DESIGN クリエイティブなモノ・コト
週末読みたい本『ビームス ジャパン 銘品のススメ』

こんにちは。haconiwa編集部 モリサワです。
本日は、『ビームス ジャパン 銘品のススメ』をご紹介します。民藝好きの方はもちろん、旅好きな方、デザインなどに興味のある方にオススメの1冊!日本全国の民藝やプロダクトを通して、じっくりと日本を旅してみたくなります~。
民藝からプロダクトまで、旅で出会った銘品をエピソードとともに紹介!
日本のカルチャーを国内外に発信する「ビームス ジャパン」。
本書は、ビームス ジャパンのディレクター鈴木修司さんが、バイヤーとして5年に渡り、旅で出会った日本全国47都道府県の魅力や銘品を紹介するエッセイ。
この本の中の「銘品」とは、モノ自体に魅力があるばかりではなく、その土地の地域性や文化、歴史、作り手の思いなど…さまざまな要素を含めて“銘品”として紹介しています。
本編では、日本の最北である北海道から順に、各地の銘品が紹介されていきます。
こちらは、秋田県・湯沢市の「秋田木工のスツール」。1958年の誕生以来、60年以上販売され続けているスタッキングツールです。
日本のライフスタイルに合わせた無駄のないコンパクトなフォルム。金属やプラスチックではなく、あえて木材で制作されている佇まいがたまりません。
続いて気になったのは、福島県・西会津町の「ベコ太郎べこ」。福島の郷土玩具“赤べこ”をモチーフにした愛嬌のあるキャラクターです。
ここでは福島県の情報誌『ふくしままっぷ』のキャラクターとして考えられた、ベコ太郎べこ誕生までのエピソードが詳しく書かれています。
赤べこは4本脚ですが、右のベコ太郎べこは、よくみてみると2本脚で立っているのがわかりますか?どうしたら2本脚で立てるか。もうひとつの郷土玩具“起き上がり小法師”をヒントに地元の「野沢民芸」さんのアイデアから作られたのだそう~。
こうしてエピソードを読んでいくと、だんだん銘品に対して愛着がわいてくるのが不思議です!



このように次々と、各都道府県47個それぞれの銘品のストーリーを1ページの大きな写真付きで読むことができるので、読み終わる頃にはすっかり、“銘品のとりこ”になってしまいます。「この土地にはこんな文化があったのか~」と、読んだ後に銘品の印象がガラリと変わるなんてこともありますよ~。
旅にまつわるコラムも見逃せない!
銘品紹介の合間には、「旅にまつわるエトセトラ」として、ディレクターの鈴木さんが書いたコラムも掲載されています。日本全国を巡っていた経験から、おもわぬ旅のヒントももらえるかも!?
民藝からプロダクトまで、旅で出会った魅力的な銘品をエピソードとともに紹介する「ビームス ジャパン 銘品のススメ」。
なかなか旅に出ることが難しい今、週末はこの本の銘品を通して、次の旅の計画をあれこれ構想してみてはいかがでしょうか?
発行元:トゥーヴァージンズ
著者:鈴木 修司(株式会社ビームス)
ブックデザイン:小酒井 祥悟、眞下 拓人(Siun)
写真:山口 恵史
仕様:四六判変型 /216ページ
定価:本体2,200円(税込)
ISBN:978-4-908406-17-1
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