものが並んでいてかわいい!お好きな文様を見つけてみてくださいね。
やきものの文様の魅力が詰まった『やきもの文様事典』はこちらで購入できます。気になった方はぜひチェックしてみてくださいね〜!
やきもの文様事典
著作:陶工房編集部
価格:2,750円(税込)
ISBN:978-4-416-52138-0
ページ数:168P
仕様:B5変(縦210mm×横182mm)
発行元:誠文堂新光社
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