DESIGN クリエイティブなモノ・コト
建築の発想と素材から生まれた「暮らしの道具」を制作。隈研吾×中川政七商店プロジェクト「Kuma to Shika」

こんにちは。haconiwa編集部のさんどです。
本日は、中川政七商店と隈研吾のコラボレーションから生まれたプロジェクト「Kuma to Shika」をご紹介します。工芸や雑貨好き、そして建築好きの方は要チェックですよ〜!
建築の発想や素材から生まれる「暮らしの道具」
1716年の創業以来、300年にわたって日本の工芸をベースにしたものづくりを行う老舗・中川政七商店が、建築家・隈研吾氏が主宰する隈研吾建築都市設計事務所とのコラボレーションプロジェクト「Kuma to Shika(くまとしか)」を立ち上げました。
その土地の環境や文化に溶け込み、素材を大切にする隈研吾氏と、日本各地の素材・技術・風習を活かしたものづくりをする中川政七商店が「建築と工芸がひとつになるものづくり」を目指してスタートした本プロジェクト。建築の発想や素材を工芸に取り入れることで生まれる暮らしの道具全10種を展開しています。
本日は、その中から特に気になった商品をピックアップしてお届けしていきます!

Kuma to Shikaでは、隈研吾氏や日本古来の建築技法の「発想」、そして建築現場で使用される「素材」の2つのアプローチから商品を開発。
「組木の飾り棚」には、日本の木造建築で用いる組木の技法が生かされています。単純な台形のパーツも、組み合わせると起伏が生まれるのがおもしろい!付属のフックで複数の棚を並べて壁にかけることで表面起伏が複雑な模様のようになり、より表情豊かな壁面がつくれます。

「和紙の折りタペストリー」には、手漉き製法でつくった和紙を使用。木のチップを和紙に漉き込むことで、紙が原料の木に戻ったような荒い質感に仕上げているのだそう。幾何学パターンの折りによって浮かび上がる陰影が印象的です。

建築の「素材」から生まれたのは、こちらのトートバッグ。建築現場で使われる塗料や砂塵の飛散防止用のメッシュシートが使われています。裾が広がったスカートのような形がかわいい!
建築現場で使用する丈夫な素材なうえ、プリーツ加工できれいに折り畳むことができるので使い勝手がよく、重宝しそうなアイテムです。
建築によく用いるスギ・クマザサを使い、「ボタニカル・ダイ」という特殊な染色技法で染めた花ふきんは、素材の色を活かした穏やかな色合いが素敵。色落ちしにくく、長く使えるのが嬉しいですね。
今回ご紹介した商品は、中川政七商店の一部直営店またはオンラインショップで購入できます。さらに現在東京国立近代美術館で開催中の「隈研吾展」でも数量限定で販売されているので、気になる方は展示と合わせてチェックしてみてください。
Kuma to Shika
HP(中川政七商店オンラインショップ):https://www.nakagawa-masashichi.jp/shop/e/ev0353/
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