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使われずに眠っている漆器や木地を、美しい塗装で再生。福井県鯖江市で誕生したプロジェクト「MARUHIRO SPRAY」

使われずに眠っている漆器や木地を、美しい塗装で再生。福井県鯖江市で誕生したプロジェクト「MARUHIRO SPRAY」

こんにちは。haconiwa編集部のさんどです。
本日は、器やものづくりが好きな方に見ていただきたい、モダンなデザインが魅力の漆器をご紹介します。

モダンなデザインに注目。デッドストックを活用した実験的なプロジェクト

MARUHIRO SPRAY

「MARUHIRO SUPRAY」は、デッドストック(流通しなかった商品や塗装前の木地、試作品)の漆器や木地に塗装を施して再生させる実験的なプロジェクトです。製造を手がけるのは、越前漆器の産地・福井県鯖江市で木製品の吹付塗装を行う丸廣意匠。プロダクトデザインにはMUTEのイトウケンジ氏、プロデュースとして福井県で木製を中心としたプロダクトを制作するろくろ舎が参画し、3社合同で取り組んでいます。

使われていない素材を廃棄するのではなく、手を加えることで新たな価値を探りたいという思いから始まったこのプロジェクト。一見古風な印象を受ける昔ながらのお皿やお膳がMARUHIRO SUPRAYの手によってモダンにアップデートされています。今回は私が特に気になった商品をそれぞれお見せしていきます!

MARUHIRO SPRAY
MS_037(隅丸お重)

MARUHIRO SPRAY
MS_016(ホタテ型膳)

こちらは、鮮やかな色やポップな柄が斬新なお重と会席料理用のお膳。漆器の概念が覆されるほどスタイリッシュに仕上げられています!上の隅丸お重は、シンプルに見えて容器の内側と外側の面で艶あり/なしが塗り分けられるなど細部にもこだわりが。

MARUHIRO SPRAY

MARUHIRO SPRAY
MS_017(三段小重)

ルービックキューブのような見た目が印象的なこちらは、こう見えて小ぶりな重箱。表面には、石の肌のようなざらざらとした質感に仕上げる石目塗りが施されています。
重箱と言うと特別な日に使用する重厚感のあるイメージですが、このようなデザインだと様々なシーンで気軽に使ってみたくなりますね。

MARUHIRO SPRAYMARUHIRO SPRAY

下地から始まり仕上げの上塗りまで、何度も塗装と研磨を繰り返して、ひとつひとつ丁寧に仕上げられています。使われずに眠っていた素材も、塗装によってスタイリッシュなデザインに生まれ変わらせることができるんですね。

MARUHIRO SPRAY

伝統的な技法だけにこだわらず、新たな塗装の表情を追求する丸廣意匠によるMARUHIRO SPRAY。

商品はオンラインショップから購入できます。今回紹介したもの以外にも個性豊かな商品が並び、ギャラリーのように見るだけでも楽しめますよ。すべて一点ものなので、一度きりの出会いを楽しんでくださいね。

MARUHIRO SPRAY
オンラインショップ:
https://maruhiroisho.theshop.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/maruhiroisho/

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