DESIGN クリエイティブなモノ・コト
有名建築がお弁当に変身!?新しい弁当箱をつくるプロジェクト「建築弁当」

こんにちは。haconiwa編集部のcococoです。
今回は、有名な建築をお弁当箱で再現した「建築弁当」をご紹介します!
名建築にインスパイアを受け、新たなお弁当箱をつくるプロジェクト。
建築弁当は、「いい建築は、いい弁当箱だ」をコンセプトに新しいお弁当箱を作るプロジェクト。建築をこよなく愛する、関谷 拓巳さん、大石 将平さん、飯田 瑛美さん、坂本 俊太さんの4人からなる「建築弁当設計室」が取り組んでいます。
『金沢21世紀美術館』や『Tokyo Apartment』などの有名建築をお弁当で再現している建築弁当。「いい空間構成は、いい弁当構成になる。」という考えから、弁当箱をアップデートし、新しい食の体験を追求しています。
「金沢21世紀美術館」のぐるぐる回るお弁当箱
まずご紹介するのは、妹島和世と西沢立衛による建築グループSANAAが設計した『金沢21世紀美術館』。「街に開かれた建築」というコンセプトの通り、円形の建築には決まった正面がなく、どこからでも入れる設計が特徴です。
同じように建築弁当では、お弁当から“正面”をなくしたデザインに落とし込んでいるんです。
円形のお弁当箱は、ターンテーブルのように回す事も!ぐるっと回せば、同じお弁当なのに違った景色が広がります。上から見ても容器の配置が絶妙で美しい…!回すたびに正面が変わるお弁当箱で、みんなでわいわい囲んで楽しみたいですね。
こだわりが詰まった容器にもご注目。四角い部屋、透明な部屋、丸い部屋のバリエーション豊かな容器は、色とりどりのおかずたちをより一層美味しそうに見せてくれます。
安藤忠雄作品の「住吉の長屋」
日本を代表する建築家・安藤忠雄のデビュー作『住吉の長屋』。外に閉じ、内に開いた空間構成のいちばんの特徴は、真ん中に開けられた中庭。建物の中間に屋根がないので、雨の日は傘をさしてトイレに行くこともあるんだとか。そんな中庭のあるトリッキーな建築のお弁当箱はどんなものなのでしょうか。
蓋をあけるとまず、ひらけた中庭によって露わになったお弁当の断面がお目見え。お弁当を開けるあのワクワクを上から、そして、横からも味わうことができます。
上下に別れたお弁当箱は、中庭によってさらに2つに分けられ、完全に独立した4つの部屋に。煮物の汁が唐揚げに染みてしまうなんてことが起こらず、安心して持ち歩くことができるんです。真ん中の階段に建築らしさが出ていて、不思議なかわいさを感じます。
中庭で分断された空間をつなぐ一本の橋。まるで住人が寝室と居室を往来するかのように、お箸がごはんとおかずを往来します。少し使いにくさがありますが、その分ゆっくりと時間をかけた“丁寧な”お弁当時間が楽しめますよ。
小さな住宅が集合する「Tokyo Apartment」
建築家・藤本壮介の『Tokyo Apartment』は、小さな家型が積み重なった集合住宅。最小単位のスペースがいくつも集まっています。「もしも小さなお弁当箱を集めて、ひとつのお弁当を構成したら。」という発想から、面白いお弁当箱が出来上がりました。
さまざまな文化を持った人が隣り合って暮らす東京のように、和風、洋風、中華、イタリアン、さまざまなジャンルの具材が隣り合っています。小さい家にひとつのメニューを入れることで、独立したおいしさが集合するお弁当です。
お弁当の楽しみは、開けるときからはじまっています。何が入っているだろう?そんな楽しみを6回も味わえますよ。窓からチラリと見える具材たちがかわいらしく、食べる前からわくわく感が増しますね。
有名建築を再現した「建築弁当」は、食が楽しくなること間違いなしのお弁当箱。どんなおかずを入れるか迷ってしまいそうです。気になった方はぜひチェックしてみてください〜!
建築弁当
WEB:https://kenchikubento.jp
SNS:Instagram @kenchikubento / Twitter @KenchikuBento
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