DESIGN クリエイティブなモノ・コト

週末読みたい本『グラフィックデザイン・ブックガイド』

週末読みたい本『グラフィックデザイン・ブックガイド』

こんにちは。haconiwa編集部 モリサワです。
今週は、デザイナーの知的探求心をくすぐるブックガイド『グラフィックデザイン・ブックガイド』をご紹介します。グラフィックデザイナー、WEBデザイナー、UIデザイナーほか、すべてのデザインに関わる人にオススメの1冊です。本がたくさん紹介されているので論文を書くときの参考にもなりそうですよ~。

現代のグラフィックデザインを考えるヒントがもらえるブックガイド。

本書は、総勢25名のデザイナー、研究者、評論家が、文字、イメージ、デザイン思想、メディア論、社会学、人類学などそれぞれの専門分野からデザインの本質を考えるための本を紹介するブックガイド。
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見てください~。横から見た、この厚み!すごいボリュームですよね。

最近では書店の「デザイン」の棚を見てみると“技法書”や“ビジネス書”のようなマニュアルやビジネス啓蒙書が多数 。なかなかグラフィクデザインの歴史や思想について考える本にたどり着けないことも…。そこで、現代のグラフィックデザインの輪郭をアップデートするような本をさまざまな専門分野の方から紹介する、グラフィックデザイン・ブックガイドを発売されたのだそう~。

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目次をみてみると、文字・イメージ・思考の探求のため役立ちそうなトピックが掲載。「サブカルチャー」「色彩」「タイポグラフィー」「空間環境」など、あらゆる角度からの切り口で“グラフィックデザイン”を考えるタイトルがずらりと並んでいます。

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それぞれの章には、執筆者の専門的な立場からグラフィックデザインやその枠組みを考えるための本が紹介されていきます。

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「わ、この本読んでみたい!」と興味をそそられる文章で順序だてて紹介されていくので、今すぐ手にして読んでみたくなってしまいます。このように書影も画像で紹介されているので、実際の本を探すときにも便利そう~。

こちらの「道具としての思想」というサブタイトルの紹介文には、なんと、哲学用語図鑑が紹介されていましたよ~。デザインと哲学、どう結びつくのかは、ぜひ、書籍を手に取って読んでみてくださいね。

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紹介の仕方や取り上げられている本の冊数もさまざま。こちらは「前説」として導入部分に3冊掲載されています。選書された専門家の方の個性が垣間見えるのもこの本の魅力です。

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仕事やスキルとしてのグラフィクデザインにとらわれず、視覚文化やデザイン文化からさまざまな本を紹介し、新しい知識や文脈へと誘(いざな)う「グラフィックデザイン・ブックガイド」。読み終えた後には、1冊の本から今まで見えていなかった世界へと広がっていくような楽しさがあります。

この先のデザインワークのヒントになる本を、このブックガイドを参考にセレクトしてみてはいかがでしょうか~。

グラフィックデザイン・ブックガイド

発行元:グラフィック社
著者:山本貴光、寄藤文平、高橋裕行、大林寛、上平崇仁、石倉敏明、難波功士、菅俊一、古賀弘幸、松田行正、日髙杏子、ばるぼら、塚田優、室賀清徳、内田明、古賀稔章、藤本健太郎、松村大輔、長田年伸、永原康史、清水淳子、三澤遥、有馬トモユキ、坪谷サトシ、山本晃士ロバート
編者:グラフィックデザイン・ブックガイド編集委員会
ブックデザイン:寄藤文平・古屋郁美(文平銀座)
仕様:四六判 並製/416ページ
定価:本体2,640円(税込)
ISBN:978-4-7661-3370-7

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