こんにちは、haconiwa編集部の山北です。
ここ数年で家にいる時間がぐっと長くなり、生活用品やインテリアをじっくり検討して選ぶことが多くなりました。サスティナブルのトレンドに共感して、ブランドの背景や価値観に重きを置くようになった方もいるのではないでしょうか？本日は、そんなプロダクトやインテリアに興味がある方におすすめしたい一冊『ヘルス＆ビューティ グラフィックス・インテリア』をご紹介します。

世界中の美しいヘルスケア&ビューティブランド事例がこの一冊に。

コスメ、ヘアケア、製薬会社、ジムなど昨今市場を急拡大させるウェルネス関連ブランドはグラフィックデザインの大きなマーケットとしても注目されています。本書は、そんなブランドの中でも特に美しく、コンセプトを体現したデザイン事例を世界中から厳選して紹介するビジュアルブック。60以上ものブランド事例とともに、関連ジャンルで注目されるクリエイターのインタビューも掲載しています。

本書を開くと、まず序文としてペルタン・プロススタジオの創設者兼アートディレクター ローランド・ペルタンプロスの寄稿や、カバーストーリーとしてグロウン・アルケミストによる文章が掲載されています。新たな局面を迎えている現代のヘルス&ビューティー業界で視覚言語がどのような役割を担うのか、彼らの視点を理解することでより深くデザインを読み解けそうです。

各デザイン事例は「グラフィック・アイデンティティー」と「インテリア&建築」の2軸に分かれて紹介されています。
はじめの「グラフィック・アイデンティティー」の章では、製品のパッケージやブランドの名刺、ショッパー、販促グッズなどの事例をたっぷりの写真とともに掲載。

どの作品も目を惹く魅力的なグラフィックでありながら、ブランドが持つ清潔感や信頼感を感じる、美しさと医療的な側面のバランスが保たれたデザインばかり。海外の事例が多いので、普段は目にしないビジュアルに新しい刺激をもらえそうです！ミニマムでスタイリッシュなグラフィックの参考資料としても活用できそう。

クリニックや美容院など、インテリア&建築事例も掲載。

ふたつめの章「インテリア&建築」では、ヘルス・ビューティーにまつわる美しいインテリア事例を紹介。
ポップアップの化粧品カウンターから豪華な健康リゾートまで、ブランドのアイデンティティを表す内装空間。サービスや製品とのタッチポイントとなる場はどのようにデザインされているのか、ブランドを空間に視覚化した様々な事例が並びます。

ビビットなオレンジがアクセントになっているこの空間は、キエフの新興住宅にある子供向け外来クリニック「ドクターU.」。小さな子供でも安心して来院できるような“標準的ではない”雰囲気に留意して作られたそうで、ポップな色使いがまるで雑貨店のようです。

このように楽しげな内装から洗練された空間まで、行ってみたい〜！と思う場所ばかり。クリニックだけではなく、美容院や、ビューティーショップ、ホテルなど様々なジャンルの空間デザインを見ることができます。

掲載されている作品は、欧州だけでなく、韓国や中国のアジア圏など世界各地からピックアップされているのも魅力のひとつ。ヘルス・ビューティー界のデザインの潮流が世界中でどのように現れているのかを見て取ることができます。

巻末には、茶色いクラフト紙に印刷されたクリエイターへのインタビューページ「エキスパート トーク」を掲載。豊富なビジュアルを楽しんだ後は、ぜひ各国の最前線で活躍するクリエイターのインタビューを堪能してみてください。

現代の健康・美容ブランドを知れるだけでなく、スタイリッシュなデザインの参考書としても活躍しそうな『ヘルス＆ビューティ グラフィックス・インテリア』。ぜひ手にとってみてくださいね。